拗れた初恋
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
見知らぬ梟が飛んできて、ハーマイオニーは瞬きする。
「これって。
魔法界で有名なチョコレートよ!」
「高級チョコレートでなかなか手に入らないの!」
「そ、そうなの?」
女子達の視線にハーマイオニーは開けるしかない。
「まるで宝石のような綺麗なチョコレートね。
私でも美しさは分かるわ。
みんなで食べましょう」
「何を言ってるのよ。
ハーマイオニーが貰ったんだから
!」
食べようとするロンをジニーが叩いた。
「いでっ!
1個くらい良いじゃないか!」
「ハーマイオニーを責めて貴方に食べる資格はないわ!」
女子達から責められているロンにハリーは黙っているしかない。
「ハーマイオニー。
メッセージカードが落ちたわ」
「綺麗な字ね」
「何を盗み見してるのよ」
「やだ、思わず」
「構わないわ。
女の子みんなで食べましょう。
そう書いてあるもの」
「「えっ?」」
ハーマイオニーはメッセージカードをジニー達に見せる。
“これからは堂々と君に贈り物が出来ることを嬉しく思うよ。
名乗れない僕を許して欲しい。
君の味方になってくれた女の子達と素敵なティーパーティーをしておくれ。
どうか、楽しいひと時を。
またいつもの場所で”
偽りではあるが、結果的に見えない王子様は女子達から人気になった。
「グレンジャーなんかと付き合う変わり者がスリザリンに居ると思う?」
「…さぁな。
夢を壊す必要はないだろう」
「あのグレンジャーよ!」
「綺麗になったと思うが」
「ドラコ、どうしちゃったのよ!
?」
「そう言われているということだ」
「前よりマシになっただけじゃない!」
「少なくてもパンジーよりは良いと思うよ」
「どういうことよ!?」
「キャンキャン鳴かないからな」
ドラコでさえも吹き出しそうになって咳き込む。
真っ赤な顔で怒って出て行ったパンジーに気づかれなかったのは幸いだ。
「マルフォイ。
あの贈り物は…」
「僕のせいで巻き込んだし。
落ち着くまでは。
暫くしたら理由を付けて別れたと言えばいいだろう?
君には申し訳ないが」
「恋人も居ないし、そういうので揶揄られるのもうんざりしてるから助かるわ」
「…そう言われると助かる。
遅くなったが、あの時のブランケット。
ダメにしてしまったから」
「そんなの気にしなくていいのに。
私のブランケットよりも何倍も良いものじゃない」
「気にするな」
「…気にするわよ」
「あの時は本当に助かったからさ。
まぁ、口止め料も兼ねて」
「ふふっ…分かったわ。
貴方は素直になると本当は話しやすいのね」
「…初めて言われたよ」
苦笑いするとため息をついてドラコはローブのフードを被りながら座り込んだ。
「あんな格好悪い姿を見られて、もう今更だろ」
「体調良くないの?」
「パンジーに執拗に引っ付かれて疲れるんだよ。
かと言って家の付き合いがあるから突き放せない」
「ひっつくのは入学当初から変わらないわよね。
お金持ちは本当に大変だわ。
当初は恋人かと」
「…勘弁してくれよ。
婚約者候補のひとりではあったが」
「今は違うの?」
「両親は落ち着きのない子は好きじゃないし、僕も勘弁して欲しいと」
「ふふっ…」
「随分と嬉しそうだな」
「私は嫌いだもの」
「あぁ、そうだろうな」
一瞬、自分に言われたような感覚がして苦笑いする。
「美味しい紅茶の茶葉までありがとう」
「好みが分からなかったから。
僕の好みの紅茶だけど」
「とても美味しかったわ」
「それなら良かったよ」
「紅茶が好きなの?」
「母上が好きなんだ。
それで僕も自然と」
「そうなのね。
クィディッチ以外は何が好きか分からないもの」
「紅茶も香りがあるものは好きだ
な」
「香水とか?」
「そうだな」
「貴方、いい香りしてるもの。
待って…今のは忘れて!」
恥ずかしくなってハーマイオニーは顔を手で覆った。
ドラコは素直過ぎるハーマイオニーに微かに笑う。
「これって。
魔法界で有名なチョコレートよ!」
「高級チョコレートでなかなか手に入らないの!」
「そ、そうなの?」
女子達の視線にハーマイオニーは開けるしかない。
「まるで宝石のような綺麗なチョコレートね。
私でも美しさは分かるわ。
みんなで食べましょう」
「何を言ってるのよ。
ハーマイオニーが貰ったんだから
!」
食べようとするロンをジニーが叩いた。
「いでっ!
1個くらい良いじゃないか!」
「ハーマイオニーを責めて貴方に食べる資格はないわ!」
女子達から責められているロンにハリーは黙っているしかない。
「ハーマイオニー。
メッセージカードが落ちたわ」
「綺麗な字ね」
「何を盗み見してるのよ」
「やだ、思わず」
「構わないわ。
女の子みんなで食べましょう。
そう書いてあるもの」
「「えっ?」」
ハーマイオニーはメッセージカードをジニー達に見せる。
“これからは堂々と君に贈り物が出来ることを嬉しく思うよ。
名乗れない僕を許して欲しい。
君の味方になってくれた女の子達と素敵なティーパーティーをしておくれ。
どうか、楽しいひと時を。
またいつもの場所で”
偽りではあるが、結果的に見えない王子様は女子達から人気になった。
「グレンジャーなんかと付き合う変わり者がスリザリンに居ると思う?」
「…さぁな。
夢を壊す必要はないだろう」
「あのグレンジャーよ!」
「綺麗になったと思うが」
「ドラコ、どうしちゃったのよ!
?」
「そう言われているということだ」
「前よりマシになっただけじゃない!」
「少なくてもパンジーよりは良いと思うよ」
「どういうことよ!?」
「キャンキャン鳴かないからな」
ドラコでさえも吹き出しそうになって咳き込む。
真っ赤な顔で怒って出て行ったパンジーに気づかれなかったのは幸いだ。
「マルフォイ。
あの贈り物は…」
「僕のせいで巻き込んだし。
落ち着くまでは。
暫くしたら理由を付けて別れたと言えばいいだろう?
君には申し訳ないが」
「恋人も居ないし、そういうので揶揄られるのもうんざりしてるから助かるわ」
「…そう言われると助かる。
遅くなったが、あの時のブランケット。
ダメにしてしまったから」
「そんなの気にしなくていいのに。
私のブランケットよりも何倍も良いものじゃない」
「気にするな」
「…気にするわよ」
「あの時は本当に助かったからさ。
まぁ、口止め料も兼ねて」
「ふふっ…分かったわ。
貴方は素直になると本当は話しやすいのね」
「…初めて言われたよ」
苦笑いするとため息をついてドラコはローブのフードを被りながら座り込んだ。
「あんな格好悪い姿を見られて、もう今更だろ」
「体調良くないの?」
「パンジーに執拗に引っ付かれて疲れるんだよ。
かと言って家の付き合いがあるから突き放せない」
「ひっつくのは入学当初から変わらないわよね。
お金持ちは本当に大変だわ。
当初は恋人かと」
「…勘弁してくれよ。
婚約者候補のひとりではあったが」
「今は違うの?」
「両親は落ち着きのない子は好きじゃないし、僕も勘弁して欲しいと」
「ふふっ…」
「随分と嬉しそうだな」
「私は嫌いだもの」
「あぁ、そうだろうな」
一瞬、自分に言われたような感覚がして苦笑いする。
「美味しい紅茶の茶葉までありがとう」
「好みが分からなかったから。
僕の好みの紅茶だけど」
「とても美味しかったわ」
「それなら良かったよ」
「紅茶が好きなの?」
「母上が好きなんだ。
それで僕も自然と」
「そうなのね。
クィディッチ以外は何が好きか分からないもの」
「紅茶も香りがあるものは好きだ
な」
「香水とか?」
「そうだな」
「貴方、いい香りしてるもの。
待って…今のは忘れて!」
恥ずかしくなってハーマイオニーは顔を手で覆った。
ドラコは素直過ぎるハーマイオニーに微かに笑う。