拗れた初恋
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あの事件から賄賂(高級お菓子)の影響か、ドラコはほかの寮生からも少しずつ話し掛けられるようになった。
最初は戸惑っていたドラコも数日すると慣れた。
「君のことだから減点も罰則もグリフィンドール生に適当にしているのかと」
「パーキンソンが無駄に騒ぐから、僕まで調べられる羽目になったんだ」
「実際に鬱陶しいとは思っていたんだろ」
「…あれを鬱陶しいと思わない奴はいない」
「ふはっ!
確かにそうだ」
「監督生の仕事は見回りを含めて雑用なことが多い。
減点も罰則もない方が楽に決まっている。
就寝時間は1分過ぎてるぞ、ポッター。
今回は見逃してやるからさっさと帰れ」
「ふはっ、助かるよ。
今の君となら友達になれたかもね」
「馬鹿なこと言うな」
ケラケラと笑うハリーにドラコは微かに笑う。
「マルフォイ。
君はそうやって笑っている方が似合ってるよ」
ハリーの言葉にドラコはため息をついた。
「今回に限り、ハリーの言葉に賛成ね」
「…グレンジャー」
「見回り、まだ終わってないんでしょう?
付き合ってあげるわ」
「どっかの誰かさんに足止めされたせいだ」
「良いから行きましょう。
今夜は冷えるのだから」
「今度からもっと厚着して来いよ」
あの事件後からドラコの態度が人前でも少しだけ緩和した。
「そっちの監督生は?」
「ロンが真面目に見回りすると思う?」
「…思わないな」
「適当に見回りして勝手に帰るのよ。
信じられる?」
(毎回のように愚痴を聞いている気がする)
気を許してくれている証拠ではあるが、愚痴ばかりなのはどうなんだろうかと苦笑いしてしまう。
(…高学年になって君達はこれに関しては学ばないな。
いや、ウィーズリーの失言を通り越した暴言が問題か)
呆れながらも大広間に足を踏み入れた。
「マルフォイ!」
「な、なんだ?」
「今日は貴方も出掛けるわよね!?」
「あぁ…その予定だが」
「誰とも約束はしてないわよね?」
「特には…」
「それなら私と行きましょう、今すぐに!
あの時に助けてくれたお礼も言葉だけだったもの!
何か奢るわ!
さあ、行きましょう」
「ちょ…っ」
「ハーマイオニー!」
ドラコはハーマイオニーに腕を組まれて意味の分からないままに連れて行かれた。
「それで?
僕は朝食抜きでどうして連れて来られたのかな」
「…ごめんなさい」
「とりあえず、着いたら先に何か食べさせてくれ」
「付き合ってくれるの?」
「世話が掛かるな。
このまま巻き込まれてやるよ」
「ありがとう」
「…これはデートになるのかな」
耳元で囁かれて今更ながら大胆なことをしたと気づいたハーマイオニーは真っ赤になる。
「君はどこに行きたい?」
「え…?」
「なんだ?」
「貴方の行きたいとこに行くものだと」
「まさかと思うが。
いつもそんな感じなのか?
あいつらは何歳なんだ。
ウィーズリーは例外にしても」
「ロンと楽しくなっちゃうみたいなのよ」
「幼稚な奴等のことは忘れて今日は楽しませてやるよ。
どうせ、彼らは本屋にも寄らせてくれないのだろう。
紅茶は好きか?
良い店があるんだ」
こうしてゆっくりと見て回るのは新鮮だった。
いつもなら急かされて見れなかったが、ドラコはすぐに気づいて足を止めてくれる。
(いつものように人とぶつからないと思ってたけど。
そうならないようにしてくれているんだわ)
自然体でドラコはハーマイオニーが人混みでぶつからないようにフォローしてくれていた。
「君はこういうのが好みなのか?」
「私には似合わないかしら」
「すまない、からかった訳じゃないんだ。
言い方が良くなかった。
シンプルなデザインが好きなんだな」
「どちらかと言えば。
そうかもしれないわね」
「この色なら君の髪色にもよく合うな」
「そうかしら。
派手過ぎない?」
「そんなことないさ」
(私よりもオシャレだし。
それに、綺麗だわ。
た、高過ぎる。
ゼロが多すぎるわ)
ハーマイオニーは笑顔が固まり、静かに戻した。
「気に入らなかったか?」
「そうじゃなくて。
その、私のお小遣いでは。
貴方のようなお金持ちの家庭ではないから」
(プレゼントと言っても受け入れてはくれないだろうな)
気恥ずかしそうなハーマイオニーにドラコは手招きする。
最初は戸惑っていたドラコも数日すると慣れた。
「君のことだから減点も罰則もグリフィンドール生に適当にしているのかと」
「パーキンソンが無駄に騒ぐから、僕まで調べられる羽目になったんだ」
「実際に鬱陶しいとは思っていたんだろ」
「…あれを鬱陶しいと思わない奴はいない」
「ふはっ!
確かにそうだ」
「監督生の仕事は見回りを含めて雑用なことが多い。
減点も罰則もない方が楽に決まっている。
就寝時間は1分過ぎてるぞ、ポッター。
今回は見逃してやるからさっさと帰れ」
「ふはっ、助かるよ。
今の君となら友達になれたかもね」
「馬鹿なこと言うな」
ケラケラと笑うハリーにドラコは微かに笑う。
「マルフォイ。
君はそうやって笑っている方が似合ってるよ」
ハリーの言葉にドラコはため息をついた。
「今回に限り、ハリーの言葉に賛成ね」
「…グレンジャー」
「見回り、まだ終わってないんでしょう?
付き合ってあげるわ」
「どっかの誰かさんに足止めされたせいだ」
「良いから行きましょう。
今夜は冷えるのだから」
「今度からもっと厚着して来いよ」
あの事件後からドラコの態度が人前でも少しだけ緩和した。
「そっちの監督生は?」
「ロンが真面目に見回りすると思う?」
「…思わないな」
「適当に見回りして勝手に帰るのよ。
信じられる?」
(毎回のように愚痴を聞いている気がする)
気を許してくれている証拠ではあるが、愚痴ばかりなのはどうなんだろうかと苦笑いしてしまう。
(…高学年になって君達はこれに関しては学ばないな。
いや、ウィーズリーの失言を通り越した暴言が問題か)
呆れながらも大広間に足を踏み入れた。
「マルフォイ!」
「な、なんだ?」
「今日は貴方も出掛けるわよね!?」
「あぁ…その予定だが」
「誰とも約束はしてないわよね?」
「特には…」
「それなら私と行きましょう、今すぐに!
あの時に助けてくれたお礼も言葉だけだったもの!
何か奢るわ!
さあ、行きましょう」
「ちょ…っ」
「ハーマイオニー!」
ドラコはハーマイオニーに腕を組まれて意味の分からないままに連れて行かれた。
「それで?
僕は朝食抜きでどうして連れて来られたのかな」
「…ごめんなさい」
「とりあえず、着いたら先に何か食べさせてくれ」
「付き合ってくれるの?」
「世話が掛かるな。
このまま巻き込まれてやるよ」
「ありがとう」
「…これはデートになるのかな」
耳元で囁かれて今更ながら大胆なことをしたと気づいたハーマイオニーは真っ赤になる。
「君はどこに行きたい?」
「え…?」
「なんだ?」
「貴方の行きたいとこに行くものだと」
「まさかと思うが。
いつもそんな感じなのか?
あいつらは何歳なんだ。
ウィーズリーは例外にしても」
「ロンと楽しくなっちゃうみたいなのよ」
「幼稚な奴等のことは忘れて今日は楽しませてやるよ。
どうせ、彼らは本屋にも寄らせてくれないのだろう。
紅茶は好きか?
良い店があるんだ」
こうしてゆっくりと見て回るのは新鮮だった。
いつもなら急かされて見れなかったが、ドラコはすぐに気づいて足を止めてくれる。
(いつものように人とぶつからないと思ってたけど。
そうならないようにしてくれているんだわ)
自然体でドラコはハーマイオニーが人混みでぶつからないようにフォローしてくれていた。
「君はこういうのが好みなのか?」
「私には似合わないかしら」
「すまない、からかった訳じゃないんだ。
言い方が良くなかった。
シンプルなデザインが好きなんだな」
「どちらかと言えば。
そうかもしれないわね」
「この色なら君の髪色にもよく合うな」
「そうかしら。
派手過ぎない?」
「そんなことないさ」
(私よりもオシャレだし。
それに、綺麗だわ。
た、高過ぎる。
ゼロが多すぎるわ)
ハーマイオニーは笑顔が固まり、静かに戻した。
「気に入らなかったか?」
「そうじゃなくて。
その、私のお小遣いでは。
貴方のようなお金持ちの家庭ではないから」
(プレゼントと言っても受け入れてはくれないだろうな)
気恥ずかしそうなハーマイオニーにドラコは手招きする。