第52話
夢小説設定
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侵入して臭いが強くなったことにより、現場が近いことに気づいた。
「現行犯、逮捕だな。
ここが現場のようだね」
「誰だ!」
「ヤバイ、軍の奴らだ!」
「中央司令部だ。
そこから全員動くなよ」
「あんたらの得意な銃を使ったら大爆発する…っ」
「大爆発がなんだって?」
ロイの水の錬金術によって湿らせ、中尉達が確保して連行する。
「解決して帰って来た途端にまた侵入捜査ですか。
この鬼っ!」
「仕方ないだろう。
場所はレストランだし、君以外に料理が作れないんだから」
「…レストランのジャンルは?」
「フレンチだ。
君、20代に見えるし。
問題はないだろう?
軍靴を蹴るな」
((それは仕方ないのでは…))
あの将軍達が担当する事件の多さに少しだけロイに同情するのだった。
「裏から操作はする。
偽名で書類も用意した」
「用意周到ですね。
フレンチのレストランなら永遠に野菜剥きじゃないですか」
「オーナーの御子息の設定だ」
「…そうですか。
もうご自由にどうぞ」
「拗ねるな。
これが最後だから」
「父様、嫌いです」
「許しておくれ。
そのレストランはコネに弱いようだからね」
「料理作って調べ上げるって。
地獄ですよ!?」
「既に何名か侵入させてる」
「これ、誰だ。
知らないですよ」
「入隊から1年の曹長だからな」
「足手まといになるだけじゃないですか!」
「まぁ、そう言うなよ」
「調査の上に教育もしろってことですか。
分かりましたよ、やればいいんだろ。
さっさと捕まえて来ますよ!」
大総統から資料を奪い取ってロイは会議室から出て行く。
「大総統。
かなり怒ってましたが」
「マスタング大将。
あんな口調だったか?」
「意外と口が悪くなるんだな」
((…鬼だ))
勢いよくドアを閉めて出て行ったロイに将軍達でさえも何も言えず。
「マスタング大将。
生きてます?」
「…もう疲れた。
行きたくない」
「もう少しの辛抱ですよ」
「大総統はたまにスパルタな教育っスね」
「解決したら有休を貰いましょう」
「どうせ、事件で呼ばれるよ」
ため息をついてロイは準備をする為に立ち上がる。
(こんなに長時間の侵入捜査も離れているのも初めてだな)
軍の陰口を聞き流しながらもロイは料理人の衣装を脱ぎ、物音を立てないように侵入する。
(…在庫の保管庫か。
特に怪しいものはないが)
教育は放置してロイは単独で行動し、探っていた。
「どこに行ってたんだ?」
「戻りました」
「体調悪いのか?」
「すみません、迷ってしまって」
「まだ数日だもんな。
頼んでいた肉はあったかい?」
「はい、こちらに」
「あの量を1人で運んだのか?
細身なのに力あるんだな」
「ま、まさか。
手伝ってもらいましたよ」
「そりゃ、そうだよな」
どうにか誤魔化してロイは苦笑いするしかない。
閉店後の飲み会を断り、錬金術で鍵を開けると侵入する。
(調べてないのは…、ココか。
どうやら当たりのようだな)
伊達メガネを外すとロイは胸ポケットに入れた。
(…ビンゴ。
あとは犯人の捜査か。
盗聴器、バレないといいけど)
木箱の裏に小型の盗聴器を仕込み、ロイは元に戻す。
(これでは軍人と言うよりはスパイみたいだな)
ため息をついて物音を立てずにロイは退出し、店のドアを開けた。
店のドアに鍵を掛けて錬成陣の痕も消して用意されてるマンションに帰る。
(子息の設定だし。
マンションの部屋はそれなりに良いな。
1人で眠るのはまだ慣れない)
広すぎる部屋のベットに寝転がり、ため息をついた。
(あと何日続くんだろ。
流石に今日は何も聞こえないか。
こういうの、いつもはヒュリーに任せていたからな)
特に何も聞こえないかとヘッドフォンを外した。
「ロイっ!」
「只今、戻りました」
「その口元の怪我はどうしたんだ」
「尻尾を掴めないので仕込んだ末に逮捕。
裏切り者だと殴られただけです」
「…避けなかったのか」
「宥めるのも面倒だったので殴られて来ました。
こちらが資料と報告書です。
足手まといばかりする曹長達の教育は打ち切りました。
5日間の有休を要求します。
補佐官に既に受理してもらいました。
私は音信不通になります。
以上です。
では、お疲れ様でした」
無表情で顔が険しく、寝不足もあって目が鋭さが増していた。
殴られた口元から血が滲みながらも手当てはしておらず。
「ご苦労さん。
ロイ、まずは手当てを」
「触らないでください。
必要ありません」
司令部から出ると家に帰るのも面倒でロイは中央の高級ホテルの最上階に泊まった。
(連絡しないのはあとで怒られよう。
とりあえず、体力回復が最優先だ)
シャワーも浴びずにロイはホテルのベットで爆睡。
(1日ぐっすり眠ったら疲れは意外と良くなったな。
地方の音楽会も悪くない。
まぁ、事件があってもセルシアも中尉もヒューズもいるんだ。
アームストロング少佐もいるし。
どうにか出来るだろ。
荒れんだままは帰れんからな)
地方に足を運んで自由を満喫しつつ、地方のお酒も楽しんでいた。
(海で楽しんでいると知ったら不満に思われそうだな。
南でも流石に海水は冷たいな)
海水に触れてロイは苦笑いし、意地悪し過ぎたかなと思いながらもまだ帰るつもりはない。
「現行犯、逮捕だな。
ここが現場のようだね」
「誰だ!」
「ヤバイ、軍の奴らだ!」
「中央司令部だ。
そこから全員動くなよ」
「あんたらの得意な銃を使ったら大爆発する…っ」
「大爆発がなんだって?」
ロイの水の錬金術によって湿らせ、中尉達が確保して連行する。
「解決して帰って来た途端にまた侵入捜査ですか。
この鬼っ!」
「仕方ないだろう。
場所はレストランだし、君以外に料理が作れないんだから」
「…レストランのジャンルは?」
「フレンチだ。
君、20代に見えるし。
問題はないだろう?
軍靴を蹴るな」
((それは仕方ないのでは…))
あの将軍達が担当する事件の多さに少しだけロイに同情するのだった。
「裏から操作はする。
偽名で書類も用意した」
「用意周到ですね。
フレンチのレストランなら永遠に野菜剥きじゃないですか」
「オーナーの御子息の設定だ」
「…そうですか。
もうご自由にどうぞ」
「拗ねるな。
これが最後だから」
「父様、嫌いです」
「許しておくれ。
そのレストランはコネに弱いようだからね」
「料理作って調べ上げるって。
地獄ですよ!?」
「既に何名か侵入させてる」
「これ、誰だ。
知らないですよ」
「入隊から1年の曹長だからな」
「足手まといになるだけじゃないですか!」
「まぁ、そう言うなよ」
「調査の上に教育もしろってことですか。
分かりましたよ、やればいいんだろ。
さっさと捕まえて来ますよ!」
大総統から資料を奪い取ってロイは会議室から出て行く。
「大総統。
かなり怒ってましたが」
「マスタング大将。
あんな口調だったか?」
「意外と口が悪くなるんだな」
((…鬼だ))
勢いよくドアを閉めて出て行ったロイに将軍達でさえも何も言えず。
「マスタング大将。
生きてます?」
「…もう疲れた。
行きたくない」
「もう少しの辛抱ですよ」
「大総統はたまにスパルタな教育っスね」
「解決したら有休を貰いましょう」
「どうせ、事件で呼ばれるよ」
ため息をついてロイは準備をする為に立ち上がる。
(こんなに長時間の侵入捜査も離れているのも初めてだな)
軍の陰口を聞き流しながらもロイは料理人の衣装を脱ぎ、物音を立てないように侵入する。
(…在庫の保管庫か。
特に怪しいものはないが)
教育は放置してロイは単独で行動し、探っていた。
「どこに行ってたんだ?」
「戻りました」
「体調悪いのか?」
「すみません、迷ってしまって」
「まだ数日だもんな。
頼んでいた肉はあったかい?」
「はい、こちらに」
「あの量を1人で運んだのか?
細身なのに力あるんだな」
「ま、まさか。
手伝ってもらいましたよ」
「そりゃ、そうだよな」
どうにか誤魔化してロイは苦笑いするしかない。
閉店後の飲み会を断り、錬金術で鍵を開けると侵入する。
(調べてないのは…、ココか。
どうやら当たりのようだな)
伊達メガネを外すとロイは胸ポケットに入れた。
(…ビンゴ。
あとは犯人の捜査か。
盗聴器、バレないといいけど)
木箱の裏に小型の盗聴器を仕込み、ロイは元に戻す。
(これでは軍人と言うよりはスパイみたいだな)
ため息をついて物音を立てずにロイは退出し、店のドアを開けた。
店のドアに鍵を掛けて錬成陣の痕も消して用意されてるマンションに帰る。
(子息の設定だし。
マンションの部屋はそれなりに良いな。
1人で眠るのはまだ慣れない)
広すぎる部屋のベットに寝転がり、ため息をついた。
(あと何日続くんだろ。
流石に今日は何も聞こえないか。
こういうの、いつもはヒュリーに任せていたからな)
特に何も聞こえないかとヘッドフォンを外した。
「ロイっ!」
「只今、戻りました」
「その口元の怪我はどうしたんだ」
「尻尾を掴めないので仕込んだ末に逮捕。
裏切り者だと殴られただけです」
「…避けなかったのか」
「宥めるのも面倒だったので殴られて来ました。
こちらが資料と報告書です。
足手まといばかりする曹長達の教育は打ち切りました。
5日間の有休を要求します。
補佐官に既に受理してもらいました。
私は音信不通になります。
以上です。
では、お疲れ様でした」
無表情で顔が険しく、寝不足もあって目が鋭さが増していた。
殴られた口元から血が滲みながらも手当てはしておらず。
「ご苦労さん。
ロイ、まずは手当てを」
「触らないでください。
必要ありません」
司令部から出ると家に帰るのも面倒でロイは中央の高級ホテルの最上階に泊まった。
(連絡しないのはあとで怒られよう。
とりあえず、体力回復が最優先だ)
シャワーも浴びずにロイはホテルのベットで爆睡。
(1日ぐっすり眠ったら疲れは意外と良くなったな。
地方の音楽会も悪くない。
まぁ、事件があってもセルシアも中尉もヒューズもいるんだ。
アームストロング少佐もいるし。
どうにか出来るだろ。
荒れんだままは帰れんからな)
地方に足を運んで自由を満喫しつつ、地方のお酒も楽しんでいた。
(海で楽しんでいると知ったら不満に思われそうだな。
南でも流石に海水は冷たいな)
海水に触れてロイは苦笑いし、意地悪し過ぎたかなと思いながらもまだ帰るつもりはない。