魔法薬の悪戯
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いつもの好奇心の悪戯のつもりが大騒動に発展する。
「よし、大成功!」
「何が大成功なんだ!」
「…シリウスが小さくなった」
「小さくても綺麗な顔立ちしているのね」
「シリウス、大丈夫かい?」
「僕に触るなっ!」
「これは…っ」
「記憶まで幼児化してる?」
「何の騒ぎですか!
また貴方達なんですか。
何をしたのですか、ジェームズ・ポッター!」
「(ビクッ)」
幼児化したシリウスがビクッと肩を震わせ、マクゴナガルはハッとする。
「失礼しました。
貴方を叱った訳ではありませんよ。
まずは着替えましょう」
小さな身体に合わせて魔法で制服を着せた。
「ジェームズ・ポッター!
兄様に何をしたんだ」
「おや、弟くん。
魔法薬の実験をして。
思っていた以上に効果が大きかったようで」
「実験じゃないでしょう、ジェームズ。
シリウスに無断だったよね?」
「シリウスなら許してくれるかなぁって」
「貴方という人は…っ」
「待て、兄様は中身も幼児化しているのか?」
「そうだと言ってるだろ」
「全員大広間から出ろ!」
「な、何だよ」
「馬鹿っ!
兄様が中身まで幼児化してるってことは魔力暴走があるんだよ!
兄様の魔力がどれだけあると思ってるんだ!?」
「「あ…っ」」
教員も生徒達も青ざめて大広間から避難。
数秒後に大広間の窓ガラスが割れる音が響く。
「…ブラックは怪我はしてないようですね」
「父上の保護魔法の掛かってるネックレスをしているようです。
まだ身に付けていたのは意外でしたが」
「ジェームズ。
どうするんだよ!
効果はいつまでなんだ」
「…1週間だね」
「「1週間!?」」
「あんたは馬鹿なのか!
初めての魔法薬の実験で1週間も保つものを作るか!?」
「だって、悪戯だし」
「そんなこと聞いてない!
兄様に何かあってみろ。
ただじゃ済まないぞ。
こっちはブラック家だ。
おまえの家など潰そうと思えば、潰せるんだぞ。
あんたは命を危険に晒したんだぞ。
幼い子の魔力暴走はたいしたことはない。
だが、それは並の魔力の場合なんだよ。
兄様はブラック家の血が濃い。
魔力も高く、質も良い。
それは自分で魔力を操れる場合だ。
魔力暴走すれば、命の危険があるんだよっ!」
ジェームズの胸ぐらを掴み、レギュラスは怒りを露わにする。
「そんな…っ、危険だなんて」
「おまえの無知のせいで。
兄様だけじゃない。
沢山の命を晒したんだぞ。
兄様に人殺しをさせるところだった!」
「……っ…」
「レギュラス・ブラック。
そのくらいに」
「僕はあんたを許さない!
兄様が許してもだ!」
レギュラスに壁に突き飛ばされてもジェームズを心配する者は居なかった。
「…レギュラス」
「ブラック家の屋敷なら安全だったんだ、屋敷の保護魔法も。
父上もいるから。
僕は父上に連絡をする。
保護魔法が発動したから異変には気づいていると思うが」
「ダンブルドア!
ポートキーがありましたよね。
異例の事態です!
利用許可を!」
流石に幼くなったシリウスの命の危機もそうだが、このままではホグワーツの崩壊にも繋がる。
「…その必要はない」
「父上!」
「事情は把握している。
責任問題はあとにしよう」
「なんてことを…っ」
「母上も一緒だったんですか」
「当たり前でしょう。
あの魔法に優れたシリウスの保護魔法が発動したのですよ」
母はジェームズに対して怒りの視線を向ける。
「…シリウス」
「父様…っ」
「もう大丈夫だ。
怖がらせて悪かったな」
「痛い…、痛いよ。
苦しいよ…父様…!」
オリオンの姿に幼いシリウスは涙を流し、助けを求めた。
「もう大丈夫だ。
すまなかった、シリウス」
「ふ…っ、えぐ…ッ」
怖かったと小さな身体で震えて呟く姿にジェームズは胸が痛む。
「今はこれで許して差し上げますわ。
貴方を私達が許す訳がないですからね」
「…はい」
ジェームズは思いっきり頬を叩かれ、命の危機を晒したのだから当然だろう。
「シリウス!」
「母様…っ」
「もう大丈夫ですよ。
お熱は出るかと思いますが」
「慣れてるから…へぇき」
ぎこなく笑う幼いシリウスに毎日のように魔力で苦しんでいたのが想像がついた。
「ダンブルドア。
元に戻るまで連れて帰る。
異論は許さん」
「…承知した」
「ソイツを地下牢に」
「ですが…っ」
「幼い我が子を命の危機に晒しただけではなく、これからも苦しめるのだ。
同じことを繰り返さないと約束は出来るのか?」
「それは…っ」
マクゴナガルか庇いきれずに黙ってしまい、ホグワーツの地下牢にジェームズは連れて行かれた。
リーマス達も複雑そうに見るしかなかった。
「よし、大成功!」
「何が大成功なんだ!」
「…シリウスが小さくなった」
「小さくても綺麗な顔立ちしているのね」
「シリウス、大丈夫かい?」
「僕に触るなっ!」
「これは…っ」
「記憶まで幼児化してる?」
「何の騒ぎですか!
また貴方達なんですか。
何をしたのですか、ジェームズ・ポッター!」
「(ビクッ)」
幼児化したシリウスがビクッと肩を震わせ、マクゴナガルはハッとする。
「失礼しました。
貴方を叱った訳ではありませんよ。
まずは着替えましょう」
小さな身体に合わせて魔法で制服を着せた。
「ジェームズ・ポッター!
兄様に何をしたんだ」
「おや、弟くん。
魔法薬の実験をして。
思っていた以上に効果が大きかったようで」
「実験じゃないでしょう、ジェームズ。
シリウスに無断だったよね?」
「シリウスなら許してくれるかなぁって」
「貴方という人は…っ」
「待て、兄様は中身も幼児化しているのか?」
「そうだと言ってるだろ」
「全員大広間から出ろ!」
「な、何だよ」
「馬鹿っ!
兄様が中身まで幼児化してるってことは魔力暴走があるんだよ!
兄様の魔力がどれだけあると思ってるんだ!?」
「「あ…っ」」
教員も生徒達も青ざめて大広間から避難。
数秒後に大広間の窓ガラスが割れる音が響く。
「…ブラックは怪我はしてないようですね」
「父上の保護魔法の掛かってるネックレスをしているようです。
まだ身に付けていたのは意外でしたが」
「ジェームズ。
どうするんだよ!
効果はいつまでなんだ」
「…1週間だね」
「「1週間!?」」
「あんたは馬鹿なのか!
初めての魔法薬の実験で1週間も保つものを作るか!?」
「だって、悪戯だし」
「そんなこと聞いてない!
兄様に何かあってみろ。
ただじゃ済まないぞ。
こっちはブラック家だ。
おまえの家など潰そうと思えば、潰せるんだぞ。
あんたは命を危険に晒したんだぞ。
幼い子の魔力暴走はたいしたことはない。
だが、それは並の魔力の場合なんだよ。
兄様はブラック家の血が濃い。
魔力も高く、質も良い。
それは自分で魔力を操れる場合だ。
魔力暴走すれば、命の危険があるんだよっ!」
ジェームズの胸ぐらを掴み、レギュラスは怒りを露わにする。
「そんな…っ、危険だなんて」
「おまえの無知のせいで。
兄様だけじゃない。
沢山の命を晒したんだぞ。
兄様に人殺しをさせるところだった!」
「……っ…」
「レギュラス・ブラック。
そのくらいに」
「僕はあんたを許さない!
兄様が許してもだ!」
レギュラスに壁に突き飛ばされてもジェームズを心配する者は居なかった。
「…レギュラス」
「ブラック家の屋敷なら安全だったんだ、屋敷の保護魔法も。
父上もいるから。
僕は父上に連絡をする。
保護魔法が発動したから異変には気づいていると思うが」
「ダンブルドア!
ポートキーがありましたよね。
異例の事態です!
利用許可を!」
流石に幼くなったシリウスの命の危機もそうだが、このままではホグワーツの崩壊にも繋がる。
「…その必要はない」
「父上!」
「事情は把握している。
責任問題はあとにしよう」
「なんてことを…っ」
「母上も一緒だったんですか」
「当たり前でしょう。
あの魔法に優れたシリウスの保護魔法が発動したのですよ」
母はジェームズに対して怒りの視線を向ける。
「…シリウス」
「父様…っ」
「もう大丈夫だ。
怖がらせて悪かったな」
「痛い…、痛いよ。
苦しいよ…父様…!」
オリオンの姿に幼いシリウスは涙を流し、助けを求めた。
「もう大丈夫だ。
すまなかった、シリウス」
「ふ…っ、えぐ…ッ」
怖かったと小さな身体で震えて呟く姿にジェームズは胸が痛む。
「今はこれで許して差し上げますわ。
貴方を私達が許す訳がないですからね」
「…はい」
ジェームズは思いっきり頬を叩かれ、命の危機を晒したのだから当然だろう。
「シリウス!」
「母様…っ」
「もう大丈夫ですよ。
お熱は出るかと思いますが」
「慣れてるから…へぇき」
ぎこなく笑う幼いシリウスに毎日のように魔力で苦しんでいたのが想像がついた。
「ダンブルドア。
元に戻るまで連れて帰る。
異論は許さん」
「…承知した」
「ソイツを地下牢に」
「ですが…っ」
「幼い我が子を命の危機に晒しただけではなく、これからも苦しめるのだ。
同じことを繰り返さないと約束は出来るのか?」
「それは…っ」
マクゴナガルか庇いきれずに黙ってしまい、ホグワーツの地下牢にジェームズは連れて行かれた。
リーマス達も複雑そうに見るしかなかった。