第54話
夢小説設定
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ふと目を覚ますとロイは飛び起きて瞬きする。
「ロイ、起きたか」
「…父様」
「ほろ酔いになるとしがみついて離さない癖を直しなさい」
「もしかしなくても…」
「一緒に寝るとしがみついて離さなかったぞ」
酔っ払うことはないが、ほろ酔い気分でヒューズや大総統にしがみついて寝ることが多々ある。
(だからって。
一緒のベットで寝てるとは)
大総統の胸筋を枕にしてロイは眠っていたようだ。
「もう大丈夫そうか?」
「…はい。
すみませんでした」
「構わんよ」
しゅんとしているロイに大総統は苦笑いして優しく頭を撫でる。
「水飲むか?」
「…ん」
「私に世話させるのは君くらいだよ」
「でしょうね。
あっつ…父様、着替え」
「はいはい」
素直に甘えと捉えるべきなのかと苦笑いしながらも大総統はクローゼットからパジャマを取り出す。
「ほら、ちゃんとボタンして」
「ん〜…これでいい」
「風邪引くだろう。
普段はどうしてるんだ」
「ヒューズか、セルシアがしてくれてる」
世話好きに甘やかされていたのも原因かもしれないと思いつつも自分も当然ながら甘やかしている。
「抱きつくな」
「寝る、まで…」
「嫌な夢を見そうか?」
「以前よりは。
でも、カウンセリング…しても。
嫌な夢…消えない…から」
「傍にいるから大丈夫だ。
安心して目を閉じなさい」
大総統に優しく頭を撫でられて小さな子のように寝かしつけられた。
「ロイ、起きてるか?
おはよう」
「…おはようございます」
「気にせずに起きておいで。
昨夜は可愛かったな」
「父様っ!」
揶揄られながらもロイはため息をついて着替える。
シャワーを浴びて鬚を剃り、部屋に戻ると待機していた大総統に髪を乾かされたのだった。
「よく眠れたかしら?」
「…お陰様で」
「それはよかったわ」
用意された朝食を食べて軍服に着替えて大総統と共に司令部に向かう。
「私の隊の希望者、多すぎません?
人手不足で助かりますが。
コレでは逆に回りませんよ」
「邪魔していた将軍達が居なくなったからね。
左遷した将軍達は今も騒いでるけど」
ロイはプロフィールの書いてある書類を確認してため息をつく。
「大総統、こちらの者は?
新人…ではないですよね」
「南に飛ばされていた奴だ。
有能ではあるぞ」
「押し付けられた感はありますが。
預かってみますよ」
「あぁ、頼んだよ」
ロイ程ではなくても優秀な者は将軍達や佐官によって中央から各地に飛ばされていた。
今すぐに全員を戻せないが、異動先の必要に応じて中央に戻している。
-END-
2024.2.20
「ロイ、起きたか」
「…父様」
「ほろ酔いになるとしがみついて離さない癖を直しなさい」
「もしかしなくても…」
「一緒に寝るとしがみついて離さなかったぞ」
酔っ払うことはないが、ほろ酔い気分でヒューズや大総統にしがみついて寝ることが多々ある。
(だからって。
一緒のベットで寝てるとは)
大総統の胸筋を枕にしてロイは眠っていたようだ。
「もう大丈夫そうか?」
「…はい。
すみませんでした」
「構わんよ」
しゅんとしているロイに大総統は苦笑いして優しく頭を撫でる。
「水飲むか?」
「…ん」
「私に世話させるのは君くらいだよ」
「でしょうね。
あっつ…父様、着替え」
「はいはい」
素直に甘えと捉えるべきなのかと苦笑いしながらも大総統はクローゼットからパジャマを取り出す。
「ほら、ちゃんとボタンして」
「ん〜…これでいい」
「風邪引くだろう。
普段はどうしてるんだ」
「ヒューズか、セルシアがしてくれてる」
世話好きに甘やかされていたのも原因かもしれないと思いつつも自分も当然ながら甘やかしている。
「抱きつくな」
「寝る、まで…」
「嫌な夢を見そうか?」
「以前よりは。
でも、カウンセリング…しても。
嫌な夢…消えない…から」
「傍にいるから大丈夫だ。
安心して目を閉じなさい」
大総統に優しく頭を撫でられて小さな子のように寝かしつけられた。
「ロイ、起きてるか?
おはよう」
「…おはようございます」
「気にせずに起きておいで。
昨夜は可愛かったな」
「父様っ!」
揶揄られながらもロイはため息をついて着替える。
シャワーを浴びて鬚を剃り、部屋に戻ると待機していた大総統に髪を乾かされたのだった。
「よく眠れたかしら?」
「…お陰様で」
「それはよかったわ」
用意された朝食を食べて軍服に着替えて大総統と共に司令部に向かう。
「私の隊の希望者、多すぎません?
人手不足で助かりますが。
コレでは逆に回りませんよ」
「邪魔していた将軍達が居なくなったからね。
左遷した将軍達は今も騒いでるけど」
ロイはプロフィールの書いてある書類を確認してため息をつく。
「大総統、こちらの者は?
新人…ではないですよね」
「南に飛ばされていた奴だ。
有能ではあるぞ」
「押し付けられた感はありますが。
預かってみますよ」
「あぁ、頼んだよ」
ロイ程ではなくても優秀な者は将軍達や佐官によって中央から各地に飛ばされていた。
今すぐに全員を戻せないが、異動先の必要に応じて中央に戻している。
-END-
2024.2.20