拗れた初恋
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ハーマイオニーは戸惑いながらついて行く。
「向こうのスペースは宝石を利用してる一点物が多いんだ。
宝石は利用してないが、天然石でも造りは美しいだろう?」
(この金額なら私でも…)
「僕等は貴族の子息や令嬢として必要だが。
学生のうちはコレくらいが良いだろうな」
「えぇ、そうね。
頑張って貯めたらいつか向こうで買いたいわ」
「君ならあっという間さ。
将来は魔法省に行くのだろう」
「それを希望してるわ。
実現したいことがあるから」
「…そうか。
応援しているよ」
「あ、ありがとう。
貴方は就職は?
次期当主だからしないわよね。
私ったら何を聞いてるのかしら!」
「悩んでる」
「え…?」
「父上も若いし、社会勉強の為に就職しても構わないと両親には言われてる。
勿論、次期当主としては学ぶけれど」
「意外だわ」
「両親は就職しないままだったから。
それを僕には学んで欲しいと思っているみたいだ」
「就職すると学びは沢山あるだろうし、視野も広がるんじゃないかしら。
私と魔法省を目指さない?」
「…僕はマルフォイだぞ」
「あら、いいじゃない。
成績は良いのだから」
「何で知ってるんだよ」
「詳しくは知らないわ。
でも、何となくは分かるもの」
「…魔法省に僕が居たらおかしいだろう」
「あら、残念だわ。
知り合いが少しでも居たら嬉しいのに」
「ポッターも魔法省に行くのだろう」
「それでも部署は違うと思うから」
「闇祓いか。
魔法薬、落第したのでは?
英雄の力で魔法省が許しそうだな」
「英雄というか、忖度はされるでしょうね」
「卒業後も苦労しそうだ」
「…そうね」
「君に愚痴りに来そうだな」
「ふふっ、そうね」
安易に想像がついてドラコは苦笑いする。
「魔法省に行くならば。
貴族の独特な言い回しも覚えておくといい」
「え…?」
「魔法省はそういうパーティーもあるからな」
「…それに関しては逃げたいわ」
「出世したいのならば、必要不可欠だぞ」
「貴方もそのパーティーに?」
「僕は未成年だからまだ不参加だよ」
深いため息をつくハーマイオニーにドラコは苦笑いする。
「僕は魔法省には行かないが、候補が何個かあるんだ。
どちらにしてもマルフォイだから今以上に苦労すると思う。
嫌ならすぐに辞めて来いとも言われてる」
「相変わらずの溺愛ね」
「否定はしない。
まぁ、一人息子だから」
「…そうね」
雑談しながらショッピングを楽しんでいた。
「こ、これって」
「君に預けておくよ」
「え…?」
「頻繁じゃなくていい。
卒業後も会ってくれるだろう」
「勿論よ。
反対されない?」
「突破するさ」
「ふふっ、無理はしないでね」
高額なネックレスにハーマイオニーの顔は引き攣ったが、受け入れてくれた。
「良かったら…。
貴方に似合いそうだったから」
「…僕に?」
「安物、なんだけど。
貴方の髪色みたいで綺麗で」
「こんな色のものは見たことがない。
とても綺麗だ」
「宝石でも天然石でもないらしいの」
「人工的なものか?
そのわりには綺麗だな」
「染めた訳じゃないって。
魔法石だって」
「魔力が込められてると。
稀で高いはずだが」
「傷が付いているらしいの。
それで、魔法石の価値はないんだって」
「よく見ないとわからないな」
「そこまで強くはないけど。
魔法石の効果はあるらしいわ」
「お守りとして今も贈られてるくらいだからな」
「えぇ、貴方を守ってくれるように」
「ありがとう」
シンプルなデザインのドラコの髪色に似た魔法石のピアス。
魔法石はお守りとしても使われていて魔力を注ぐと着けてる人の危機を助けてくれると昔から言われている。
「今更なんだけど。
ピアスの穴って」
「…開いてない」
「そういえば、そうだったわよね」
「開ければいいだけだ」
「でも…」
「そのうち、開けようと思ってたから。
着けるのが楽しみだよ」
「……っ…」
ふわりと微笑むドラコにハーマイオニーは微かに頬が赤くなる。
「向こうのスペースは宝石を利用してる一点物が多いんだ。
宝石は利用してないが、天然石でも造りは美しいだろう?」
(この金額なら私でも…)
「僕等は貴族の子息や令嬢として必要だが。
学生のうちはコレくらいが良いだろうな」
「えぇ、そうね。
頑張って貯めたらいつか向こうで買いたいわ」
「君ならあっという間さ。
将来は魔法省に行くのだろう」
「それを希望してるわ。
実現したいことがあるから」
「…そうか。
応援しているよ」
「あ、ありがとう。
貴方は就職は?
次期当主だからしないわよね。
私ったら何を聞いてるのかしら!」
「悩んでる」
「え…?」
「父上も若いし、社会勉強の為に就職しても構わないと両親には言われてる。
勿論、次期当主としては学ぶけれど」
「意外だわ」
「両親は就職しないままだったから。
それを僕には学んで欲しいと思っているみたいだ」
「就職すると学びは沢山あるだろうし、視野も広がるんじゃないかしら。
私と魔法省を目指さない?」
「…僕はマルフォイだぞ」
「あら、いいじゃない。
成績は良いのだから」
「何で知ってるんだよ」
「詳しくは知らないわ。
でも、何となくは分かるもの」
「…魔法省に僕が居たらおかしいだろう」
「あら、残念だわ。
知り合いが少しでも居たら嬉しいのに」
「ポッターも魔法省に行くのだろう」
「それでも部署は違うと思うから」
「闇祓いか。
魔法薬、落第したのでは?
英雄の力で魔法省が許しそうだな」
「英雄というか、忖度はされるでしょうね」
「卒業後も苦労しそうだ」
「…そうね」
「君に愚痴りに来そうだな」
「ふふっ、そうね」
安易に想像がついてドラコは苦笑いする。
「魔法省に行くならば。
貴族の独特な言い回しも覚えておくといい」
「え…?」
「魔法省はそういうパーティーもあるからな」
「…それに関しては逃げたいわ」
「出世したいのならば、必要不可欠だぞ」
「貴方もそのパーティーに?」
「僕は未成年だからまだ不参加だよ」
深いため息をつくハーマイオニーにドラコは苦笑いする。
「僕は魔法省には行かないが、候補が何個かあるんだ。
どちらにしてもマルフォイだから今以上に苦労すると思う。
嫌ならすぐに辞めて来いとも言われてる」
「相変わらずの溺愛ね」
「否定はしない。
まぁ、一人息子だから」
「…そうね」
雑談しながらショッピングを楽しんでいた。
「こ、これって」
「君に預けておくよ」
「え…?」
「頻繁じゃなくていい。
卒業後も会ってくれるだろう」
「勿論よ。
反対されない?」
「突破するさ」
「ふふっ、無理はしないでね」
高額なネックレスにハーマイオニーの顔は引き攣ったが、受け入れてくれた。
「良かったら…。
貴方に似合いそうだったから」
「…僕に?」
「安物、なんだけど。
貴方の髪色みたいで綺麗で」
「こんな色のものは見たことがない。
とても綺麗だ」
「宝石でも天然石でもないらしいの」
「人工的なものか?
そのわりには綺麗だな」
「染めた訳じゃないって。
魔法石だって」
「魔力が込められてると。
稀で高いはずだが」
「傷が付いているらしいの。
それで、魔法石の価値はないんだって」
「よく見ないとわからないな」
「そこまで強くはないけど。
魔法石の効果はあるらしいわ」
「お守りとして今も贈られてるくらいだからな」
「えぇ、貴方を守ってくれるように」
「ありがとう」
シンプルなデザインのドラコの髪色に似た魔法石のピアス。
魔法石はお守りとしても使われていて魔力を注ぐと着けてる人の危機を助けてくれると昔から言われている。
「今更なんだけど。
ピアスの穴って」
「…開いてない」
「そういえば、そうだったわよね」
「開ければいいだけだ」
「でも…」
「そのうち、開けようと思ってたから。
着けるのが楽しみだよ」
「……っ…」
ふわりと微笑むドラコにハーマイオニーは微かに頬が赤くなる。