魔法薬の悪戯
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
元に戻ったシリウスが部屋で叫んでしまったのは仕方ないかもしれない。
シリウスは記憶があるので恥ずかしさから悶絶。
「な…んで。
記憶、あるんだよ。
忘れたかった!」
ベットで枕を抱えて叫んでいるシリウスに両親は安堵しながらも苦笑いする。
「シリウス、愛してるよ」
「私達の可愛い息子よ。
愛してるわ、シリウス」
「んな…っ!」
両親に左右から頬にキスされ、シリウスは硬直する。
「さあ、着替えてらっしゃい。
食事にしますよ」
「着替えを手伝おうか?」
「1人で着替えられる!」
真っ赤な顔をして両親を追い出すシリウスに両親は顔を見合わせてクスクスと笑う。
「お、お待たせ…しました」
まだ赤みが取れない頬のまま、シリウスは気恥ずかしそう現れたのだった。
「さあ、食事にしようか。
今日は遅いから。
連絡はしておくから明日の朝にホグワーツに帰りなさい」
「…はい。
あ、あのさ。
ジェームズのことだけど」
名前を出しただけで空気がピリついた。
「家を潰すことはしない。
あの甘すぎる両親も本人にかなり激怒したと聞いた。
何度も謝罪の手紙は来ていた。
受け取ってはいないが」
「…そっか」
たとえ自分に非がないとしてもジェームズの両親に迷惑を掛けるのは避けたかったのでシリウスは安堵した。
「…退学まではさせないが。
君はそれでもあのような者と関わりたいのか?」
今までならジェームズを悪く言うなとシリウスは怒っていた。
「流石に今すぐには許すとか、今までのように関係が戻るとは思わない。
流石に危険すぎたし、あのようなものを無断で行うのは良くないことだと僕だって分かるさ。
それがブラックの血が濃い僕なら危険性を魔法族なら理解してないといけないし」
「処分は行ったから。
あとは君の好きなようにしなさい」
交流するなと言われるかと思っていたのでシリウスは瞬きしてオリオンを見つめる。
母は不満を露わにしていて、シリウスは微かに笑う。
「何ですか?」
「いいや…、思っていたよりも分かりやすいなと」
どうやら言葉の選択は間違ってなかったようだとシリウスは満足そうに笑う。
勿論、今すぐに信頼が出来るかと言われたら違うのであの言葉も間違いではないが。
「小さな僕は可愛らしかったですか?」
「…そうね。
意識はあったんですか?」
「いや、まるで長い夢を見ているような感覚だった。
大きな膜のような、その中に入れられていて。
ずっとぼんやりとした感覚。
目が覚めて数秒後に記憶として蘇る。
まぁ、実験としては成功なんだろうな。
後遺症がないという意味では」
「シリウス」
「分かってるさ。
命の危険があったのは。
まぁ、レグがあんなにも僕の為に泣いて感情を露わにするとは思わなかったけれど」
「あの子は昔から貴方のことが大好き過ぎましたから」
「どちらの意味でも依存しているのだろうな」
「…実の息子をボロクソに言ってやるなよ」
「だから、あまり揶揄ってあげないでね」
「照れる顔も可愛いけどな」
「それは否定しないわ」
ブラック家は性格が似た者同士の家族なのだろう。
「シリウス、気をつけて行ってらっしゃい」
「身体に気をつけて。
今度の休暇には帰っておいで」
「行ってきます。
父上と母上もお元気で。
休暇には帰って来るよ」
「たまにでいいから。
手紙もくださいね」
「まぁ、たまになら」
両親に見送られてシリウスは列車に乗り込んだ。
(見送りに来てもらうのも、列車に1人だけで乗るのも不思議な気分だな)
喋る相手がいないので暇なので本を読むか、寝て時間を過ごしていた。
いつもよりも長く感じてしまうのは仕方ないだろう。
(やっと着いた。
すっかり暗くなってるな)
馬車から降りてシリウスはホグワーツに向かう。
「「シリウス!」」
「ただいま。
リーマス、ピーター」
ホグワーツの扉が開き、泣きながら2人に抱擁されてシリウスは苦笑いした。
シリウスは記憶があるので恥ずかしさから悶絶。
「な…んで。
記憶、あるんだよ。
忘れたかった!」
ベットで枕を抱えて叫んでいるシリウスに両親は安堵しながらも苦笑いする。
「シリウス、愛してるよ」
「私達の可愛い息子よ。
愛してるわ、シリウス」
「んな…っ!」
両親に左右から頬にキスされ、シリウスは硬直する。
「さあ、着替えてらっしゃい。
食事にしますよ」
「着替えを手伝おうか?」
「1人で着替えられる!」
真っ赤な顔をして両親を追い出すシリウスに両親は顔を見合わせてクスクスと笑う。
「お、お待たせ…しました」
まだ赤みが取れない頬のまま、シリウスは気恥ずかしそう現れたのだった。
「さあ、食事にしようか。
今日は遅いから。
連絡はしておくから明日の朝にホグワーツに帰りなさい」
「…はい。
あ、あのさ。
ジェームズのことだけど」
名前を出しただけで空気がピリついた。
「家を潰すことはしない。
あの甘すぎる両親も本人にかなり激怒したと聞いた。
何度も謝罪の手紙は来ていた。
受け取ってはいないが」
「…そっか」
たとえ自分に非がないとしてもジェームズの両親に迷惑を掛けるのは避けたかったのでシリウスは安堵した。
「…退学まではさせないが。
君はそれでもあのような者と関わりたいのか?」
今までならジェームズを悪く言うなとシリウスは怒っていた。
「流石に今すぐには許すとか、今までのように関係が戻るとは思わない。
流石に危険すぎたし、あのようなものを無断で行うのは良くないことだと僕だって分かるさ。
それがブラックの血が濃い僕なら危険性を魔法族なら理解してないといけないし」
「処分は行ったから。
あとは君の好きなようにしなさい」
交流するなと言われるかと思っていたのでシリウスは瞬きしてオリオンを見つめる。
母は不満を露わにしていて、シリウスは微かに笑う。
「何ですか?」
「いいや…、思っていたよりも分かりやすいなと」
どうやら言葉の選択は間違ってなかったようだとシリウスは満足そうに笑う。
勿論、今すぐに信頼が出来るかと言われたら違うのであの言葉も間違いではないが。
「小さな僕は可愛らしかったですか?」
「…そうね。
意識はあったんですか?」
「いや、まるで長い夢を見ているような感覚だった。
大きな膜のような、その中に入れられていて。
ずっとぼんやりとした感覚。
目が覚めて数秒後に記憶として蘇る。
まぁ、実験としては成功なんだろうな。
後遺症がないという意味では」
「シリウス」
「分かってるさ。
命の危険があったのは。
まぁ、レグがあんなにも僕の為に泣いて感情を露わにするとは思わなかったけれど」
「あの子は昔から貴方のことが大好き過ぎましたから」
「どちらの意味でも依存しているのだろうな」
「…実の息子をボロクソに言ってやるなよ」
「だから、あまり揶揄ってあげないでね」
「照れる顔も可愛いけどな」
「それは否定しないわ」
ブラック家は性格が似た者同士の家族なのだろう。
「シリウス、気をつけて行ってらっしゃい」
「身体に気をつけて。
今度の休暇には帰っておいで」
「行ってきます。
父上と母上もお元気で。
休暇には帰って来るよ」
「たまにでいいから。
手紙もくださいね」
「まぁ、たまになら」
両親に見送られてシリウスは列車に乗り込んだ。
(見送りに来てもらうのも、列車に1人だけで乗るのも不思議な気分だな)
喋る相手がいないので暇なので本を読むか、寝て時間を過ごしていた。
いつもよりも長く感じてしまうのは仕方ないだろう。
(やっと着いた。
すっかり暗くなってるな)
馬車から降りてシリウスはホグワーツに向かう。
「「シリウス!」」
「ただいま。
リーマス、ピーター」
ホグワーツの扉が開き、泣きながら2人に抱擁されてシリウスは苦笑いした。