拗れた初恋
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ハーマイオニーもドラコの隣に座って話す。
「私達、友達になれるかしら」
「…僕はあんなに酷いことを言ったのに」
「貴方の環境を考えたら。
傷ついたけど、謝ってくれたじゃない。
だから、私は許すわ」
「ありがとう。
公表は出来ないけれど。
僕で良かったら」
「本の話も出来るわね」
「え?」
「貴方も本読んでるから」
「そうだな」
互いにお勧めの本を紹介してたまに会っていた。
(友達以上になりたいと思うのは欲張りかな)
ドラコは顔を引き攣らせてため息をつく。
「幸せが逃げちゃうわ。
こっちに来て」
「うわ…っ」
「恋人なら普通よ。
これなら顔も見れないわ」
グイッと引っ張られてハーマイオニーに膝枕してもらう。
お腹に顔を埋めるような形になってしまい、ドラコは妙に意識してしまうのは仕方ない。
「君は無防備過ぎると言われないか?
そこも良いところなんだが」
キョトンとしているハーマイオニーの髪に手を伸ばし、微かに笑った。
目撃されて校内デートだとジニー達にはからかわれているが。
成績上位の2人だから気の合う話題もあり、授業や本のことや好きなものなど今まで話せなかったから話題は尽きない。
(…父上にバレたら叱られるどころではないけれど)
そう思っても諦めるつもりなどないけれど。
(こんなに話していても落ち着くのに。
ウィーズリーは贅沢だな。
いや、近すぎるゆえに気づけないのかもしれないな)
膝枕されながらドラコはハーマイオニーの髪に触れた。
「な、なに…?」
「君の髪に触れてみたくて」
「貴方のように綺麗な髪じゃないわ」
「ふわふわの髪で僕は好きだけどな」
「貴方だって揶揄ってたじゃない!」
「あの時は子供だったし。
揶揄って相手にしてもらいたかったんだよ」
「羨ましかったの?」
「……っ…」
「あ、あの。
ごめんなさい」
思ったことをロンのように素直過ぎるのも問題だとジニーにも言われたことがある。
「…そうだよ。
僕は君達のように本音で言い合える友人が欲しかった。
僕の周りには人がいるけれど。
それは家柄の影響だから。
本気で僕を心配してくれる人なんて居ないさ。
僕も人のことは言えないけど。
スリザリンではそうなんだ」
「それなら、私が今まで貴方が出来なかったことを経験させてあげるわ。
人目があるとこでは出来ないこともあるかもしれないけど」
ドラコは微かに笑ってハーマイオニーを見つめた。
不思議な感覚だが、自分だと言えなくても傍に居ることが出来るだけで苛立ちよりも穏やかな気持ちになれる。
(まぁ、そう簡単には認めないだろうな)
相手を暴くことはやめても認めている女子達とは異なり、不満があるのだろう。
「いい加減にしなさいよ、ロン」
「だって、あのスリザリンだぞ!?」
「貴方がどんなに嫌でも家族や恋人でない限りはハーマイオニーに口出しすることは出来ないわ」
「スリザリンのことは私達も嫌いだけど。
グリフィンドールがそうなようにスリザリンだっていい人も少しはいるんじゃない?」
「そんな訳ないだろ!
あのマルフォイもいるスリザリンだぞ!?」
ロンは相変わらずだと呆れながらも宥めていた。
「あんまり怒らせないほうがいいんじゃないかしら」
「え…?」
「宿題やテスト、誰に世話になってるのかしらね」
「あ…っ!」
「これからは自力で頑張りなさい」
「ま、待ってよ。
そうじゃなくて…っ」
にっこりと冷たく笑うハーマイオニーにロンは焦るが、手遅れだった。
「私達、友達になれるかしら」
「…僕はあんなに酷いことを言ったのに」
「貴方の環境を考えたら。
傷ついたけど、謝ってくれたじゃない。
だから、私は許すわ」
「ありがとう。
公表は出来ないけれど。
僕で良かったら」
「本の話も出来るわね」
「え?」
「貴方も本読んでるから」
「そうだな」
互いにお勧めの本を紹介してたまに会っていた。
(友達以上になりたいと思うのは欲張りかな)
ドラコは顔を引き攣らせてため息をつく。
「幸せが逃げちゃうわ。
こっちに来て」
「うわ…っ」
「恋人なら普通よ。
これなら顔も見れないわ」
グイッと引っ張られてハーマイオニーに膝枕してもらう。
お腹に顔を埋めるような形になってしまい、ドラコは妙に意識してしまうのは仕方ない。
「君は無防備過ぎると言われないか?
そこも良いところなんだが」
キョトンとしているハーマイオニーの髪に手を伸ばし、微かに笑った。
目撃されて校内デートだとジニー達にはからかわれているが。
成績上位の2人だから気の合う話題もあり、授業や本のことや好きなものなど今まで話せなかったから話題は尽きない。
(…父上にバレたら叱られるどころではないけれど)
そう思っても諦めるつもりなどないけれど。
(こんなに話していても落ち着くのに。
ウィーズリーは贅沢だな。
いや、近すぎるゆえに気づけないのかもしれないな)
膝枕されながらドラコはハーマイオニーの髪に触れた。
「な、なに…?」
「君の髪に触れてみたくて」
「貴方のように綺麗な髪じゃないわ」
「ふわふわの髪で僕は好きだけどな」
「貴方だって揶揄ってたじゃない!」
「あの時は子供だったし。
揶揄って相手にしてもらいたかったんだよ」
「羨ましかったの?」
「……っ…」
「あ、あの。
ごめんなさい」
思ったことをロンのように素直過ぎるのも問題だとジニーにも言われたことがある。
「…そうだよ。
僕は君達のように本音で言い合える友人が欲しかった。
僕の周りには人がいるけれど。
それは家柄の影響だから。
本気で僕を心配してくれる人なんて居ないさ。
僕も人のことは言えないけど。
スリザリンではそうなんだ」
「それなら、私が今まで貴方が出来なかったことを経験させてあげるわ。
人目があるとこでは出来ないこともあるかもしれないけど」
ドラコは微かに笑ってハーマイオニーを見つめた。
不思議な感覚だが、自分だと言えなくても傍に居ることが出来るだけで苛立ちよりも穏やかな気持ちになれる。
(まぁ、そう簡単には認めないだろうな)
相手を暴くことはやめても認めている女子達とは異なり、不満があるのだろう。
「いい加減にしなさいよ、ロン」
「だって、あのスリザリンだぞ!?」
「貴方がどんなに嫌でも家族や恋人でない限りはハーマイオニーに口出しすることは出来ないわ」
「スリザリンのことは私達も嫌いだけど。
グリフィンドールがそうなようにスリザリンだっていい人も少しはいるんじゃない?」
「そんな訳ないだろ!
あのマルフォイもいるスリザリンだぞ!?」
ロンは相変わらずだと呆れながらも宥めていた。
「あんまり怒らせないほうがいいんじゃないかしら」
「え…?」
「宿題やテスト、誰に世話になってるのかしらね」
「あ…っ!」
「これからは自力で頑張りなさい」
「ま、待ってよ。
そうじゃなくて…っ」
にっこりと冷たく笑うハーマイオニーにロンは焦るが、手遅れだった。