第⑤話
夢小説設定
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あれで懲りたと思われていたジャック・ブレン少尉だったが、懲りずに口説き続ける日々だ。
少尉達が説得したが、聞こうとせずに断念した。
結果、面倒なので逃げていた。
少尉達は巻き込まれ、説得できなかったお詫びにジャックからセルシアを逃がしていた。
それでも逃げるのも限界があり、デートに誘われ、プレゼントをされていた。
それら全てをセルシアは断っていた。
『…燃やしてください』
「何だね、これは」
『ジャック・ブレン少尉からの‥‥』
言い切る前に大佐が手紙の束を燃やした。
灰皿の上には炭だけが残った。
「片付けて来ます」
灰皿を持って中尉が執務室から出て行く。
「フュリー曹長」
「は、はいっ!」
「ジャック・ブレン少尉からの手紙は今度から私に直接持って来なさい。いいね?」
「‥‥はい」
低く冷たい声色の大佐にフュリー曹長は恐怖のあまり、青ざめていた。
席に着いたフュリーの肩をハボックとブレダが慰めるように叩いたのだった。
ジャックからのラブレターはセルシアの手元にもう届くことはない。
大佐に寄って読まれることもなく、炭になって消えてゆくのだった。
(‥‥本や資料を読む時間がないし。
付き合う気というか、魅力を感じない人に口説かれても迷惑。
大佐にも迷惑かかるし、どうにかならないかな)
自然とため息が零れる。
「リーゼル中佐、おはようございますっ!!」
『きゃあっ!』
セルシアの出勤時間に待っているジャック・ブレン少尉。
もうこれは司令部でも噂の的だ。
「これ、どうぞ。
花は嫌いですか?」
『えっと‥‥』
目の前には花束があり、困惑してしまう。
好きではない人からお祝いでもない時に花束は困るだろう。
「セルシア、おはよう」
『ひゃ…っ』
後ろから抱き締められ、驚いて小さな悲鳴を上げてしまった。
『た、大佐…
いきなりはやめてください。
びっくりしました』
「何をしているんですか。
嫌がってるかと思いますが?」
「それは君のことだと思うが?」
セルシアを挟み、バチバチと火花が散っている。
大佐が笑顔なのに対し、ジャックは不快そうに顔を歪めている。
パチンッと大佐が指を鳴らす。
ジャックが手にしていた花束が燃える。
「なっ!?」
「あぁ、すまない。
手が滑った。
セルシアにはそんな安物の花は似合わん。
まぁ、君からセルシアが受け取るとは思わないが…」
仕事中はリーゼル中佐と呼ぶのに、今日はあえて“セルシア”と呼んでいた。
周りの軍人達も唖然としつつ、面白そうだと見ていた。
「こんな場所で僕に攻撃しますか、焔の錬金術師さん?」
「…なに?」
挑発的な発言に大佐はピクリと反応する。
(…これはどうすればいいのかしら。
この少尉はどうなってもいいんだけど、周りからのいろんな視線が痛いι)
大佐の腕から抜け出す気はないらしく、素直に抱き締められたまま。
少尉達が説得したが、聞こうとせずに断念した。
結果、面倒なので逃げていた。
少尉達は巻き込まれ、説得できなかったお詫びにジャックからセルシアを逃がしていた。
それでも逃げるのも限界があり、デートに誘われ、プレゼントをされていた。
それら全てをセルシアは断っていた。
『…燃やしてください』
「何だね、これは」
『ジャック・ブレン少尉からの‥‥』
言い切る前に大佐が手紙の束を燃やした。
灰皿の上には炭だけが残った。
「片付けて来ます」
灰皿を持って中尉が執務室から出て行く。
「フュリー曹長」
「は、はいっ!」
「ジャック・ブレン少尉からの手紙は今度から私に直接持って来なさい。いいね?」
「‥‥はい」
低く冷たい声色の大佐にフュリー曹長は恐怖のあまり、青ざめていた。
席に着いたフュリーの肩をハボックとブレダが慰めるように叩いたのだった。
ジャックからのラブレターはセルシアの手元にもう届くことはない。
大佐に寄って読まれることもなく、炭になって消えてゆくのだった。
(‥‥本や資料を読む時間がないし。
付き合う気というか、魅力を感じない人に口説かれても迷惑。
大佐にも迷惑かかるし、どうにかならないかな)
自然とため息が零れる。
「リーゼル中佐、おはようございますっ!!」
『きゃあっ!』
セルシアの出勤時間に待っているジャック・ブレン少尉。
もうこれは司令部でも噂の的だ。
「これ、どうぞ。
花は嫌いですか?」
『えっと‥‥』
目の前には花束があり、困惑してしまう。
好きではない人からお祝いでもない時に花束は困るだろう。
「セルシア、おはよう」
『ひゃ…っ』
後ろから抱き締められ、驚いて小さな悲鳴を上げてしまった。
『た、大佐…
いきなりはやめてください。
びっくりしました』
「何をしているんですか。
嫌がってるかと思いますが?」
「それは君のことだと思うが?」
セルシアを挟み、バチバチと火花が散っている。
大佐が笑顔なのに対し、ジャックは不快そうに顔を歪めている。
パチンッと大佐が指を鳴らす。
ジャックが手にしていた花束が燃える。
「なっ!?」
「あぁ、すまない。
手が滑った。
セルシアにはそんな安物の花は似合わん。
まぁ、君からセルシアが受け取るとは思わないが…」
仕事中はリーゼル中佐と呼ぶのに、今日はあえて“セルシア”と呼んでいた。
周りの軍人達も唖然としつつ、面白そうだと見ていた。
「こんな場所で僕に攻撃しますか、焔の錬金術師さん?」
「…なに?」
挑発的な発言に大佐はピクリと反応する。
(…これはどうすればいいのかしら。
この少尉はどうなってもいいんだけど、周りからのいろんな視線が痛いι)
大佐の腕から抜け出す気はないらしく、素直に抱き締められたまま。