二度目の人生
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以前のシリウスならマグルの元に殴り込んでいたのだろう。
「…ハリー。
私が馬鹿な罠に引っ掛かってしまったばかりに。
すまない、守れずに」
「ブラックさん」
「ハリー。
シリウスと呼んでくれ」
「うん、シリウス」
シリウスに抱擁されてハリーは泣きそうになりながら笑う。
「僕がシリウスに引き取られたらドラコとは親戚?」
「引き取られなくても親戚だけどな」
「そ、そうなの?」
「マルフォイ家もポッター家も親戚だぞ。
ウィーズリーとも親戚だし」
「僕、知らなかった」
「それならこれから学べばいいさ。
沢山学べるのは楽しいだろう」
「僕は君とは違うもん」
不満そうなハリーにドラコは苦笑いして頭を撫でる。
「知識は無駄にならないよ。
いずれ、君は狙われる。
その時に来た時に半端なく、ボロクソにやっつけられるだろ?」
「ドラコ。
君、普段は隠してるけど。
意外と口悪いよね?」
ドラコはにっこりと笑って否定もしない。
「もう勘弁してよ!」
「僕は手加減して優しく教えているが?」
「ドラコ。
そのくらいにしてやれ」
「勉強好きの君と一緒にしたら酷だろう」
シリウスとルシウスに苦笑いして宥められた。
(闇祓いになってからも魔法界の知識に疎かったハリーによく教えていたっけ)
懐かしい気持ちになりながらもドラコは微笑む。
「休憩しようか。
弟がいたら、こんな感じなんだろうな」
「そうかもね。
お兄ちゃん?」
「…それは勘弁してくれ」
「呼ばれてるのに?」
「僕から始めた訳じゃない。
あだ名みたいなものだ」
不満そうなドラコにハリーはクスクスと笑う。
「お兄ちゃん…?」
「ドラコ、知識も豊富だし。
授業に出れば必ず加点されてるから」
「必ずではないが」
「お兄さんみたいだから。
主に女子達にドラコお兄様と呼ばれてるんだよ」
「僕は何度もやめて欲しいと言ってるんですけどね」
「おや、それは知らなかった」
「教えてくれても」
「白々しい。
父上と母上なら家柄の繋がりがあるから知らないはずがないてしょう?」
わざと揶揄っているんだろうとドラコは気づいていた。
「君は自分のことは滅多に話してくれないからね」
「貴方の言葉で聞きたいのよ」
「そういうものですか」
「トロールの事件は驚いたが」
「「トロール事件?」」
ハリーがブラック家の3人に説明をする。
「ふっ、はは!
あのマクゴナガル教授を相手にトロール如きって。
まぁ、確かにドラコなら余裕だろうな」
「笑いすぎです、叔父様」
楽しそうに笑ってシリウスはドラコの頭を撫でた。
両親以外から子供扱いされるのは慣れず、ドラコはぎこちない笑顔になってしまう。
「ドラコ。
君もハリーと同じで子供だ。
たとえ、大人びていても。
甘えて我儘を言っていいんだ」
「…叔父様。
僕は無理してませんよ」
「無理してるとは思わないが。
でも、それが素顔ではないんだろう?」
ドラコは抱擁されながら苦笑いするしかなかった。
「よし、行こう」
「うわ…っ」
「せっかくのいい天気に外に出ないのは勿体ないだろ」
シリウスはドラコとハリーを連れて庭に出て行く。
相変わらずだと呆れながらもマルフォイ家とブラック家の両親は見守っていた。
_END-
2024.10.18
「…ハリー。
私が馬鹿な罠に引っ掛かってしまったばかりに。
すまない、守れずに」
「ブラックさん」
「ハリー。
シリウスと呼んでくれ」
「うん、シリウス」
シリウスに抱擁されてハリーは泣きそうになりながら笑う。
「僕がシリウスに引き取られたらドラコとは親戚?」
「引き取られなくても親戚だけどな」
「そ、そうなの?」
「マルフォイ家もポッター家も親戚だぞ。
ウィーズリーとも親戚だし」
「僕、知らなかった」
「それならこれから学べばいいさ。
沢山学べるのは楽しいだろう」
「僕は君とは違うもん」
不満そうなハリーにドラコは苦笑いして頭を撫でる。
「知識は無駄にならないよ。
いずれ、君は狙われる。
その時に来た時に半端なく、ボロクソにやっつけられるだろ?」
「ドラコ。
君、普段は隠してるけど。
意外と口悪いよね?」
ドラコはにっこりと笑って否定もしない。
「もう勘弁してよ!」
「僕は手加減して優しく教えているが?」
「ドラコ。
そのくらいにしてやれ」
「勉強好きの君と一緒にしたら酷だろう」
シリウスとルシウスに苦笑いして宥められた。
(闇祓いになってからも魔法界の知識に疎かったハリーによく教えていたっけ)
懐かしい気持ちになりながらもドラコは微笑む。
「休憩しようか。
弟がいたら、こんな感じなんだろうな」
「そうかもね。
お兄ちゃん?」
「…それは勘弁してくれ」
「呼ばれてるのに?」
「僕から始めた訳じゃない。
あだ名みたいなものだ」
不満そうなドラコにハリーはクスクスと笑う。
「お兄ちゃん…?」
「ドラコ、知識も豊富だし。
授業に出れば必ず加点されてるから」
「必ずではないが」
「お兄さんみたいだから。
主に女子達にドラコお兄様と呼ばれてるんだよ」
「僕は何度もやめて欲しいと言ってるんですけどね」
「おや、それは知らなかった」
「教えてくれても」
「白々しい。
父上と母上なら家柄の繋がりがあるから知らないはずがないてしょう?」
わざと揶揄っているんだろうとドラコは気づいていた。
「君は自分のことは滅多に話してくれないからね」
「貴方の言葉で聞きたいのよ」
「そういうものですか」
「トロールの事件は驚いたが」
「「トロール事件?」」
ハリーがブラック家の3人に説明をする。
「ふっ、はは!
あのマクゴナガル教授を相手にトロール如きって。
まぁ、確かにドラコなら余裕だろうな」
「笑いすぎです、叔父様」
楽しそうに笑ってシリウスはドラコの頭を撫でた。
両親以外から子供扱いされるのは慣れず、ドラコはぎこちない笑顔になってしまう。
「ドラコ。
君もハリーと同じで子供だ。
たとえ、大人びていても。
甘えて我儘を言っていいんだ」
「…叔父様。
僕は無理してませんよ」
「無理してるとは思わないが。
でも、それが素顔ではないんだろう?」
ドラコは抱擁されながら苦笑いするしかなかった。
「よし、行こう」
「うわ…っ」
「せっかくのいい天気に外に出ないのは勿体ないだろ」
シリウスはドラコとハリーを連れて庭に出て行く。
相変わらずだと呆れながらもマルフォイ家とブラック家の両親は見守っていた。
_END-
2024.10.18