第⑤話
夢小説設定
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駅に着き、列車に乗り込んだ。
コンコンという音に新聞から顔を上げた。
「ヒューズ!」
「よぉ、一応見送りに来た」
「…暇な奴だな」
「ふははっ!!」
この2人のやりとりはいつものことだ。
「中佐、忙しかったのでは‥‥」
「平気平気!」
『少佐達に迷惑をかけないようにしてくださいね』
ヒューズは苦笑いを浮かべた。
出発を知られる音が駅に響き渡る。
「じゃあ、気をつけてな。
中央に寄る事があったら声かけろや」
ヒューズは敬礼して見送る。
列車が走り出し、大佐は再び新聞を読む。
「…眠いのか?」
『‥‥大丈夫です』
「着くまで寝ていても構わないが…」
『仕事中ですから』
「列車内は仕事中ではないだろう?」
「戻ったら仕事がありますし、仮眠してはどうですか?」
「はいはい、おやすみ」
『…子供扱いしないでください』
ポンポンと大佐に頭を叩かれ、セルシアは唇を尖らせる。
結局は睡魔に敵わず、セルシアは眠っていた。
「場所変わりましょうか?」
「いや、大丈夫だ。
重い訳ではないし」
「そうですか」
大佐の肩に寄りかかり、セルシアはスヤスヤと寝ていた。
列車に揺らされ、中尉は景色を見ていた。
新聞を捲る音が聞こえなくなり、不思議に思って中尉は大佐に視線を移す。
大佐も眠っていて、中尉は微かに笑みを浮かべた。
大佐の手から落ちそうな新聞を中尉が手に取って隣の空いてる席に置いた。
大佐とセルシアは互いに寄りかかって眠っていた。
「ん…っ」
「あ、大佐…」
「‥‥何の騒ぎだ?」
騒がしい声で起こされ、面倒だと言うように前髪を掻き上げた。
『んん~…』
「…っと、やばい。
隣で寝てたんだったな」
腕を下ろし、チラッとセルシアを見た。
「あぁ、それで?」
「向こうで喧嘩をしているみたいです」
「…面倒だな。
止めない訳にはいかないか」
ため息をつき、大佐はセルシアを起こさないように立ち上がる。
酔っているようで周りの乗客に絡んで喧嘩になっていた。
「――そこまでだ」
「何だ、貴様は」
「若造の軍人が!」
軍服を掴まれるが、平然として大佐は見つめる。
中尉は手を出すなと言われているので鋭い眼で見てるだけ。
「周りの乗客に迷惑をかけるようなら拘束させてもらうが?」
「あぁ!!?」
「…っざけんな!」
腕を掴んで床に倒し、押さえつける。
パサリと肩に掛けていたコートが落ち、階級が露になる。
「「大佐!!?」」
「貴様のような若造が…」
睨み付けられ、縄で縛るが、暴れて大声で叫ぶ。
パチンッと指を鳴らし、暴れていた男の前髪が焦げる。
「それ以上、迷惑をかけるならケシ炭にするが?」
「なッ…」
「国家錬金術師?」
「二つ名は焔の錬金術師だ」
唖然とし、男が黙り込んだ。
焦げた前髪が切れて床に落ちた。
『焦げたから切ってあげたわ。
それ以上、大佐に暴言を吐くようなら叩きつけるわよ?
あぁ、ちなみに私も国家錬金術師だから。
颯風の錬金術師よ』
((焔と颯風…最強すぎる))
この2人は国民の噂で真意は定かではないが、有名らしい。
コンコンという音に新聞から顔を上げた。
「ヒューズ!」
「よぉ、一応見送りに来た」
「…暇な奴だな」
「ふははっ!!」
この2人のやりとりはいつものことだ。
「中佐、忙しかったのでは‥‥」
「平気平気!」
『少佐達に迷惑をかけないようにしてくださいね』
ヒューズは苦笑いを浮かべた。
出発を知られる音が駅に響き渡る。
「じゃあ、気をつけてな。
中央に寄る事があったら声かけろや」
ヒューズは敬礼して見送る。
列車が走り出し、大佐は再び新聞を読む。
「…眠いのか?」
『‥‥大丈夫です』
「着くまで寝ていても構わないが…」
『仕事中ですから』
「列車内は仕事中ではないだろう?」
「戻ったら仕事がありますし、仮眠してはどうですか?」
「はいはい、おやすみ」
『…子供扱いしないでください』
ポンポンと大佐に頭を叩かれ、セルシアは唇を尖らせる。
結局は睡魔に敵わず、セルシアは眠っていた。
「場所変わりましょうか?」
「いや、大丈夫だ。
重い訳ではないし」
「そうですか」
大佐の肩に寄りかかり、セルシアはスヤスヤと寝ていた。
列車に揺らされ、中尉は景色を見ていた。
新聞を捲る音が聞こえなくなり、不思議に思って中尉は大佐に視線を移す。
大佐も眠っていて、中尉は微かに笑みを浮かべた。
大佐の手から落ちそうな新聞を中尉が手に取って隣の空いてる席に置いた。
大佐とセルシアは互いに寄りかかって眠っていた。
「ん…っ」
「あ、大佐…」
「‥‥何の騒ぎだ?」
騒がしい声で起こされ、面倒だと言うように前髪を掻き上げた。
『んん~…』
「…っと、やばい。
隣で寝てたんだったな」
腕を下ろし、チラッとセルシアを見た。
「あぁ、それで?」
「向こうで喧嘩をしているみたいです」
「…面倒だな。
止めない訳にはいかないか」
ため息をつき、大佐はセルシアを起こさないように立ち上がる。
酔っているようで周りの乗客に絡んで喧嘩になっていた。
「――そこまでだ」
「何だ、貴様は」
「若造の軍人が!」
軍服を掴まれるが、平然として大佐は見つめる。
中尉は手を出すなと言われているので鋭い眼で見てるだけ。
「周りの乗客に迷惑をかけるようなら拘束させてもらうが?」
「あぁ!!?」
「…っざけんな!」
腕を掴んで床に倒し、押さえつける。
パサリと肩に掛けていたコートが落ち、階級が露になる。
「「大佐!!?」」
「貴様のような若造が…」
睨み付けられ、縄で縛るが、暴れて大声で叫ぶ。
パチンッと指を鳴らし、暴れていた男の前髪が焦げる。
「それ以上、迷惑をかけるならケシ炭にするが?」
「なッ…」
「国家錬金術師?」
「二つ名は焔の錬金術師だ」
唖然とし、男が黙り込んだ。
焦げた前髪が切れて床に落ちた。
『焦げたから切ってあげたわ。
それ以上、大佐に暴言を吐くようなら叩きつけるわよ?
あぁ、ちなみに私も国家錬金術師だから。
颯風の錬金術師よ』
((焔と颯風…最強すぎる))
この2人は国民の噂で真意は定かではないが、有名らしい。