第⑤話
夢小説設定
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最初に撃つのはジャック・ブレン少尉。
銃声が響き、的の真ん中に3発と微かに擦れた2発。
「それなりに腕はいいみたいっスね」
「4発当てれば大佐の勝ちですね」
「…たまには本気を出すか」
大佐は呟くように言い、銃を手にした。
久々に手にする銃はズシリと重みを感じ、何故か懐かしく感じてしまった。
目を閉じると士官学校での出来事が脳裏に浮かぶ。
そして、目を開けて的を見据えると銃を向けた。
その瞳が鋭く光り、銃声が5発響いた。
「「え゛っ…」」
「嘘だろ!!?」
「はぁっ!?」
的を見てザワついていた。
「さすがだな~」
「ヒューズ中佐!!?
何故、ここに…」
「面白いことやってるって言うから」
「…何の用だ」
銃を置いて不機嫌そうに大佐はヒューズを見る。
「銃の腕は落ちてないみたいだな」
「うるさい」
「5発すべて的の真ん中、おまえらはまぐれだと思ってんのか?
いや、まぐれに思いたいのか」
含み笑いを浮かべてヒューズは周りの軍人達を見つめる。
勝負が決まり、自信のあったジャックは唖然としていた。
「どちらにしても私の勝ちだ。
これ以上、リーゼル中佐にまとわりつくならそれなりの対処も考えるが?」
腕を組みながら大佐はジャックを見る。
「ここにいる全員、ロイの士官時代を知らないから同然か。
俺も銃で勝ったことないんだよな~」
「…どういうことですか?」
「あぁ、簡単に言えば士官学校でロイは銃の腕で一、二を争っていたぞ」
「「はぁっ!?」」
「だったら、何で銃を使わないんですか!?」
「重いから。
私よりも優秀な部下を見つけた。
銃は色々と面倒だ」
どれが大佐の本音なのだろうか。
『だから、言ったのに。
大佐とは勝負にならないって』
「中佐は知っていたんですか?」
『ヒューズ中佐に聞いたことあるの』
容姿に頭脳、更には国家錬金術師で銃の腕もある大佐に敵うはずもなかった。
その後、ジャック・ブレン少尉は南部に異動させられたらしい。
“リーゼル中佐を口説くとマスタング大佐からの報復あり”
そんな噂が東方司令部で広がった。
「何だ、それは」
「だから、東方司令部での噂。
ほかにも色々と噂が流れてるらしいぜ」
「誰に聞いたんだ、ヒューズ」
「いろんな奴等に」
「噂は知っていたが、そこまでとは…」
大佐は頭を抱え、ため息をつく。
「色々と聞いたぞ。
少尉が渡そうとした花束を焼いたり、みんなが見てる前でキスをしたとか…」
「う、煩い!」
微かに頬を赤らめ、不満そうにヒューズを見る。
「言っとくが、異動は私が原因じゃないぞ!
異動願いを出して自ら行ったんだ!!」
「まぁ、ボロ負けして振られて東方司令部に居れる訳ないよな」
「…私は悪くない」
「中佐は?」
「セルシアだって悪くないだろ」
「ムキになっちゃって可愛いね~」
「ヒューズっ!!」
からかわれてバンッと机を叩き、立ち上がって怒鳴る。
銃声が響き、的の真ん中に3発と微かに擦れた2発。
「それなりに腕はいいみたいっスね」
「4発当てれば大佐の勝ちですね」
「…たまには本気を出すか」
大佐は呟くように言い、銃を手にした。
久々に手にする銃はズシリと重みを感じ、何故か懐かしく感じてしまった。
目を閉じると士官学校での出来事が脳裏に浮かぶ。
そして、目を開けて的を見据えると銃を向けた。
その瞳が鋭く光り、銃声が5発響いた。
「「え゛っ…」」
「嘘だろ!!?」
「はぁっ!?」
的を見てザワついていた。
「さすがだな~」
「ヒューズ中佐!!?
何故、ここに…」
「面白いことやってるって言うから」
「…何の用だ」
銃を置いて不機嫌そうに大佐はヒューズを見る。
「銃の腕は落ちてないみたいだな」
「うるさい」
「5発すべて的の真ん中、おまえらはまぐれだと思ってんのか?
いや、まぐれに思いたいのか」
含み笑いを浮かべてヒューズは周りの軍人達を見つめる。
勝負が決まり、自信のあったジャックは唖然としていた。
「どちらにしても私の勝ちだ。
これ以上、リーゼル中佐にまとわりつくならそれなりの対処も考えるが?」
腕を組みながら大佐はジャックを見る。
「ここにいる全員、ロイの士官時代を知らないから同然か。
俺も銃で勝ったことないんだよな~」
「…どういうことですか?」
「あぁ、簡単に言えば士官学校でロイは銃の腕で一、二を争っていたぞ」
「「はぁっ!?」」
「だったら、何で銃を使わないんですか!?」
「重いから。
私よりも優秀な部下を見つけた。
銃は色々と面倒だ」
どれが大佐の本音なのだろうか。
『だから、言ったのに。
大佐とは勝負にならないって』
「中佐は知っていたんですか?」
『ヒューズ中佐に聞いたことあるの』
容姿に頭脳、更には国家錬金術師で銃の腕もある大佐に敵うはずもなかった。
その後、ジャック・ブレン少尉は南部に異動させられたらしい。
“リーゼル中佐を口説くとマスタング大佐からの報復あり”
そんな噂が東方司令部で広がった。
「何だ、それは」
「だから、東方司令部での噂。
ほかにも色々と噂が流れてるらしいぜ」
「誰に聞いたんだ、ヒューズ」
「いろんな奴等に」
「噂は知っていたが、そこまでとは…」
大佐は頭を抱え、ため息をつく。
「色々と聞いたぞ。
少尉が渡そうとした花束を焼いたり、みんなが見てる前でキスをしたとか…」
「う、煩い!」
微かに頬を赤らめ、不満そうにヒューズを見る。
「言っとくが、異動は私が原因じゃないぞ!
異動願いを出して自ら行ったんだ!!」
「まぁ、ボロ負けして振られて東方司令部に居れる訳ないよな」
「…私は悪くない」
「中佐は?」
「セルシアだって悪くないだろ」
「ムキになっちゃって可愛いね~」
「ヒューズっ!!」
からかわれてバンッと机を叩き、立ち上がって怒鳴る。