拗れた初恋
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ドラコの報告にスネイプとマクゴナガルは頭を抱えたくなったが、生徒の前なので耐えた。
「マルフォイ。
君の要望は?」
「スリザリンの減点も仕方ないとは思いますが、この件はあくまでもパーキンソンの個人の問題です。
まずはスリザリンが関与してないことを証明してください」
「マクゴナガル教授、マルフォイは私を助けてくださいました。
いくらシーカーだとしても危険があると理解した上でグリフィンドールでマグル出身の私に手を伸ばしてくれたんです」
「マルフォイ。
グレンジャーを助けてくれたことをまずは感謝しなくてはなりませんね。
ありがとうございます」
「い、いえ…」
マクゴナガルに叱られたことは多々あっても感謝されたことがなかったドラコは妙に照れ臭くなり、目を反らしてしまう。
笑いそうになったハーマイオニーにドラコは不満顔で見た。
「僕等は監督生の前に上級生であり、下級生のお手本にならなくてはなりません」
「…そうですね」
「僕はパーキンソンを監督生の資格がないと判断しています。
これに関しては下級生の悪ふざけとは違います。
グレンジャーが不得意なのはグリフィンドールとスリザリンなら誰もが知っている事実。
それを理解した上での行動。
スリザリンとグリフィンドールの不仲を理由にしても、これは命を粗末に扱う問題です。
それは監督生としても、上級生としてだけではなく、令嬢としてあってはならない問題です。
そんな危険な行為をした者に監督生の権限を与えては更なる被害を生みます。
もしかしたら僕が知らないだけでグリフィンドール並びにほかの寮生に被害が出ている可能性があります。
聞き取り調査をした上で被害がひとつでもあったならば、パンジー・パーキンソンの監督生を取消してください」
「…マルフォイ」
「その権限は教授にはありますよね?」
「異例ではあるが、出来なくはない」
「マルフォイ。
そうなれば、君の負担も大きくなる」
「構いません。
僕はそんなことで学業に影響はさせません。
今まで通りの成績を。
いえ、それ以上を維持します」
「その覚悟があるならば」
「マルフォイ家の次期当主としてこれくらいはしなくては。
どうか、正直に話して欲しい。
正直に話してくれた者には謝礼をしよう。
勿論、お金ではないぞ。
美味しいお菓子は如何かな」
「これって有名なお菓子じゃ…っ」
大広間はドラコの意思通りに動かされていて、教授達は苦笑いしながらも見逃していた。
「パーキンソンも馬鹿だな」
「ドラコを怒らせたら、居場所はなくなるだろうな」
「調子に乗ったのよ」
ドラコの“特別な存在”とスリザリンで認識されていたパンジーだったが、事件直後から“存在のない者”としてスリザリンの誰もが話し掛けない。
それは虐めではなく、スリザリン流の“罰”なのだ。
「パンジー・パーキンソン。
監督生のバッチの返却を」
「どうして…っ、こんな仕打ちをするの!
私は貴方に尽くして来たわ!」
「付き纏っていたの間違いじゃないかしら。
可哀想なマルフォイ。
今まで大変だったでしょう?
この子のことは任せて頂戴」
「…承知しました」
数々の証言が数時間もしないうちに集まり、監督生と首席の投票も反対意見が出ないことからパンジーは監督生から降ろされた。
家柄は下だが、最上級生に無駄に逆らう必要はないとドラコは頷いて下がった。
「あそこまでする必要ある?」
「君は命の危険があった。
生きた心地、しなかった」
「…ごめん。
ありがとう」
ドラコの微かに震える手に気づき、ハーマイオニーは優しく手を握る。
「マルフォイ。
君の要望は?」
「スリザリンの減点も仕方ないとは思いますが、この件はあくまでもパーキンソンの個人の問題です。
まずはスリザリンが関与してないことを証明してください」
「マクゴナガル教授、マルフォイは私を助けてくださいました。
いくらシーカーだとしても危険があると理解した上でグリフィンドールでマグル出身の私に手を伸ばしてくれたんです」
「マルフォイ。
グレンジャーを助けてくれたことをまずは感謝しなくてはなりませんね。
ありがとうございます」
「い、いえ…」
マクゴナガルに叱られたことは多々あっても感謝されたことがなかったドラコは妙に照れ臭くなり、目を反らしてしまう。
笑いそうになったハーマイオニーにドラコは不満顔で見た。
「僕等は監督生の前に上級生であり、下級生のお手本にならなくてはなりません」
「…そうですね」
「僕はパーキンソンを監督生の資格がないと判断しています。
これに関しては下級生の悪ふざけとは違います。
グレンジャーが不得意なのはグリフィンドールとスリザリンなら誰もが知っている事実。
それを理解した上での行動。
スリザリンとグリフィンドールの不仲を理由にしても、これは命を粗末に扱う問題です。
それは監督生としても、上級生としてだけではなく、令嬢としてあってはならない問題です。
そんな危険な行為をした者に監督生の権限を与えては更なる被害を生みます。
もしかしたら僕が知らないだけでグリフィンドール並びにほかの寮生に被害が出ている可能性があります。
聞き取り調査をした上で被害がひとつでもあったならば、パンジー・パーキンソンの監督生を取消してください」
「…マルフォイ」
「その権限は教授にはありますよね?」
「異例ではあるが、出来なくはない」
「マルフォイ。
そうなれば、君の負担も大きくなる」
「構いません。
僕はそんなことで学業に影響はさせません。
今まで通りの成績を。
いえ、それ以上を維持します」
「その覚悟があるならば」
「マルフォイ家の次期当主としてこれくらいはしなくては。
どうか、正直に話して欲しい。
正直に話してくれた者には謝礼をしよう。
勿論、お金ではないぞ。
美味しいお菓子は如何かな」
「これって有名なお菓子じゃ…っ」
大広間はドラコの意思通りに動かされていて、教授達は苦笑いしながらも見逃していた。
「パーキンソンも馬鹿だな」
「ドラコを怒らせたら、居場所はなくなるだろうな」
「調子に乗ったのよ」
ドラコの“特別な存在”とスリザリンで認識されていたパンジーだったが、事件直後から“存在のない者”としてスリザリンの誰もが話し掛けない。
それは虐めではなく、スリザリン流の“罰”なのだ。
「パンジー・パーキンソン。
監督生のバッチの返却を」
「どうして…っ、こんな仕打ちをするの!
私は貴方に尽くして来たわ!」
「付き纏っていたの間違いじゃないかしら。
可哀想なマルフォイ。
今まで大変だったでしょう?
この子のことは任せて頂戴」
「…承知しました」
数々の証言が数時間もしないうちに集まり、監督生と首席の投票も反対意見が出ないことからパンジーは監督生から降ろされた。
家柄は下だが、最上級生に無駄に逆らう必要はないとドラコは頷いて下がった。
「あそこまでする必要ある?」
「君は命の危険があった。
生きた心地、しなかった」
「…ごめん。
ありがとう」
ドラコの微かに震える手に気づき、ハーマイオニーは優しく手を握る。