第53話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
大総統に早めに帰され、ロイは中尉に軍車で送られた。
寝不足過ぎて書類に珈琲を零したりと失態の多々に頭痛もして来て苦笑いした大総統に強制的に帰された。
(コレは…ダメだ。
眠らないと…)
軍服を脱いで着替えるとベットに倒れるように眠った。
イシュヴァールの時のように気を張らずに居れるからこそ、寝不足でこんな失敗もあるのだろう。
(今日も冷えるし。
スープが食べたいな。
野菜たっぷりで食べたい。
ビーフシチューもいいけど。
今日はその気分じゃない)
ロイは思いつきで作ることが多く、技術があるからこそ出来る。
『ただいま〜。
寒かったぁ!』
「お帰り。
お風呂も湧いてるよ」
『いい香り。
ロイさんの手料理、久々ですね』
「寒いからスープ食べたくて。
ゆっくり入っておいで」
『はぁ〜い』
抱きついて頬にキスしてから去って行く姿にロイは苦笑いする。
(…私の癖だな。
抱擁してキスもしてたし。
こうも慣れるとは。
まぁ、まだ不慣れなとこもあって可愛らしいんだが)
ゆっくり入らずに出て来たセルシアに驚きながらもロイは指摘しない。
指摘しても変わらないのでスープで温まってもらおうと思う。
『美味しい。
悔しいけど、美味しすぎる。
オシャレな料理は私には無理だ』
「私は日常的に作ってないし。
気分で自分勝手に作ってる。
十分にオシャレな料理だし、感謝しているよ」
『もう…、ロイさん。
大好き過ぎます!』
「うん、ありがとう」
『このキチン。
サッパリしてて好き』
「塩レモンマリネのチキンソテー」
『今度教えてください』
「喜んで」
『野菜たっぷりのポトフも美味しい』
「いつもよりも野菜ゴロゴロに大きめに作ってみた。
コレも悪くないな」
『はい、美味しいです』
ロイのお陰で野菜を食べる量も増えたが、教えてもらって料理の腕が上がっている。
「明日は気をつけるように」
『軍議ですよね』
「佐官達は媚びずに嫌味を言うだろうからね。
私にも君にも」
『吹き飛ばせばいいですか?』
「それはやめなさい」
安易に想像がついてすぐに動けるようにしておこうと決意する。
そう思いながらもロイもキレたら大総統でさえも止めれないので厄介だ。
「パスタでも良かったんだが。
夜遅いからな」
『ロイさんのパスタは好きだけど。
それは昼間がいいです』
「今度の休日に作ろうか」
『エビのが食べたい』
「…どれだ?」
エビを使ったパスタも数種類作っているので悩む。
『エビとトマトとアボカドのパスタ』
「あぁ、アボカドと海老のジェノベーゼだな」
『それです!
オシャレな料理名は覚えられない』
(…オシャレなのか。
君のオシャレ料理の基準が分からん)
ロイは戸惑いながらも指摘はせずにポトフを口にする。
分かりやすく、敵意を剥き出しであの将軍達でも苦笑いする。
大総統が咳払いするとその敵意は消え去り、気にせずにロイは大総統の隣に座って資料を差し出す。
「大総統。
飲み物は何が宜しいですか?」
「君と同じで構わんよ」
「じゃあ、珈琲で。
皆さんもお好みでどうぞ」
「君は軍議前に何をしているんだ!」
「飲み物を淹れてますが?」
((そりゃ、そう答えるよな))
「そうではなく!」
「長い軍議に飲み物もなく、始めてもいい案は浮かびませんよ。
飲むのも飲まないのも自由ですし。
補佐官としては普通の仕事ですが?」
「それは…っ」
「というか、邪魔です」
((邪魔ってハッキリ言うんだ))
宥められて座らされた佐官に苦笑いしてしまう。
「あまり煽ってやるな」
「いえ、思わず」
((…マスタング大将の戦略にハマったな))
慣れている将軍達は諦め、実際に自分達も何度も戦略にハマった。
わざとらしく大総統にひっついて耳元で囁いてロイは微笑む。
立ち上がろうとした佐官を上官が座らせていた。
「マスタング大将!
馬鹿にしておるのか!
内緒話を!」
「軍議について大総統と話していただけですよ」
「嘘に決まっている!」
((…だろうな))
「君こそ、誰に向かって口を聞いている。
中佐の地位で大将の者に」
「それは…っ」
「私の補佐官に何か文句があるのかね?」
「いえ…、失礼しました」
冷たい眼で大総統に見つめられて叱られて佐官は青ざめて謝罪し、ロイは我関せず。
「大総統。
そんなことよりも。
全員集まりましたし、始めても?」
「あぁ、そうしようか」
((…そんなことで終わらせた))
将軍達は思わず、笑いそうになりながらも口元が震えていた。
よく自分達が無事だったなと実感したのだった。
「まずは説明を」
「了解しました」
「マスタング大将。
資料を持たずに説明するのですか?」
「何か問題が?」
「あ〜、君は知らんと思うが」
「マスタング大将はいつも資料を持たずに説明するぞ」
「???」
何がおかしいんだとロイは不思議そうに見つめる。
「くくっ、失礼した。
ロイの記憶力は半端ないですよ。
5ページくらいなら一度見たら覚えますからね」
「「はあぁ!?」」
「説明をさせて頂きます」
((…完全になかったことにするのか))
ヒューズ達以外の佐官は本当に知らなかったらしいが、今はロイが隠してないので知っている人も多いのだが。
淡々と説明するロイに資料を見ながら軍人達は聞いていた。
寝不足過ぎて書類に珈琲を零したりと失態の多々に頭痛もして来て苦笑いした大総統に強制的に帰された。
(コレは…ダメだ。
眠らないと…)
軍服を脱いで着替えるとベットに倒れるように眠った。
イシュヴァールの時のように気を張らずに居れるからこそ、寝不足でこんな失敗もあるのだろう。
(今日も冷えるし。
スープが食べたいな。
野菜たっぷりで食べたい。
ビーフシチューもいいけど。
今日はその気分じゃない)
ロイは思いつきで作ることが多く、技術があるからこそ出来る。
『ただいま〜。
寒かったぁ!』
「お帰り。
お風呂も湧いてるよ」
『いい香り。
ロイさんの手料理、久々ですね』
「寒いからスープ食べたくて。
ゆっくり入っておいで」
『はぁ〜い』
抱きついて頬にキスしてから去って行く姿にロイは苦笑いする。
(…私の癖だな。
抱擁してキスもしてたし。
こうも慣れるとは。
まぁ、まだ不慣れなとこもあって可愛らしいんだが)
ゆっくり入らずに出て来たセルシアに驚きながらもロイは指摘しない。
指摘しても変わらないのでスープで温まってもらおうと思う。
『美味しい。
悔しいけど、美味しすぎる。
オシャレな料理は私には無理だ』
「私は日常的に作ってないし。
気分で自分勝手に作ってる。
十分にオシャレな料理だし、感謝しているよ」
『もう…、ロイさん。
大好き過ぎます!』
「うん、ありがとう」
『このキチン。
サッパリしてて好き』
「塩レモンマリネのチキンソテー」
『今度教えてください』
「喜んで」
『野菜たっぷりのポトフも美味しい』
「いつもよりも野菜ゴロゴロに大きめに作ってみた。
コレも悪くないな」
『はい、美味しいです』
ロイのお陰で野菜を食べる量も増えたが、教えてもらって料理の腕が上がっている。
「明日は気をつけるように」
『軍議ですよね』
「佐官達は媚びずに嫌味を言うだろうからね。
私にも君にも」
『吹き飛ばせばいいですか?』
「それはやめなさい」
安易に想像がついてすぐに動けるようにしておこうと決意する。
そう思いながらもロイもキレたら大総統でさえも止めれないので厄介だ。
「パスタでも良かったんだが。
夜遅いからな」
『ロイさんのパスタは好きだけど。
それは昼間がいいです』
「今度の休日に作ろうか」
『エビのが食べたい』
「…どれだ?」
エビを使ったパスタも数種類作っているので悩む。
『エビとトマトとアボカドのパスタ』
「あぁ、アボカドと海老のジェノベーゼだな」
『それです!
オシャレな料理名は覚えられない』
(…オシャレなのか。
君のオシャレ料理の基準が分からん)
ロイは戸惑いながらも指摘はせずにポトフを口にする。
分かりやすく、敵意を剥き出しであの将軍達でも苦笑いする。
大総統が咳払いするとその敵意は消え去り、気にせずにロイは大総統の隣に座って資料を差し出す。
「大総統。
飲み物は何が宜しいですか?」
「君と同じで構わんよ」
「じゃあ、珈琲で。
皆さんもお好みでどうぞ」
「君は軍議前に何をしているんだ!」
「飲み物を淹れてますが?」
((そりゃ、そう答えるよな))
「そうではなく!」
「長い軍議に飲み物もなく、始めてもいい案は浮かびませんよ。
飲むのも飲まないのも自由ですし。
補佐官としては普通の仕事ですが?」
「それは…っ」
「というか、邪魔です」
((邪魔ってハッキリ言うんだ))
宥められて座らされた佐官に苦笑いしてしまう。
「あまり煽ってやるな」
「いえ、思わず」
((…マスタング大将の戦略にハマったな))
慣れている将軍達は諦め、実際に自分達も何度も戦略にハマった。
わざとらしく大総統にひっついて耳元で囁いてロイは微笑む。
立ち上がろうとした佐官を上官が座らせていた。
「マスタング大将!
馬鹿にしておるのか!
内緒話を!」
「軍議について大総統と話していただけですよ」
「嘘に決まっている!」
((…だろうな))
「君こそ、誰に向かって口を聞いている。
中佐の地位で大将の者に」
「それは…っ」
「私の補佐官に何か文句があるのかね?」
「いえ…、失礼しました」
冷たい眼で大総統に見つめられて叱られて佐官は青ざめて謝罪し、ロイは我関せず。
「大総統。
そんなことよりも。
全員集まりましたし、始めても?」
「あぁ、そうしようか」
((…そんなことで終わらせた))
将軍達は思わず、笑いそうになりながらも口元が震えていた。
よく自分達が無事だったなと実感したのだった。
「まずは説明を」
「了解しました」
「マスタング大将。
資料を持たずに説明するのですか?」
「何か問題が?」
「あ〜、君は知らんと思うが」
「マスタング大将はいつも資料を持たずに説明するぞ」
「???」
何がおかしいんだとロイは不思議そうに見つめる。
「くくっ、失礼した。
ロイの記憶力は半端ないですよ。
5ページくらいなら一度見たら覚えますからね」
「「はあぁ!?」」
「説明をさせて頂きます」
((…完全になかったことにするのか))
ヒューズ達以外の佐官は本当に知らなかったらしいが、今はロイが隠してないので知っている人も多いのだが。
淡々と説明するロイに資料を見ながら軍人達は聞いていた。