第①話
夢小説設定
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大佐はセルシアの肩を抱いた。
「では、私が案内を…」
「大佐!
仕事が残っておりますが?
そして、その手を離してください」
中尉が大佐に銃を向ける。
『中尉、私は構いませんよ』
「嫌ではないんですか?
初対面の上官に」
「初対面ではないぞ。
久しぶりだな、リーゼル中佐」
『はい、マスタング大佐』
「そうなんですか?
どちらにしても早く仕事をしてください」
「わ、分かった。
じゃあ、誰かに案内を」
「ハボック少尉」
『えっ…』
「あぁ、中尉。
リーゼル中佐は煙草の臭いが苦手なんだ。
それに…中佐の身が危ない」
「それでは…」
「僕が案内しましょうか?」
「えぇ、頼むわ」
「分かりました」
『それでは、ちょっと行って来ますね』
「あぁ、私が行けなくて残念だ。
ナンパされそうになったら風で飛ばしなさい」
『クスッ…分かりました』
大佐を心から信頼している様子がよく分かる。
セルシアは執務室のドアに手をかけた。
「大佐、犯罪じゃないっスか?
未成年の部下に手を出すのは」
「何を言う、リーゼル中佐は…」
『21歳ですっ!』
「し、失礼しました!」
セルシアの大声にハボックは思わず敬礼し、謝った。
『挨拶回りに行って来ます!』
勢いよくドアを閉めて行った。
「…彼女も童顔だからな。
間違えられるのを極端に嫌がってる。
まぁ、注意する前におまえは身をもって経験したな」
「それを先に言ってくださいよ!!
…どう見ても未成年じゃないっスかι」
「中佐の前で言ったら嫌われそうですね」
「煙草の時点でマイナスだからな」
「大佐、嬉しそうっスねι」
「それよりも、仕事をしてください。
ハボック少尉もお喋りばかりしない」
「「…はい」」
中尉に再び、銃を向けられた。
若き女性の中佐には大佐以上に風当たりが強い。
「中尉…」
「何ですか?」
「中佐のことだ」
「‥‥中佐?」
真面目な声色に中尉は大佐を見つめる。
「私以上に風当たりが強いようでね…。
何かあれば報告を。
私も出来る限りは守るが、女性同士でしか話せない会話もある。
それについて聞こうとは思わんが、中佐が限界と感じたら中尉の判断で私に話してくれないか?」
「分かりました。
大佐がそこまでするのは珍しいですね」
「あの子はこっち側の人間だ」
「…そうですか」
「それに、私は上官からだけだが…
中佐は若き女性ということで部下からも風当たりはよくないだろう」
「そうですね。
嫌な噂も耳にします。
えぇ、私も流されたような噂ですよ」
「私と関係を持って副官になったというバカげた噂か」
「…えぇ」
「中佐もそのような噂が?」
「本当にバカげた噂ですよ」
「‥‥そうか。
中尉がそこまで言うのは珍しい」
「不快な噂なんで」
「じゃあ、流した奴を見つけたら排除をしょうか」
「上官ならどうするんですか?」
「上官ならもっとマシな噂を流すだろう。
まぁ、上官だった場合は考えておこう」
口元だけ笑みを浮かべた。
「では、私が案内を…」
「大佐!
仕事が残っておりますが?
そして、その手を離してください」
中尉が大佐に銃を向ける。
『中尉、私は構いませんよ』
「嫌ではないんですか?
初対面の上官に」
「初対面ではないぞ。
久しぶりだな、リーゼル中佐」
『はい、マスタング大佐』
「そうなんですか?
どちらにしても早く仕事をしてください」
「わ、分かった。
じゃあ、誰かに案内を」
「ハボック少尉」
『えっ…』
「あぁ、中尉。
リーゼル中佐は煙草の臭いが苦手なんだ。
それに…中佐の身が危ない」
「それでは…」
「僕が案内しましょうか?」
「えぇ、頼むわ」
「分かりました」
『それでは、ちょっと行って来ますね』
「あぁ、私が行けなくて残念だ。
ナンパされそうになったら風で飛ばしなさい」
『クスッ…分かりました』
大佐を心から信頼している様子がよく分かる。
セルシアは執務室のドアに手をかけた。
「大佐、犯罪じゃないっスか?
未成年の部下に手を出すのは」
「何を言う、リーゼル中佐は…」
『21歳ですっ!』
「し、失礼しました!」
セルシアの大声にハボックは思わず敬礼し、謝った。
『挨拶回りに行って来ます!』
勢いよくドアを閉めて行った。
「…彼女も童顔だからな。
間違えられるのを極端に嫌がってる。
まぁ、注意する前におまえは身をもって経験したな」
「それを先に言ってくださいよ!!
…どう見ても未成年じゃないっスかι」
「中佐の前で言ったら嫌われそうですね」
「煙草の時点でマイナスだからな」
「大佐、嬉しそうっスねι」
「それよりも、仕事をしてください。
ハボック少尉もお喋りばかりしない」
「「…はい」」
中尉に再び、銃を向けられた。
若き女性の中佐には大佐以上に風当たりが強い。
「中尉…」
「何ですか?」
「中佐のことだ」
「‥‥中佐?」
真面目な声色に中尉は大佐を見つめる。
「私以上に風当たりが強いようでね…。
何かあれば報告を。
私も出来る限りは守るが、女性同士でしか話せない会話もある。
それについて聞こうとは思わんが、中佐が限界と感じたら中尉の判断で私に話してくれないか?」
「分かりました。
大佐がそこまでするのは珍しいですね」
「あの子はこっち側の人間だ」
「…そうですか」
「それに、私は上官からだけだが…
中佐は若き女性ということで部下からも風当たりはよくないだろう」
「そうですね。
嫌な噂も耳にします。
えぇ、私も流されたような噂ですよ」
「私と関係を持って副官になったというバカげた噂か」
「…えぇ」
「中佐もそのような噂が?」
「本当にバカげた噂ですよ」
「‥‥そうか。
中尉がそこまで言うのは珍しい」
「不快な噂なんで」
「じゃあ、流した奴を見つけたら排除をしょうか」
「上官ならどうするんですか?」
「上官ならもっとマシな噂を流すだろう。
まぁ、上官だった場合は考えておこう」
口元だけ笑みを浮かべた。