拗れた初恋
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勉強は出来るのにコレに関しては学ばないなと半ば呆れながらもドラコは眺める。
(頭では理解しているのだろうけれど。
僕等のように小さな頃から見ている訳ではないし。
恐怖が植え付けられてしまったんだろうな。
まぁ、半分は僕のせいでもあるけれど)
ドラコは1年生の初めての飛行訓練でのネビルの思い出し玉騒動を思い出し、黒歴史だと苦笑いしてしまう。
(そう考えると…、ポッターは凄いんだろうか。
魔法族の血筋でもあるし。
男女の差もあるのか。
まぁ、下から見ていた初めての授業がアレでは。
恐怖以外の何物でもないよな)
未だに諦めずに挑戦する姿勢は教授にも褒められているが、呆れられているのも事実だ。
あのネビルさえも飛べているのだから。
「危ないっ!」
ぼんやりとしていたドラコはその声にハッとする。
「きゃあぁぁ…ッ」
「ハーマイオニー!」
瞬時にハリーが飛ばして追いかけるが、寸前のところで掠れてハーマイオニーの手を掴めず。
そのままハーマイオニーは箒から投げ飛ばされ、急降下して複数の悲鳴が上がる。
「く…っ、ぅ…」
「えっ?」
「力を抜くな、ハーマイオニー・グレンジャー!」
「ど…っ、マルフォイ!?」
ドラコが手首を掴み、グイッと引っ張って自分の後ろに乗せた。
「……っ…」
「大丈夫だから下を見るな。
怖いなら目を瞑ってろ」
「は、はい…っ」
ハーマイオニーに腰を掴まれ、動揺しそうになりながらも怖がらせないようにドラコは緩やかに地面に降りる。
「「ハーマイオニー!」」
「怪我はありませんか!?」
「何で君が…っ、いや。
ハーマイオニーを助けてくれてありがとう」
「シーカーを名乗るなら、あれくらい対処しろ」
「何だと!」
「やめろ、ロン。
マルフォイはグリフィンドールでマグル出身であるハーマイオニーを助けてくれたんだ」
「お礼を言っても批判する資格はないはずだ」
「それは…っ」
ダンッとドラコが外壁を叩き、何事かと凝視する。
「パンジー・パーキンソン。
君は何をした?」
「な、なんのことか…」
「君が男なら僕は殴っていた。
飛行の苦手なグレンジャーの箒に何をした?
それがどれ程の危険か分かってないのか、君は!」
「え…?」
「どういうことだ、ドラコ」
「パーキンソンがハーマイオニーの箒に細工を?」
「な、なんのことか…」
「聞こえないのか、パーキンソン。
僕は言えと言っているんだ」
「……っ…」
ドラコの冷たい眼にパンジーは言葉を詰まらせる。
「あ、貴方だって。
グレンジャーを嫌っていたじゃない!」
「…だから?」
「えっ?」
「それが君と何の関係がある?
君には関係ないことだ。
だからと言って空中で突き飛ばせば、どうなるか想像がつかない馬鹿なのか、君は。
君には失望した」
「ドラコ!
待ってよ、お願いだから」
「僕の名を呼ぶな。
グレンジャー、怪我してないのなら報告に付き合ってくれ」
「…報告?」
「僕はこのような者が同じ監督生とは思いたくない。
グリフィンドール、並びスリザリンの寮監に報告する義務があると判断した」
「ドラコっ!」
「…貴方はそれでいいの?」
「それで減点されようとも、このような危険性は許されない。
教授も証言して頂けますか?」
「わかりました。
今日の授業はこれで終了致します」
ドラコが強引にパーキンソンの腕を掴んで引きずってゆく。
グリフィンドールもスリザリンもドラコの行動と発言に唖然として静まり返り、あのロンでさえも黙ってしまっていた。
「スネイプ教授、マクゴナガル教授。
食事中に申し訳ありません。
ご報告と相談があります」
「マルフォイ…?」
「私も、ですか?」
「はい」
妙な組み合わせに何事だと2人は戸惑うように見つめる。
(頭では理解しているのだろうけれど。
僕等のように小さな頃から見ている訳ではないし。
恐怖が植え付けられてしまったんだろうな。
まぁ、半分は僕のせいでもあるけれど)
ドラコは1年生の初めての飛行訓練でのネビルの思い出し玉騒動を思い出し、黒歴史だと苦笑いしてしまう。
(そう考えると…、ポッターは凄いんだろうか。
魔法族の血筋でもあるし。
男女の差もあるのか。
まぁ、下から見ていた初めての授業がアレでは。
恐怖以外の何物でもないよな)
未だに諦めずに挑戦する姿勢は教授にも褒められているが、呆れられているのも事実だ。
あのネビルさえも飛べているのだから。
「危ないっ!」
ぼんやりとしていたドラコはその声にハッとする。
「きゃあぁぁ…ッ」
「ハーマイオニー!」
瞬時にハリーが飛ばして追いかけるが、寸前のところで掠れてハーマイオニーの手を掴めず。
そのままハーマイオニーは箒から投げ飛ばされ、急降下して複数の悲鳴が上がる。
「く…っ、ぅ…」
「えっ?」
「力を抜くな、ハーマイオニー・グレンジャー!」
「ど…っ、マルフォイ!?」
ドラコが手首を掴み、グイッと引っ張って自分の後ろに乗せた。
「……っ…」
「大丈夫だから下を見るな。
怖いなら目を瞑ってろ」
「は、はい…っ」
ハーマイオニーに腰を掴まれ、動揺しそうになりながらも怖がらせないようにドラコは緩やかに地面に降りる。
「「ハーマイオニー!」」
「怪我はありませんか!?」
「何で君が…っ、いや。
ハーマイオニーを助けてくれてありがとう」
「シーカーを名乗るなら、あれくらい対処しろ」
「何だと!」
「やめろ、ロン。
マルフォイはグリフィンドールでマグル出身であるハーマイオニーを助けてくれたんだ」
「お礼を言っても批判する資格はないはずだ」
「それは…っ」
ダンッとドラコが外壁を叩き、何事かと凝視する。
「パンジー・パーキンソン。
君は何をした?」
「な、なんのことか…」
「君が男なら僕は殴っていた。
飛行の苦手なグレンジャーの箒に何をした?
それがどれ程の危険か分かってないのか、君は!」
「え…?」
「どういうことだ、ドラコ」
「パーキンソンがハーマイオニーの箒に細工を?」
「な、なんのことか…」
「聞こえないのか、パーキンソン。
僕は言えと言っているんだ」
「……っ…」
ドラコの冷たい眼にパンジーは言葉を詰まらせる。
「あ、貴方だって。
グレンジャーを嫌っていたじゃない!」
「…だから?」
「えっ?」
「それが君と何の関係がある?
君には関係ないことだ。
だからと言って空中で突き飛ばせば、どうなるか想像がつかない馬鹿なのか、君は。
君には失望した」
「ドラコ!
待ってよ、お願いだから」
「僕の名を呼ぶな。
グレンジャー、怪我してないのなら報告に付き合ってくれ」
「…報告?」
「僕はこのような者が同じ監督生とは思いたくない。
グリフィンドール、並びスリザリンの寮監に報告する義務があると判断した」
「ドラコっ!」
「…貴方はそれでいいの?」
「それで減点されようとも、このような危険性は許されない。
教授も証言して頂けますか?」
「わかりました。
今日の授業はこれで終了致します」
ドラコが強引にパーキンソンの腕を掴んで引きずってゆく。
グリフィンドールもスリザリンもドラコの行動と発言に唖然として静まり返り、あのロンでさえも黙ってしまっていた。
「スネイプ教授、マクゴナガル教授。
食事中に申し訳ありません。
ご報告と相談があります」
「マルフォイ…?」
「私も、ですか?」
「はい」
妙な組み合わせに何事だと2人は戸惑うように見つめる。