第⑤話
夢小説設定
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大佐は笑みを浮かべていた。
「大佐、そろそろ仕事してくださいね」
「…やっぱり?」
「当たり前です。
定時に終わらないとデートも出来ませんよ?」
「う~ん…」
「リーゼル中佐に大佐がいない場所でお酒を飲ませたらどうなるんでしょうね」
「それはダメだ!」
「はい、それなら仕事をしてください」
「‥‥分かった」
ほかの奴等にキスなんかさせないと大佐は渋々ながらも仕事を始める。
中尉がコーヒーを淹れて来ると出て行き、セルシアのことがあるので渋々ながらも素直に仕事をしていた。
大佐は資料がないことに気づいて執務室から出た。
「リーゼル中佐はどうした?」
「大佐の執務室じゃないんスか?」
「いや‥‥さっき資料室に行くと言って出て行ったが」
「大佐、どうかしましたか?」
「資料がない。
あ、いや、それもなんだが…」
「中佐が戻って来ないんですよ」
「資料室に行くと言って…」
「それは何分前ですか?」
銀時計を取り出して大佐は時間を見た。
少なくとも10分は過ぎていて、資料を取って来るのにセルシアならこんなに時間がかかるはずもない。
「…あの男か?」
「はっ?」
「あの男?
あぁ、中佐を口説いていた人ですか?」
「‥‥焼いてやる」
「ちょっ、まだ決まった訳では…」
「発火布を取り出さないでください!!」
怒りに満ちた大佐を宥めようとする。
勢いよく執務室のドアが開き、資料を手にしたセルシアが入って来た。
息が乱れていることから走って来たのだろう。
「「中佐!」」
驚きつつも安堵するが、後ろから現れた青年に一気に部屋の温度が下がる。
(これはもうダメね…ι)
(知らねぇぞ、俺は‥‥)
チラッと大佐を見て中尉達は諦め、そっと被害に遭わないように離れたのだった。
しつこいので逃げて来たが、これまたしつこく口説かれて追いかけられる始末だ。
『触らないでっ!!
あなたみたいな人が一番嫌いなの!』
(中佐も我慢の限界だったのね…)
(うっわ、ハッキリ言うなぁ…)
(俺だったら立ち直れないかも‥‥)
口には出さずに見つめていた。
「そんなこと言わないでさ。
試しに付き合ってみようよ」
『だから…ッ』
後ろから腕が伸びて来て持っていた資料を取られる。
「資料を持って来てくれたのか?」
『あ、はい…。
資料が必要なので』
「ありがとう」
大佐の予想外の行動に戸惑う。
資料を中尉に手渡し、にっこりと笑ってセルシアを抱き締めたまま。
中尉達は気づく、この笑顔が怒っている時の顔だと。
その証拠に目が笑っておらず、睨むような鋭い眼で目の前にいる少尉を見据えていた。
「大佐、そろそろ仕事してくださいね」
「…やっぱり?」
「当たり前です。
定時に終わらないとデートも出来ませんよ?」
「う~ん…」
「リーゼル中佐に大佐がいない場所でお酒を飲ませたらどうなるんでしょうね」
「それはダメだ!」
「はい、それなら仕事をしてください」
「‥‥分かった」
ほかの奴等にキスなんかさせないと大佐は渋々ながらも仕事を始める。
中尉がコーヒーを淹れて来ると出て行き、セルシアのことがあるので渋々ながらも素直に仕事をしていた。
大佐は資料がないことに気づいて執務室から出た。
「リーゼル中佐はどうした?」
「大佐の執務室じゃないんスか?」
「いや‥‥さっき資料室に行くと言って出て行ったが」
「大佐、どうかしましたか?」
「資料がない。
あ、いや、それもなんだが…」
「中佐が戻って来ないんですよ」
「資料室に行くと言って…」
「それは何分前ですか?」
銀時計を取り出して大佐は時間を見た。
少なくとも10分は過ぎていて、資料を取って来るのにセルシアならこんなに時間がかかるはずもない。
「…あの男か?」
「はっ?」
「あの男?
あぁ、中佐を口説いていた人ですか?」
「‥‥焼いてやる」
「ちょっ、まだ決まった訳では…」
「発火布を取り出さないでください!!」
怒りに満ちた大佐を宥めようとする。
勢いよく執務室のドアが開き、資料を手にしたセルシアが入って来た。
息が乱れていることから走って来たのだろう。
「「中佐!」」
驚きつつも安堵するが、後ろから現れた青年に一気に部屋の温度が下がる。
(これはもうダメね…ι)
(知らねぇぞ、俺は‥‥)
チラッと大佐を見て中尉達は諦め、そっと被害に遭わないように離れたのだった。
しつこいので逃げて来たが、これまたしつこく口説かれて追いかけられる始末だ。
『触らないでっ!!
あなたみたいな人が一番嫌いなの!』
(中佐も我慢の限界だったのね…)
(うっわ、ハッキリ言うなぁ…)
(俺だったら立ち直れないかも‥‥)
口には出さずに見つめていた。
「そんなこと言わないでさ。
試しに付き合ってみようよ」
『だから…ッ』
後ろから腕が伸びて来て持っていた資料を取られる。
「資料を持って来てくれたのか?」
『あ、はい…。
資料が必要なので』
「ありがとう」
大佐の予想外の行動に戸惑う。
資料を中尉に手渡し、にっこりと笑ってセルシアを抱き締めたまま。
中尉達は気づく、この笑顔が怒っている時の顔だと。
その証拠に目が笑っておらず、睨むような鋭い眼で目の前にいる少尉を見据えていた。