第④話
夢小説設定
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大佐は木の上にいるセルシアを見上げる。
「降りれるか?」
『…無理です』
「やはりな」
「大佐、錬金術を使えばいいんじゃないっスか?」
「…これがなければ使えない。
しかも、見事に壊れている」
大佐の手にはセルシアが付けていた朱のピアス。
2個とも砕けていたのだった。
「さっきの衝撃で壊れたんですね」
「仕方ないな。
ほら、おいで。
受け止めてやるから飛び降りろ」
『…かなり高いんですけどι』
「まだそんなとこにいたのかよ」
目を覚ましたエドがやって来た。
「さっさと飛び降りれねぇなら落とせばいいだろ」
「ちょっ、兄さん!
本当に落ち…っ」
『きゃあっ!!?』
「「あ‥‥」」
「セルシアっ!」
落ちて来たセルシアを大佐が滑り込み、何とか受け止めた。
突然のことに受け止める体勢が出来ていなかったので、セルシアを抱き締めたまま、大佐は倒れる。
「いっつ…」
「大佐っ!
お怪我は?」
「あ、あぁ…。
何とかな。
リーゼル中佐、怪我は?」
『び、びっくりした‥‥』
大佐にしがみつき、安堵の息を吐く。
「兄さん!
負けて悔しいから八つ当たりするのはよくないよ」
「今のは横暴だろうよ、大将」
「本当に怪我してたら大変だったわよ?
大佐が庇ってくれたからよかったけど…」
「軍服も破るし、さすがにまずいだろ」
「‥‥そこを退け」
大佐の低い声が響いた。
「鋼の、私にならいくらでもやればいい。
だがな、女性にやる行いではない」
「う‥‥」
さすがに今回はエドを庇う者はいない。
炎を浴びせ、片付けを命じた。
『‥‥っ‥』
「…怪我してるな。
医務室に行くか」
『歩けますっ!』
「いいから」
大佐にお姫様抱っこされる。
恥ずかしくて大佐の胸板に顔を埋める。
「中尉、中佐の予備の着替えを持って来てくれ」
「分かりました」
医務室に連れて行き、大佐はドアの前で待っていた。
「大佐、中佐は?」
「中にいる。
持って行ってくれ」
「分かりました」
さすがに医務室に大佐は入れない。
「大佐、終わりましたよ」
「…入るぞ?」
大佐が医務室に入って来た。
『すみません、軍服を血で汚してしまいました…』
「たいしたことない。
腕の怪我は?」
『出血は酷かったですけど、3日くらいで完治すると』
「それならよかったな。
あぁ、忘れてた。
ピアスを拾ったんだが…」
『ありがとうございます。
これはもう使えませんね』
大佐から受け取り、セルシアはため息をついた。
「中尉、帰りは明日だな?」
「はい」
「…仕事はないよな?」
「ありませんが」
「よし。
リーゼル中佐、褒美に出掛けよう」
『‥‥いいんですか?』
「もちろん。
ピアスを買いに行くんだろう?
ここで買い物をするのも久々だ」
「大佐、気をつけてくださいね」
「ついて来ないのか?」
「デートなら遠慮します」
大佐は苦笑いを浮かべた。
「降りれるか?」
『…無理です』
「やはりな」
「大佐、錬金術を使えばいいんじゃないっスか?」
「…これがなければ使えない。
しかも、見事に壊れている」
大佐の手にはセルシアが付けていた朱のピアス。
2個とも砕けていたのだった。
「さっきの衝撃で壊れたんですね」
「仕方ないな。
ほら、おいで。
受け止めてやるから飛び降りろ」
『…かなり高いんですけどι』
「まだそんなとこにいたのかよ」
目を覚ましたエドがやって来た。
「さっさと飛び降りれねぇなら落とせばいいだろ」
「ちょっ、兄さん!
本当に落ち…っ」
『きゃあっ!!?』
「「あ‥‥」」
「セルシアっ!」
落ちて来たセルシアを大佐が滑り込み、何とか受け止めた。
突然のことに受け止める体勢が出来ていなかったので、セルシアを抱き締めたまま、大佐は倒れる。
「いっつ…」
「大佐っ!
お怪我は?」
「あ、あぁ…。
何とかな。
リーゼル中佐、怪我は?」
『び、びっくりした‥‥』
大佐にしがみつき、安堵の息を吐く。
「兄さん!
負けて悔しいから八つ当たりするのはよくないよ」
「今のは横暴だろうよ、大将」
「本当に怪我してたら大変だったわよ?
大佐が庇ってくれたからよかったけど…」
「軍服も破るし、さすがにまずいだろ」
「‥‥そこを退け」
大佐の低い声が響いた。
「鋼の、私にならいくらでもやればいい。
だがな、女性にやる行いではない」
「う‥‥」
さすがに今回はエドを庇う者はいない。
炎を浴びせ、片付けを命じた。
『‥‥っ‥』
「…怪我してるな。
医務室に行くか」
『歩けますっ!』
「いいから」
大佐にお姫様抱っこされる。
恥ずかしくて大佐の胸板に顔を埋める。
「中尉、中佐の予備の着替えを持って来てくれ」
「分かりました」
医務室に連れて行き、大佐はドアの前で待っていた。
「大佐、中佐は?」
「中にいる。
持って行ってくれ」
「分かりました」
さすがに医務室に大佐は入れない。
「大佐、終わりましたよ」
「…入るぞ?」
大佐が医務室に入って来た。
『すみません、軍服を血で汚してしまいました…』
「たいしたことない。
腕の怪我は?」
『出血は酷かったですけど、3日くらいで完治すると』
「それならよかったな。
あぁ、忘れてた。
ピアスを拾ったんだが…」
『ありがとうございます。
これはもう使えませんね』
大佐から受け取り、セルシアはため息をついた。
「中尉、帰りは明日だな?」
「はい」
「…仕事はないよな?」
「ありませんが」
「よし。
リーゼル中佐、褒美に出掛けよう」
『‥‥いいんですか?』
「もちろん。
ピアスを買いに行くんだろう?
ここで買い物をするのも久々だ」
「大佐、気をつけてくださいね」
「ついて来ないのか?」
「デートなら遠慮します」
大佐は苦笑いを浮かべた。