第⑥話
夢小説設定
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支度をして家から出て司令部に向かう。
『――大佐』
「ん?」
『迎えに来てもらわないんですか?』
「リーゼル中佐がいるじゃないか。
護衛も兼ねてるし」
『それでは、何故1本の傘なんですか?』
「側にいた方が守れるだろう?」
『…中尉に怒られますよ?』
「それも含めて守ってくれ」
セルシアは苦笑いを浮かべた。
『…今日だけですよ?
私だけでは大佐を守る自信ありませんよ。
もちろん狙われたら守り抜きますが』
「頼もしいね」
楽しそうに笑う大佐は本気なのか分からない。
『そういえば、まだ兄弟はタッカー氏のお宅で調べものを?』
「あぁ、まだ終わらないらしいな」
『合成獣はそこまで興味ありませんが、遺伝子は興味あります』
「同感だ。
ヒューズに言ったら、錬金術師の考えることは分からんと言われたよ」
『私もヒューズ中佐に言われました。
タッカー氏の資料室は司令部並にあったはずですし、あれは時間かかりそうですね』
「読んでみたいと顔に書いてあるぞ」
『だって、興味あるじゃないですか』
「…まぁな」
そういう大佐も読んでみたいと密かに思っていたりする。
噂があるから一緒に出勤した2人に痛いくらいの視線。
「大佐っ!」
「何だ、ハボック。
騒がしいな」
『何かあったの?』
「大変なんっスよ!
とにかく、来てください!!」
意味が分からないまま、渋々ながらハボックについて行く。
提示板前に軍人達が集まっていて、ザワついていた。
2人が来たことに気づくと何故か一斉に避ける。
「『…っ!!』」
大佐とセルシアのキスしてる写真が貼ってあり、2人の格好からデートした時のが分かる。
「…少尉の最後の嫌がらせというところだな」
『‥‥仕方ないですね』
「驚かないんっスか!?」
「いや‥‥驚いてはいるが。
なぁ、中佐?」
『はい。
撮られて貼られて見られたならどうも出来ませんし』
「まぁ、上官から嫌味が少し増えるくらいだろう」
『キスしたのは事実ですし』
セルシアは提示板から写真を取る。
『隠し撮りとは卑怯で勇気がないわね。
そんな男なんて小さい、そう思わない?
ハボック少尉』
「そ、そう…っスねι」
怒りの含んだ微笑みにハボックは怯える。
足音が聞こえ、中尉がやって来た。
『中尉、処分しといて』
「これは‥‥」
「あの少尉だろ」
「…なるほど。
分かりました、処分しときます」
中尉はポケットに写真を入れた。
「あれっ…」
「何だ?」
「リーゼル中佐、大佐の家に泊まったんスか!?
そういや、さっきも一緒に出勤して来てましたよね!!?」
『えっ…///』
「………。」
どちらも否定せずに歩いている。
「何故そう思う?」
「大佐と同じシャンプーの匂いがします」
「…いい観察力だ」
大佐はハボックをチラッと見て口元を緩めた。
『ヒューズ中佐に呼ばれたのよ』
「はっ?
それ、答えになってないんスけど…ι」
『最初から答えるつもりないわ。
内緒の方が面白いでしょ?』
「そんなもんなんスか?」
『そんなものよ』
クスクスとセルシアが笑い、それを見て大佐は苦笑いする。
『――大佐』
「ん?」
『迎えに来てもらわないんですか?』
「リーゼル中佐がいるじゃないか。
護衛も兼ねてるし」
『それでは、何故1本の傘なんですか?』
「側にいた方が守れるだろう?」
『…中尉に怒られますよ?』
「それも含めて守ってくれ」
セルシアは苦笑いを浮かべた。
『…今日だけですよ?
私だけでは大佐を守る自信ありませんよ。
もちろん狙われたら守り抜きますが』
「頼もしいね」
楽しそうに笑う大佐は本気なのか分からない。
『そういえば、まだ兄弟はタッカー氏のお宅で調べものを?』
「あぁ、まだ終わらないらしいな」
『合成獣はそこまで興味ありませんが、遺伝子は興味あります』
「同感だ。
ヒューズに言ったら、錬金術師の考えることは分からんと言われたよ」
『私もヒューズ中佐に言われました。
タッカー氏の資料室は司令部並にあったはずですし、あれは時間かかりそうですね』
「読んでみたいと顔に書いてあるぞ」
『だって、興味あるじゃないですか』
「…まぁな」
そういう大佐も読んでみたいと密かに思っていたりする。
噂があるから一緒に出勤した2人に痛いくらいの視線。
「大佐っ!」
「何だ、ハボック。
騒がしいな」
『何かあったの?』
「大変なんっスよ!
とにかく、来てください!!」
意味が分からないまま、渋々ながらハボックについて行く。
提示板前に軍人達が集まっていて、ザワついていた。
2人が来たことに気づくと何故か一斉に避ける。
「『…っ!!』」
大佐とセルシアのキスしてる写真が貼ってあり、2人の格好からデートした時のが分かる。
「…少尉の最後の嫌がらせというところだな」
『‥‥仕方ないですね』
「驚かないんっスか!?」
「いや‥‥驚いてはいるが。
なぁ、中佐?」
『はい。
撮られて貼られて見られたならどうも出来ませんし』
「まぁ、上官から嫌味が少し増えるくらいだろう」
『キスしたのは事実ですし』
セルシアは提示板から写真を取る。
『隠し撮りとは卑怯で勇気がないわね。
そんな男なんて小さい、そう思わない?
ハボック少尉』
「そ、そう…っスねι」
怒りの含んだ微笑みにハボックは怯える。
足音が聞こえ、中尉がやって来た。
『中尉、処分しといて』
「これは‥‥」
「あの少尉だろ」
「…なるほど。
分かりました、処分しときます」
中尉はポケットに写真を入れた。
「あれっ…」
「何だ?」
「リーゼル中佐、大佐の家に泊まったんスか!?
そういや、さっきも一緒に出勤して来てましたよね!!?」
『えっ…///』
「………。」
どちらも否定せずに歩いている。
「何故そう思う?」
「大佐と同じシャンプーの匂いがします」
「…いい観察力だ」
大佐はハボックをチラッと見て口元を緩めた。
『ヒューズ中佐に呼ばれたのよ』
「はっ?
それ、答えになってないんスけど…ι」
『最初から答えるつもりないわ。
内緒の方が面白いでしょ?』
「そんなもんなんスか?」
『そんなものよ』
クスクスとセルシアが笑い、それを見て大佐は苦笑いする。