第⑤話
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銃声が響き、ジャックの頬に血が滲む。
「…っ!?」
「失礼しました。
手を出さない方がよかったですか?」
「中尉…」
「あえて当てました。
次は…、外しませんよ?」
中尉の鋭い眼で見られ、銃を向けられたジャックは冷や汗をかいていた。
「私は守るべき人の為なら同じ軍人にでも銃を向けます」
「‥‥ッ‥」
ジャックは硬直しており、誰もが思った“格好悪い”と。
中尉は銃を戻し、大佐に向き合う。
「困っていたようなので。
迷惑でしたか?」
「いや‥‥助かったよ」
『大佐、離してもらえません?』
「あ、あぁ、すまない」
『いえ、助かりました。
すみません…』
「迷惑なんて思ってないからな。
私は私の意思で行ったまでだ」
「私もです」
『…ありがとうございます。
中尉もありがとう』
セルシアは苦笑いを浮かべた。
ハッとジャックが我に返る。
『いい加減に諦めて、迷惑なの』
「あなたの好きなタイプは?」
呆れたようにセルシアはジャックを見て、ため息をつく。
『私より背と地位が高くて…』
セルシアがチラッと大佐を見る。
『黒髪で今現在は大佐の国家錬金術師。
優しくて私の好きな香りの香水をつけているの』
その場にいた全員がおかしいことに気づき、その人物がロイ・マスタングを示していることを理解する。
「なっ!?」
『だから、チャンスの欠片もないわ』
「言葉だけならいくらだって…!」
『しつこい男は嫌われるわよ、ジャック・ブレン少尉?
ようするに証拠…というか、見せつけちゃえばいいのよね。
大佐、ちょっと失礼します。
御協力を…』
セルシアは振り返り、大佐を見つめる。
背伸びをして大佐の首に腕を回し、自ら大佐の唇にキスをした。
「はっ?
何を…ッ」
キスをされて大佐の言葉が途切れる。
一瞬驚いた顔をしたが、すぐに口元を緩めて大佐はセルシアの腰を抱き寄せる。
『んっ…んぅ…
ふぁ‥ッ‥』
主導権が大佐に移り、思わず吐息が漏れてしまう。
やっと唇を離された時には微かに息が乱れていた。
『だっ、誰が…舌を入れろと言いましたか!///』
「ん、御馳走様」
満足そうに大佐が笑う。
真っ赤になってセルシアが唇を押さえていた。
「‥‥嫌だった?」
『…嫌じゃないです///』
クスッと笑い、大佐はセルシアの目元にキスをした。
「なっ、なん…ッ
キスを‥‥」
動揺して言葉にならず。
かなり目立っていたのは言うまでもない。
「じゃあ、そういうことだから。
私と張り合うならキスくらいしてもらってからだな。
まぁ、張り合っても結果は見えてるが…」
「‥‥ッ‥」
「大佐、挑発しないでください」
『行きましょうか』
「そうだな」
「はい」
立ち尽くすジャックを横目に司令部に入って行く。
不機嫌から上機嫌になった大佐だった。
「ちょっと待て、この書類は何だ?
最近は溜めてないぞ!!?」
セルシアの手作りお弁当を餌に中尉から仕事をするように言われ、最近では真面目に仕事をしていた。
「昨夜の事件の処理などですね」
「…昼までに片付かないだろ?」
「本気を出せば片付きますよ」
「あの書類の山だぞ!?」
「‥‥真面目に仕事をしてるなら昼休憩は差し上げます」
「…さぼったら?」
「中佐のお弁当を食べれません」
「‥‥頑張ります」
ため息をつき、書類の山と葛藤する大佐だった。
あなた以外に眼中にはないから…。
誰よりもあなたがすべて‥‥。
-END-
「…っ!?」
「失礼しました。
手を出さない方がよかったですか?」
「中尉…」
「あえて当てました。
次は…、外しませんよ?」
中尉の鋭い眼で見られ、銃を向けられたジャックは冷や汗をかいていた。
「私は守るべき人の為なら同じ軍人にでも銃を向けます」
「‥‥ッ‥」
ジャックは硬直しており、誰もが思った“格好悪い”と。
中尉は銃を戻し、大佐に向き合う。
「困っていたようなので。
迷惑でしたか?」
「いや‥‥助かったよ」
『大佐、離してもらえません?』
「あ、あぁ、すまない」
『いえ、助かりました。
すみません…』
「迷惑なんて思ってないからな。
私は私の意思で行ったまでだ」
「私もです」
『…ありがとうございます。
中尉もありがとう』
セルシアは苦笑いを浮かべた。
ハッとジャックが我に返る。
『いい加減に諦めて、迷惑なの』
「あなたの好きなタイプは?」
呆れたようにセルシアはジャックを見て、ため息をつく。
『私より背と地位が高くて…』
セルシアがチラッと大佐を見る。
『黒髪で今現在は大佐の国家錬金術師。
優しくて私の好きな香りの香水をつけているの』
その場にいた全員がおかしいことに気づき、その人物がロイ・マスタングを示していることを理解する。
「なっ!?」
『だから、チャンスの欠片もないわ』
「言葉だけならいくらだって…!」
『しつこい男は嫌われるわよ、ジャック・ブレン少尉?
ようするに証拠…というか、見せつけちゃえばいいのよね。
大佐、ちょっと失礼します。
御協力を…』
セルシアは振り返り、大佐を見つめる。
背伸びをして大佐の首に腕を回し、自ら大佐の唇にキスをした。
「はっ?
何を…ッ」
キスをされて大佐の言葉が途切れる。
一瞬驚いた顔をしたが、すぐに口元を緩めて大佐はセルシアの腰を抱き寄せる。
『んっ…んぅ…
ふぁ‥ッ‥』
主導権が大佐に移り、思わず吐息が漏れてしまう。
やっと唇を離された時には微かに息が乱れていた。
『だっ、誰が…舌を入れろと言いましたか!///』
「ん、御馳走様」
満足そうに大佐が笑う。
真っ赤になってセルシアが唇を押さえていた。
「‥‥嫌だった?」
『…嫌じゃないです///』
クスッと笑い、大佐はセルシアの目元にキスをした。
「なっ、なん…ッ
キスを‥‥」
動揺して言葉にならず。
かなり目立っていたのは言うまでもない。
「じゃあ、そういうことだから。
私と張り合うならキスくらいしてもらってからだな。
まぁ、張り合っても結果は見えてるが…」
「‥‥ッ‥」
「大佐、挑発しないでください」
『行きましょうか』
「そうだな」
「はい」
立ち尽くすジャックを横目に司令部に入って行く。
不機嫌から上機嫌になった大佐だった。
「ちょっと待て、この書類は何だ?
最近は溜めてないぞ!!?」
セルシアの手作りお弁当を餌に中尉から仕事をするように言われ、最近では真面目に仕事をしていた。
「昨夜の事件の処理などですね」
「…昼までに片付かないだろ?」
「本気を出せば片付きますよ」
「あの書類の山だぞ!?」
「‥‥真面目に仕事をしてるなら昼休憩は差し上げます」
「…さぼったら?」
「中佐のお弁当を食べれません」
「‥‥頑張ります」
ため息をつき、書類の山と葛藤する大佐だった。
あなた以外に眼中にはないから…。
誰よりもあなたがすべて‥‥。
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