第⑤話
夢小説設定
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セルシアはチラッと後ろにいる大佐を見ると何故か不機嫌そうだ。
(遅くなったから怒っている訳ではないみたいだし、何故?
不機嫌なのは間違いではないみたい…)
怒りのオーラが放たれているのは気のせいではないようだ。
「ジャック・ブレン少尉。
勤務中に迷惑だとは思わないかね?」
「…それをあなたが言うんですか?」
「それはどういう意味かね?」
挑発的な反応にムッとしながらも大佐は表情には出さない。
「そのままの意味です、マスタング大佐」
「君は私の忠告を無視すると?」
「無視するも何もあなたの意見が必要なんですか?」
(こ、怖っ!!
大佐も我慢の限界なのでは…)
(恐ろしい。
無知というか、ただの馬鹿なのか?)
(大佐の本性を分からないにしても空気を読めよっ!)
中尉以外がその様子に怯えていた。
大佐が口を開く前にセルシアが行動に移した。
『だったら、あなたは私の意見を聞いた?
あなたと大佐は違う。
あなたのは勘違いの自己中でナルシスト!
私は優しい人が好きなの』
セルシアはジャックに掴まれていた腕を払い、大佐に抱き締められたままの格好で蹴る。
「「…っ!!ι」」
それは予想外の行動で見事にジャックのお腹を直撃。
『上官に対する暴言、無礼の数々、報告されたくなければ去りなさい』
「く…ッ」
『大佐、こんな人を相手にしなくて結構ですから』
「‥‥そうだな」
大佐は口元を緩め、倒れているジャックを横目にセルシアの肩を抱いて執務室に入って行く。
「リーゼル中佐って…」
「大佐に関することは半端ないっスね」
「さっきの蹴りは凄かったです」
「「…確かに」」
「あれはかなり痛そうだったなι」
ハボック達は唖然としながらも雑談していた。
一方の大佐の執務室では、中尉が確認して来た本日の仕事内容を説明していた。
「――以上です」
「…あぁ」
聞いてないように見えて切れ者の大佐は聞いているのだろう。
それを分かっているから中尉は聞いたりしない。
『資料はそれでいいんですよね?』
「あぁ、問題ない」
『飲み物はありますし、私はこれで…』
「ご苦労様」
『はい』
セルシアは敬礼し、大佐の執務室から出る。
「大佐、仕事してくださいね。
ジャック・ブレン少尉に妬いてますか?」
「当たり前だ、気軽に触るのは私だけでいい」
不満そうに大佐が呟く。
「‥‥心の狭い男だと思うか?」
「大佐なら何をしても素敵です」
「はっ?」
「いえ、中佐の真似です」
「…なるほど」
納得したように苦笑いを浮かべる。
「中佐ならそう仰いますよ。
きっと誰もが格好悪いと思う瞬間でさえも中佐は違う見方をすると思います」
それは安易に想像が出来た。
(遅くなったから怒っている訳ではないみたいだし、何故?
不機嫌なのは間違いではないみたい…)
怒りのオーラが放たれているのは気のせいではないようだ。
「ジャック・ブレン少尉。
勤務中に迷惑だとは思わないかね?」
「…それをあなたが言うんですか?」
「それはどういう意味かね?」
挑発的な反応にムッとしながらも大佐は表情には出さない。
「そのままの意味です、マスタング大佐」
「君は私の忠告を無視すると?」
「無視するも何もあなたの意見が必要なんですか?」
(こ、怖っ!!
大佐も我慢の限界なのでは…)
(恐ろしい。
無知というか、ただの馬鹿なのか?)
(大佐の本性を分からないにしても空気を読めよっ!)
中尉以外がその様子に怯えていた。
大佐が口を開く前にセルシアが行動に移した。
『だったら、あなたは私の意見を聞いた?
あなたと大佐は違う。
あなたのは勘違いの自己中でナルシスト!
私は優しい人が好きなの』
セルシアはジャックに掴まれていた腕を払い、大佐に抱き締められたままの格好で蹴る。
「「…っ!!ι」」
それは予想外の行動で見事にジャックのお腹を直撃。
『上官に対する暴言、無礼の数々、報告されたくなければ去りなさい』
「く…ッ」
『大佐、こんな人を相手にしなくて結構ですから』
「‥‥そうだな」
大佐は口元を緩め、倒れているジャックを横目にセルシアの肩を抱いて執務室に入って行く。
「リーゼル中佐って…」
「大佐に関することは半端ないっスね」
「さっきの蹴りは凄かったです」
「「…確かに」」
「あれはかなり痛そうだったなι」
ハボック達は唖然としながらも雑談していた。
一方の大佐の執務室では、中尉が確認して来た本日の仕事内容を説明していた。
「――以上です」
「…あぁ」
聞いてないように見えて切れ者の大佐は聞いているのだろう。
それを分かっているから中尉は聞いたりしない。
『資料はそれでいいんですよね?』
「あぁ、問題ない」
『飲み物はありますし、私はこれで…』
「ご苦労様」
『はい』
セルシアは敬礼し、大佐の執務室から出る。
「大佐、仕事してくださいね。
ジャック・ブレン少尉に妬いてますか?」
「当たり前だ、気軽に触るのは私だけでいい」
不満そうに大佐が呟く。
「‥‥心の狭い男だと思うか?」
「大佐なら何をしても素敵です」
「はっ?」
「いえ、中佐の真似です」
「…なるほど」
納得したように苦笑いを浮かべる。
「中佐ならそう仰いますよ。
きっと誰もが格好悪いと思う瞬間でさえも中佐は違う見方をすると思います」
それは安易に想像が出来た。