第④話
夢小説設定
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ヒューズはその様子に苦笑いする。
(互いに好意を抱いてるのは分かってるくせに付き合わないのも不思議だな。
ロイの野望が野望だから、分からなくもないんだけど)
ヒューズはそのキッカケを与えようとしたのだろうか。
既に支度は済んでいたので中尉が迎えに来るのを待つばかり。
「遅くなって申し訳ありません」
「いや、大丈夫だ」
『どうかしたの?』
「朝に大総統の補佐官の方から宿に電話があって…」
「はっ?」
『何で…?』
思わず顔を見合わせて驚く。
「…何もしてないんだが」
『嫌味を言う上官になら呼び出されるのも分かるんですけどね』
「あぁ、そうだな」
「そんなことで分かり合わないでくださいι」
中尉はため息をついた。
「補佐官の方も渋々という感じでしたから、悪い話ではないと思いますよ。
いい話でもなさそうですけど」
「いつもの気まぐれか?」
「そ、それは何とも答えにくいんですが‥‥」
「あぁ、そうだな」
『待たせる訳にもいきませんし、行きましょうか』
「そうだな」
「はい」
「ついでだ、乗せて行ってくれ!」
「ヒューズ…ι」
後ろから現れたヒューズに頭を抱える。
グレイシアとエリシアに見送られる。
「お世話になりました」
『ありがとうございました』
「いえ、また来てくださいね」
「セルシアお姉ちゃん、ロイお兄ちゃん、またね~」
『うん、またね』
「…またな」
エリシアはロイがヒューズと同じ年齢だとは思ってないだろう。
それを理解してるロイは苦笑いしていた。
迎えの軍の車に乗り込んだ。
「あなた、そろそろ行かないと…ι」
「あ~っ、もう!
おまえは何回やれば気が済むんだ!!」
荒々しく車から降りるとロイはヒューズの袖を掴んで半ば強制的に車に乗せた。
「永遠の別れか!!?
戦場に行く訳じゃないんだ。
待たせて悪い、出発してくれ」
「はい」
ヒューズの様子には慣れているのか、苦笑いを浮かべていた。
「大佐、首元が赤いですが…」
「あ、いや‥‥」
「もしかして…
虫に刺されたんですか?」
中尉の言葉に3人が思いっきり、ゴンッと頭をぶつける。
意外にも中尉は天然なのだろうか。
(…これがどうやったら虫刺されに思えるんだ?)
(いろんな意味で凄いな、この副官は)
(よかったような、微妙な感じは何故なんだろう…)
黙り込んだ3人に首を傾げる中尉。
「あ~、いや…
うん‥‥昨日は暑かったもんな」
「そ、そうだな」
『暑いと虫が出て来ますから嫌ですね』
中尉に悪いと思い、誤魔化す大佐に会話を合わせるヒューズとセルシア。
中央司令部に着き、ヒューズは仕事に向かう。
「じゃあ、またな。
気をつけて帰れよ」
「あぁ、またな」
「また電話するよ」
「しなくていい!」
「わははっ!!」
上機嫌でヒューズが去って行く。
「はぁ~っ…
それで大総統はどこにいるんだ?
大総統に行けばいいのか?」
「中央司令部とだけしか…」
『とりあえず、行ってみます?』
「そうだな」
「思ってたより早かったようだな」
驚いて振り返ると大総統の姿。
「大総統閣下!!?
し、失礼しました!
気づかなかったもので」
大佐と共に慌てて敬礼する。
(いつの間に…)
(気配を感じなかった。
いや‥‥消していたのか?
やはり、ただ者ではないな)
(さすがはこの年齢で大総統の地位にいるだけはあるわ)
それぞれ思いながらも表情には出さず。
(互いに好意を抱いてるのは分かってるくせに付き合わないのも不思議だな。
ロイの野望が野望だから、分からなくもないんだけど)
ヒューズはそのキッカケを与えようとしたのだろうか。
既に支度は済んでいたので中尉が迎えに来るのを待つばかり。
「遅くなって申し訳ありません」
「いや、大丈夫だ」
『どうかしたの?』
「朝に大総統の補佐官の方から宿に電話があって…」
「はっ?」
『何で…?』
思わず顔を見合わせて驚く。
「…何もしてないんだが」
『嫌味を言う上官になら呼び出されるのも分かるんですけどね』
「あぁ、そうだな」
「そんなことで分かり合わないでくださいι」
中尉はため息をついた。
「補佐官の方も渋々という感じでしたから、悪い話ではないと思いますよ。
いい話でもなさそうですけど」
「いつもの気まぐれか?」
「そ、それは何とも答えにくいんですが‥‥」
「あぁ、そうだな」
『待たせる訳にもいきませんし、行きましょうか』
「そうだな」
「はい」
「ついでだ、乗せて行ってくれ!」
「ヒューズ…ι」
後ろから現れたヒューズに頭を抱える。
グレイシアとエリシアに見送られる。
「お世話になりました」
『ありがとうございました』
「いえ、また来てくださいね」
「セルシアお姉ちゃん、ロイお兄ちゃん、またね~」
『うん、またね』
「…またな」
エリシアはロイがヒューズと同じ年齢だとは思ってないだろう。
それを理解してるロイは苦笑いしていた。
迎えの軍の車に乗り込んだ。
「あなた、そろそろ行かないと…ι」
「あ~っ、もう!
おまえは何回やれば気が済むんだ!!」
荒々しく車から降りるとロイはヒューズの袖を掴んで半ば強制的に車に乗せた。
「永遠の別れか!!?
戦場に行く訳じゃないんだ。
待たせて悪い、出発してくれ」
「はい」
ヒューズの様子には慣れているのか、苦笑いを浮かべていた。
「大佐、首元が赤いですが…」
「あ、いや‥‥」
「もしかして…
虫に刺されたんですか?」
中尉の言葉に3人が思いっきり、ゴンッと頭をぶつける。
意外にも中尉は天然なのだろうか。
(…これがどうやったら虫刺されに思えるんだ?)
(いろんな意味で凄いな、この副官は)
(よかったような、微妙な感じは何故なんだろう…)
黙り込んだ3人に首を傾げる中尉。
「あ~、いや…
うん‥‥昨日は暑かったもんな」
「そ、そうだな」
『暑いと虫が出て来ますから嫌ですね』
中尉に悪いと思い、誤魔化す大佐に会話を合わせるヒューズとセルシア。
中央司令部に着き、ヒューズは仕事に向かう。
「じゃあ、またな。
気をつけて帰れよ」
「あぁ、またな」
「また電話するよ」
「しなくていい!」
「わははっ!!」
上機嫌でヒューズが去って行く。
「はぁ~っ…
それで大総統はどこにいるんだ?
大総統に行けばいいのか?」
「中央司令部とだけしか…」
『とりあえず、行ってみます?』
「そうだな」
「思ってたより早かったようだな」
驚いて振り返ると大総統の姿。
「大総統閣下!!?
し、失礼しました!
気づかなかったもので」
大佐と共に慌てて敬礼する。
(いつの間に…)
(気配を感じなかった。
いや‥‥消していたのか?
やはり、ただ者ではないな)
(さすがはこの年齢で大総統の地位にいるだけはあるわ)
それぞれ思いながらも表情には出さず。