第52話
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将軍達から回って来た書類も多数あるが
、反論も面倒だと苛立ちを感じながらもロイは書類作成していた。
(ここで動けば、将軍達と同じになってしまう。
同じフィールドに立つことになる)
必要以上になると大総統に報告するが、期間を無駄に引き伸ばすよりは自分がした方が正確だと思っている。
(…嫌われてるよな。
妬みもあるが、ヒューズならこんなことにならないのかも)
珈琲を口にしながら資料を読みながらロイはため息をつき、机に顔を埋めた。
「誰に嫉妬してんだよ。
馬鹿か」
「どうかしたか?」
「…何でもないです。
こっちの話です。
あ〜っ、もう。
紅茶でいいですか?」
「気晴らしに君は飲み物を淹れるね。
どれでも構わないが」
「香りが落ち着くんですよ」
「自分は珈琲なのに?」
「…無意識に淹れた」
「ははっ、なるほど」
無意識に淹れてしまって勿体ないから飲んでいたようだ。
「貰ったお菓子がある。
ほら、あ〜ん?」
「何を…っ」
半ば強引に口に入れられてロイは戸惑いながらも食べるしかない。
「…美味しい」
「それは良かった。
また顔が険しくなってるぞ」
「貴方の上層部のせいですよ」
「またか。
言えば良かっただろう」
「私がやった方が正確です」
「それは正論だが。
君、意外と負けず嫌いだろう」
「そうでしょうね」
普段は甘いのは苦手だが、頭を使っている時だけロイは甘い物を好む傾向がある。
かと言って大量に食べることはしないけれど。
「…作れなくはないか」
「作ろうとするのか」
「甘さ控えめで果物も入れたい。
レモンかオレンジの皮を切り刻んで入れたい」
「実験するのは錬金術だけではないんですね」
「気晴らしですよ」
「それは趣味だろう?」
「ん〜…かもしれませんね。
今度の休みに作ろうかな」
「レシピがわからないのに?」
「食べれば、分かるかと」
「…それは君だけだ」
不思議そうに見つめるロイに大総統も苦笑いする。
『失礼します。
マスタング大将、中尉から頼まれた資料を持って来ましたよ』
「セルシア。
食べてみてくれるか?」
『次の休日はコレですか。
ロイさんが好きな味ではないですね。
柑橘系ですか?』
「当たり」
((何故、分かるんだ))
2人だけで理解していて補佐官達は顔を引きつらせる。
「賢い奴等が理解出来ん」
「ははっ、特にロイは研究気質ですからね」
「昔から?」
「わりとそうかもしれませんね。
余裕がある証拠ですし、良い傾向だと思いますよ」
「そうやってあんたらが甘やかしているからじゃないか?」
「まぁ、否定はしませんよ」
ヒューズはふわりと笑ってロイを見守っていた。
軍議の報告書と共にメモにロイは見つめていた。
「暗号…?」
「密売の暗号らしい。
解読には至ってない」
(頭文字でも透ける訳でもないか。
密売ならそう簡単な暗号にはしないだろうな)
「何の密売なのですか?」
「それも分かってない。
薬物か銃、それ以外か」
「信頼性は?」
「それも調査段階だ。
被害が出る前に内密に調査するにもルートも含めて不明。
ロイ、聞いてるか?」
「…聞いてます。
あだっ!」
「軍議中に解読しようとするな」
気になって解読しようとして大総統はロイのメモに気づいてバレて、頭を叩かれて注意された。
呆れたように将軍達が顔を引きつらせていた。
「マスタング将軍。
そう簡単に解読が出来たら、苦労しないと思うが?」
「まぁ、君達よりは可能性があるが。
軍議中にやる馬鹿がいるか」
「…気になって」
「匂いを嗅ぐな」
「大総統。
紙とインク以外の匂いが」
「なに?
微かに香るな」
「銃…?
いや、火薬…ですか?」
「火薬の方が近いな」
「となると銃の密売?」
「それ以外の可能性も捨てきれないが、銃の密売の可能性が高い」
「銃だとしたら場所は多少は限られますが、それでもまだ絞るには広すぎますね。
火薬だとしたら改造した銃、あるいは…爆弾の可能性も」
「そうなるとテロも…」
「…面倒臭い」
「本音を言い過ぎだ」
「絶対的に私が現場に行くしかないじゃないですか。
面倒なことのオンパレードですよ!」
「軍議で愚痴るな」
「この前、解決したばかりなのに。
また過激派ですかね」
「とは限らないだろう」
「地下で爆破されたら、かなりの損害ですよ。
国民の信頼もガタ落ちします」
「真顔で言うな」
「笑えばいいですか?」
「そういう問題じゃない」
ロイは深いため息をつき、暗号の紙を手にする。
「ん〜…多少は頭の優れた犯人が居るまたいですね。
この暗号、面白いですよ」
「楽しむ馬鹿がいるか」
「銃の番号ですね」
「なに?
解読したのか!?」
「でも、密売してるのは銃じゃない。
爆薬ですよ」
「「爆薬!?」」
「急がないと損害が…っ」
「待ち合わせ場所、時間までご丁寧に記入されてます。
罠の可能性も捨てきれませんが」
侵入調査及びに深夜の仕事が決定だなとロイはため息をつく。
「爆薬の密売!?」
「テロの可能性も捨てきれない」
「何件目ですか。
またマスタング大将が?」
「私以外は無理だろう。
爆弾を作ってないことを祈るよ」
ロイの隊が行うことが決定し、全員がため息をついた。
、反論も面倒だと苛立ちを感じながらもロイは書類作成していた。
(ここで動けば、将軍達と同じになってしまう。
同じフィールドに立つことになる)
必要以上になると大総統に報告するが、期間を無駄に引き伸ばすよりは自分がした方が正確だと思っている。
(…嫌われてるよな。
妬みもあるが、ヒューズならこんなことにならないのかも)
珈琲を口にしながら資料を読みながらロイはため息をつき、机に顔を埋めた。
「誰に嫉妬してんだよ。
馬鹿か」
「どうかしたか?」
「…何でもないです。
こっちの話です。
あ〜っ、もう。
紅茶でいいですか?」
「気晴らしに君は飲み物を淹れるね。
どれでも構わないが」
「香りが落ち着くんですよ」
「自分は珈琲なのに?」
「…無意識に淹れた」
「ははっ、なるほど」
無意識に淹れてしまって勿体ないから飲んでいたようだ。
「貰ったお菓子がある。
ほら、あ〜ん?」
「何を…っ」
半ば強引に口に入れられてロイは戸惑いながらも食べるしかない。
「…美味しい」
「それは良かった。
また顔が険しくなってるぞ」
「貴方の上層部のせいですよ」
「またか。
言えば良かっただろう」
「私がやった方が正確です」
「それは正論だが。
君、意外と負けず嫌いだろう」
「そうでしょうね」
普段は甘いのは苦手だが、頭を使っている時だけロイは甘い物を好む傾向がある。
かと言って大量に食べることはしないけれど。
「…作れなくはないか」
「作ろうとするのか」
「甘さ控えめで果物も入れたい。
レモンかオレンジの皮を切り刻んで入れたい」
「実験するのは錬金術だけではないんですね」
「気晴らしですよ」
「それは趣味だろう?」
「ん〜…かもしれませんね。
今度の休みに作ろうかな」
「レシピがわからないのに?」
「食べれば、分かるかと」
「…それは君だけだ」
不思議そうに見つめるロイに大総統も苦笑いする。
『失礼します。
マスタング大将、中尉から頼まれた資料を持って来ましたよ』
「セルシア。
食べてみてくれるか?」
『次の休日はコレですか。
ロイさんが好きな味ではないですね。
柑橘系ですか?』
「当たり」
((何故、分かるんだ))
2人だけで理解していて補佐官達は顔を引きつらせる。
「賢い奴等が理解出来ん」
「ははっ、特にロイは研究気質ですからね」
「昔から?」
「わりとそうかもしれませんね。
余裕がある証拠ですし、良い傾向だと思いますよ」
「そうやってあんたらが甘やかしているからじゃないか?」
「まぁ、否定はしませんよ」
ヒューズはふわりと笑ってロイを見守っていた。
軍議の報告書と共にメモにロイは見つめていた。
「暗号…?」
「密売の暗号らしい。
解読には至ってない」
(頭文字でも透ける訳でもないか。
密売ならそう簡単な暗号にはしないだろうな)
「何の密売なのですか?」
「それも分かってない。
薬物か銃、それ以外か」
「信頼性は?」
「それも調査段階だ。
被害が出る前に内密に調査するにもルートも含めて不明。
ロイ、聞いてるか?」
「…聞いてます。
あだっ!」
「軍議中に解読しようとするな」
気になって解読しようとして大総統はロイのメモに気づいてバレて、頭を叩かれて注意された。
呆れたように将軍達が顔を引きつらせていた。
「マスタング将軍。
そう簡単に解読が出来たら、苦労しないと思うが?」
「まぁ、君達よりは可能性があるが。
軍議中にやる馬鹿がいるか」
「…気になって」
「匂いを嗅ぐな」
「大総統。
紙とインク以外の匂いが」
「なに?
微かに香るな」
「銃…?
いや、火薬…ですか?」
「火薬の方が近いな」
「となると銃の密売?」
「それ以外の可能性も捨てきれないが、銃の密売の可能性が高い」
「銃だとしたら場所は多少は限られますが、それでもまだ絞るには広すぎますね。
火薬だとしたら改造した銃、あるいは…爆弾の可能性も」
「そうなるとテロも…」
「…面倒臭い」
「本音を言い過ぎだ」
「絶対的に私が現場に行くしかないじゃないですか。
面倒なことのオンパレードですよ!」
「軍議で愚痴るな」
「この前、解決したばかりなのに。
また過激派ですかね」
「とは限らないだろう」
「地下で爆破されたら、かなりの損害ですよ。
国民の信頼もガタ落ちします」
「真顔で言うな」
「笑えばいいですか?」
「そういう問題じゃない」
ロイは深いため息をつき、暗号の紙を手にする。
「ん〜…多少は頭の優れた犯人が居るまたいですね。
この暗号、面白いですよ」
「楽しむ馬鹿がいるか」
「銃の番号ですね」
「なに?
解読したのか!?」
「でも、密売してるのは銃じゃない。
爆薬ですよ」
「「爆薬!?」」
「急がないと損害が…っ」
「待ち合わせ場所、時間までご丁寧に記入されてます。
罠の可能性も捨てきれませんが」
侵入調査及びに深夜の仕事が決定だなとロイはため息をつく。
「爆薬の密売!?」
「テロの可能性も捨てきれない」
「何件目ですか。
またマスタング大将が?」
「私以外は無理だろう。
爆弾を作ってないことを祈るよ」
ロイの隊が行うことが決定し、全員がため息をついた。