第①話
夢小説設定
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東方司令部―――…
中尉に言われる前に珍しく自ら書類の仕事をしている焔の錬金術師こと、ロイ・マスタング大佐。
「…雨は降ってないよな?」
「珍しいですね」
大佐の様子に雑談していたが、中尉からの冷たい視線に慌てて仕事を始める。
「まぁ、原因は分かってますけどね」
「何なんっスか?」
「異動してくる人がいるのよ」
「…男でしょう?」
「大佐‥‥男まで!!?ι」
「え゛っ…」
「ま、まさか‥‥」
青ざめる部下達に中尉は呆れた。
「なに言ってるの、異動して来るのは若い女性よ」
中尉の言葉で大佐の行動に納得した。
「若い女性!!?」
「め、珍しい…」
「くれぐれも、手を出さないように。
無礼をしてセクハラで訴えられでもしたら大変ですから」
中尉の瞳がキラリと光り、頷くしか出来なかった。
「で、でも‥‥
一番危険なのは大佐なんでは…」
「それは十分承知です。
大佐より女性に餓えている男性の方が危険かと…」
(中尉‥‥)
(いや、事実だけど…ι)
冷静な中尉だが、言葉がキツイことも多々ある。
やっと願いが叶い、近づけると不安と期待を胸に秘めて歩いて行く。
(――少しでもあなたの役に立つなら。
あなたは信頼できるから)
新たな決意を胸に東方司令部に向かう。
コンコンッ…
執務室をノックし、軍服の彼女はドアを開けた。
『失礼します。
本日付けで東方司令部に異動となりました。
セルシア・リーゼルです。
地位は中佐です』
見た目は未成年かと思うくらい若かった。
大佐以外が慌てて敬礼をした。
「よく来たね。
彼女は私と同じ国家錬金術師だ」
「「えっ!!?」」
まだ若く、可愛らしい容姿をしているので国家錬金術とは思わなかったのだろう。
確かに腰には国家錬金術の証である銀時計がある。
『二つ名は颯風の錬金術師です』
にっこりと笑う最年少の中佐は可愛らしいという言葉がよく似合う若き女性。
「颯風って…
難事件を解決したと言われてる錬金術師じゃないですか!!」
「最年少の中佐…」
国家錬金術師なら出世の近道だが、誰でもなれる訳ではない。
中尉に言われる前に珍しく自ら書類の仕事をしている焔の錬金術師こと、ロイ・マスタング大佐。
「…雨は降ってないよな?」
「珍しいですね」
大佐の様子に雑談していたが、中尉からの冷たい視線に慌てて仕事を始める。
「まぁ、原因は分かってますけどね」
「何なんっスか?」
「異動してくる人がいるのよ」
「…男でしょう?」
「大佐‥‥男まで!!?ι」
「え゛っ…」
「ま、まさか‥‥」
青ざめる部下達に中尉は呆れた。
「なに言ってるの、異動して来るのは若い女性よ」
中尉の言葉で大佐の行動に納得した。
「若い女性!!?」
「め、珍しい…」
「くれぐれも、手を出さないように。
無礼をしてセクハラで訴えられでもしたら大変ですから」
中尉の瞳がキラリと光り、頷くしか出来なかった。
「で、でも‥‥
一番危険なのは大佐なんでは…」
「それは十分承知です。
大佐より女性に餓えている男性の方が危険かと…」
(中尉‥‥)
(いや、事実だけど…ι)
冷静な中尉だが、言葉がキツイことも多々ある。
やっと願いが叶い、近づけると不安と期待を胸に秘めて歩いて行く。
(――少しでもあなたの役に立つなら。
あなたは信頼できるから)
新たな決意を胸に東方司令部に向かう。
コンコンッ…
執務室をノックし、軍服の彼女はドアを開けた。
『失礼します。
本日付けで東方司令部に異動となりました。
セルシア・リーゼルです。
地位は中佐です』
見た目は未成年かと思うくらい若かった。
大佐以外が慌てて敬礼をした。
「よく来たね。
彼女は私と同じ国家錬金術師だ」
「「えっ!!?」」
まだ若く、可愛らしい容姿をしているので国家錬金術とは思わなかったのだろう。
確かに腰には国家錬金術の証である銀時計がある。
『二つ名は颯風の錬金術師です』
にっこりと笑う最年少の中佐は可愛らしいという言葉がよく似合う若き女性。
「颯風って…
難事件を解決したと言われてる錬金術師じゃないですか!!」
「最年少の中佐…」
国家錬金術師なら出世の近道だが、誰でもなれる訳ではない。