魔法薬の悪戯
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どんな処分がされてるのか聞かされてないシリウスは事情を聞いて顔が引きつる。
「1対1の授業って。
まぁ、ほかの授業は良いとしても魔法薬と変身術は厳しいだろうな」
「スリザリンの寮監の魔法薬よりも変身術が厳しいみたい。
マクゴナガル教授が一番、心配していたから」
「知ってるよ。
ホグワーツに父上が報告したら、教授から一番最初に手紙が届いたから。
ダンブルドアの返事より先に」
シリウスの言葉に驚きながらも苦笑いしてしまう。
「にい、さま…」
「レグ。
ただいま。
来てはくれないのかい?」
「兄様っ!」
「おわ…ッ」
泣きそうな顔で勢いよく飛びついて来るレギュラスに驚きながらもシリウスは微笑む。
「…兄様」
「ただいま、レグ」
「帰りをお待ち…してました」
「持たせたな」
こういう時は幼少期から変わらないんだなとシリウスはレギュラスの頭を優しく撫でた。
「シリウス・ブラック」
「ご心配お掛けしました。
まぁ、色々と…。
特に父上の提案で負担をお掛けしているようで」
「…大丈夫ですよ。
生徒を守れなかったの事実ですし、罰は当然です」
「アイツの暴走は今に始まったことではありませんし。
多少は反省してるのでは?」
「そうだと良いのですが」
無理だろうなと全員が思いながらも口にはしない。
「シリウス。
そういう口調で話せるんだね」
「何を今更。
こっちは何年も嫡男として教育されてたんだ」
「いひゃい、いひゃい」
ピーターの失言にシリウスは頬を引っ張った。
「アイツの部屋は?」
「監督生と相部屋で監視中」
「可哀想だな、監督生が。
一番狭い部屋に突っ込めば?」
「「あ…っ」」
誰も気づいてなかったようで採用された。
グリフィンドールの監督生は苦労していたようで安堵した様子だった。
「1週間も休んだのに授業は免除?」
「事情は事情だし、各教科のレポート提出はしたぞ」
それはシリウスだから出来るんだろうなと苦笑いする。
「…シリウス。
その、ごめん。
お帰りなさい」
「一応、ただいま。
おまえの信頼はゼロどころか、マイナスだからな」
「うん、分かってる」
「暫くは顔は見たくない」
「…うん」
「とりあえず、殴らせろ」
「分かった」
「そこは抵抗しろよ」
「命の危険に晒したし。
殴られるのも仕方ないかと」
「馬鹿か。
睨まれてるから離れろ」
「…分かった」
流石に両親始め、ダンブルドアにも呼び出されて叱られてジェームズも反省しているようだ。
マクゴナガルには激怒され、何時間も説教されていたようだ。
それも愛情がなければ出来ないことだろう。
大広間の食事でもシリウスが食事している時はジェームズは立ち入り禁止にされていた。
シリウスから提案したのではなく、教授によって配慮されたようだ。
「着崩さなくなったのは良いんだけどさ。
溺愛が加速してるね」
「毎日送って来るなと言っているんだけど。
お菓子を断ったら花って。
息子に花を贈るか?」
頭を抱えるシリウスに長年の罪があるんだとレギュラスは苦笑いしながら宥めた。
「その花を弟に渡します?」
「いいだろう。
レグ、花は好きだろ」
「…そうですけど」
捨てないで花瓶に飾っていると後日、スネイプから暴露されてレギュラスは真っ赤になった。
「決めたんですか?」
「まだ“答え”は出してない。
両親が変わらない限りは」
「…そうですか」
ジェームズ達と過ごす代わりにシリウスはレギュラスと過ごす時間が増えた。
長年互いに避けていたが、決して嫌いになった訳ではなかったから。
話すことが沢山あるのだろうとリーマスとピーターも理解して休み時間や休暇は譲っていた。
シリウスとは同寮で相部屋だから話そうと思えば、いつだって話せるのだから。
「今日も弟くんとは話せた?」
「あぁ、意外と話題は尽きなくて」
「あんなに笑っているとこを初めて見たよ」
「環境がそうだったからな」
もうレギュラスが無表情で過ごすことはなくなるだろう。
-END-
2024.10.16
「1対1の授業って。
まぁ、ほかの授業は良いとしても魔法薬と変身術は厳しいだろうな」
「スリザリンの寮監の魔法薬よりも変身術が厳しいみたい。
マクゴナガル教授が一番、心配していたから」
「知ってるよ。
ホグワーツに父上が報告したら、教授から一番最初に手紙が届いたから。
ダンブルドアの返事より先に」
シリウスの言葉に驚きながらも苦笑いしてしまう。
「にい、さま…」
「レグ。
ただいま。
来てはくれないのかい?」
「兄様っ!」
「おわ…ッ」
泣きそうな顔で勢いよく飛びついて来るレギュラスに驚きながらもシリウスは微笑む。
「…兄様」
「ただいま、レグ」
「帰りをお待ち…してました」
「持たせたな」
こういう時は幼少期から変わらないんだなとシリウスはレギュラスの頭を優しく撫でた。
「シリウス・ブラック」
「ご心配お掛けしました。
まぁ、色々と…。
特に父上の提案で負担をお掛けしているようで」
「…大丈夫ですよ。
生徒を守れなかったの事実ですし、罰は当然です」
「アイツの暴走は今に始まったことではありませんし。
多少は反省してるのでは?」
「そうだと良いのですが」
無理だろうなと全員が思いながらも口にはしない。
「シリウス。
そういう口調で話せるんだね」
「何を今更。
こっちは何年も嫡男として教育されてたんだ」
「いひゃい、いひゃい」
ピーターの失言にシリウスは頬を引っ張った。
「アイツの部屋は?」
「監督生と相部屋で監視中」
「可哀想だな、監督生が。
一番狭い部屋に突っ込めば?」
「「あ…っ」」
誰も気づいてなかったようで採用された。
グリフィンドールの監督生は苦労していたようで安堵した様子だった。
「1週間も休んだのに授業は免除?」
「事情は事情だし、各教科のレポート提出はしたぞ」
それはシリウスだから出来るんだろうなと苦笑いする。
「…シリウス。
その、ごめん。
お帰りなさい」
「一応、ただいま。
おまえの信頼はゼロどころか、マイナスだからな」
「うん、分かってる」
「暫くは顔は見たくない」
「…うん」
「とりあえず、殴らせろ」
「分かった」
「そこは抵抗しろよ」
「命の危険に晒したし。
殴られるのも仕方ないかと」
「馬鹿か。
睨まれてるから離れろ」
「…分かった」
流石に両親始め、ダンブルドアにも呼び出されて叱られてジェームズも反省しているようだ。
マクゴナガルには激怒され、何時間も説教されていたようだ。
それも愛情がなければ出来ないことだろう。
大広間の食事でもシリウスが食事している時はジェームズは立ち入り禁止にされていた。
シリウスから提案したのではなく、教授によって配慮されたようだ。
「着崩さなくなったのは良いんだけどさ。
溺愛が加速してるね」
「毎日送って来るなと言っているんだけど。
お菓子を断ったら花って。
息子に花を贈るか?」
頭を抱えるシリウスに長年の罪があるんだとレギュラスは苦笑いしながら宥めた。
「その花を弟に渡します?」
「いいだろう。
レグ、花は好きだろ」
「…そうですけど」
捨てないで花瓶に飾っていると後日、スネイプから暴露されてレギュラスは真っ赤になった。
「決めたんですか?」
「まだ“答え”は出してない。
両親が変わらない限りは」
「…そうですか」
ジェームズ達と過ごす代わりにシリウスはレギュラスと過ごす時間が増えた。
長年互いに避けていたが、決して嫌いになった訳ではなかったから。
話すことが沢山あるのだろうとリーマスとピーターも理解して休み時間や休暇は譲っていた。
シリウスとは同寮で相部屋だから話そうと思えば、いつだって話せるのだから。
「今日も弟くんとは話せた?」
「あぁ、意外と話題は尽きなくて」
「あんなに笑っているとこを初めて見たよ」
「環境がそうだったからな」
もうレギュラスが無表情で過ごすことはなくなるだろう。
-END-
2024.10.16