第51話
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物足りなくなってロイにグイッと引かれて濃厚なキスを交わす。
『あっ…は…ッ』
「続ける?
それとも、やめるかい?」
『…意地悪』
涙目で不満そうに見つめるセルシアにロイは口元が緩む。
『ん…っ』
「悪い、起こしたか?」
『…ロイさん』
「身体は大丈夫か?」
『大丈夫、です』
恥ずかしさからセルシアは枕に顔を埋めていた。
「そういうのはそそられるだけなんだが」
『ひゃあっ!』
背中にキスされ、不意打ちに悲鳴を上げてしまう。
『ロイさん!』
「ははっ、すまない」
『もう…!』
「お風呂湧いてるよ。
入っておいで」
セルシアは頷いてシーツに包まりながらお風呂に向かう。
苦笑いしながらロイが見送り、Yシャツのボタンをして黒の細身のズボンから軍服のズボンに履き替えた。
新しいシーツを敷いてベットメイキングしてロイは寝室から出る。
「…こんなもんか」
『ロイさん』
「食事にしようか。
おはよう、セルシア」
『おはようございます、ロイさん』
腰に抱きついて来たセルシアの頬にキスした。
『オムレツ…?』
「あぁ、久々に作りたくなってね。
君が好きだと言ってたから。
思い出の味とちょっと違うかもしれないが」
『美味しそう』
「さあ、食べようか」
『はぁ〜い』
出来上がった料理を皿に盛るとセルシアが運び、ロイはその間に洗い物をしながら飲み物を淹れる。
「どうぞ。
紅茶で良かったか?」
『はい。
ありがとうございます』
「食べようか」
『いただきます』
どちらか決めず、時間がある方が作ると結果的にそうなった。
身体の関係があった翌朝にはロイが自主的に作ってくれているけれど。
『美味しい。
ふわふわ!
これ、好きです』
「それは良かった」
満面の笑みのセルシアにロイはふわりと笑う。
『どうかしました?』
「いや…、美味しそうに食べてくれて嬉しいよ」
『がっつき過ぎました!?』
「違う違う。
こういう日常もいいなと」
『そうですね』
嬉しそうなロイの微笑みにセルシアは幸せな気持ちになる。
朝食後にロイは軍服の上着を着て、セルシアも準備する。
「そういえば、まだ副官が居ないと聞いたが…」
『1人で十分ですよ』
「それはそうかもしれんが。
佐官で副官が居ないのも」
『私の副官をしたい人なんて居ませんし、居たとしても邪魔されるだけ。
嫌われたものですね』
中尉の迎えに来た車に乗り込みながらロイとセルシアは話す。
出勤時間が一緒の時は乗せてもらうが、それ以外は徒歩で出勤してる。
『ヒューズ中佐もそうですよ』
「君は大佐だし、国家錬金術師だ」
『…分かってますよ。
分かっているけれど』
「隊の者達は?」
『副官が出来るような人達なら苦労しませんよ』
(私の副官もそうだったからな。
中尉が来るまでは)
気持ちは分かるが、上官として言わない訳にもいかない。
大総統や補佐官にも副官をそろそろ決めるようにとロイは苦言を言われてる。
セルシアが決めれないのならば、上官であるロイに決定権を移すとまで言われてしまった。
『私の補佐官なら悪目立ちしますし。
回避力がある者でないとストレスで倒れますよ。
上官からも部下からも陰口や嫌がらせをされると分かって引き受けませんよ』
「私の隊の者達も副官というタイプではないからな」
『…そうですね』
「大総統にも探すようにと言われてるんだよ」
『すみません』
「君だけのせいじゃない。
私の方でも探しておくよ」
苦笑いしてロイはセルシアの頭を優しく撫でた。
(あるとすれば、多少なり戦闘能力が劣っていても。
戦闘能力は鍛えれば特に問題はないだろう)
ロイも実際に中尉が居なければ、副官が難航していただろう。
実際に士官学校卒以来、何度も副官が交代している。
「おはよう」
「マスタング大将。
おはようございます」
「ハボックとブレダは二日酔いか?
だから、言っただろう」
苦笑いしたヒュリーとファルマンが頷いてロイはため息をつく。
「私は寄るとこがあるから」
「どちらに?」
「ヒューズのとこ」
「了解しました」
ロイはヒューズが所属する軍法会議所の執務室に向かう。
「失礼するよ。
ヒューズ中佐はいるか?」
「マスタング大将!
おはようございます。
こちらに…」
「あれ?
ロイ、1人か?
おまえがこっちに来るの珍しいな」
「ちょっとな。
今、大丈夫か?」
「こちらは構いませんよ」
「マリア・ロス少尉の評価を聞きたい」
「ロス少尉?」
「私の部下が何か失礼なことを?」
「アームストロング少佐の部下だったな。
何かするような部下か?」
「いえ、そんなことは」
「評価は?」
「戦闘能力はまだ鍛える部分はあるかと思いますが、正義感のある部下です。
生真面目な面もありますが。
判断能力、知性、銃の腕も悪くないかと」
「…ふむ」
アームストロング少佐からマリア・ロスの士官学校時代の資料も見せてもらった。
(優秀とまでは言えないが。
一般の軍人では良い方だろう)
大総統だけが見れる資料よりは詳しくなくてもないよりはマシだろう。
「何か調べてるのか?」
「いや、私の独断だ。
アームストロング少佐」
「はっ!」
「マリア・ロス少尉が君の部下でなくなると不便か?」
「…不便でないとは言えません。
それが彼女の為ならば。
彼女の意見を尊重してくださるならば、私は問題ありません」
「…そうか。
1ヶ月でどのくらい、君は彼女の戦闘能力を上げれる?」
「お望みの戦闘能力に仕上げます」
「体力面、銃の腕を磨け。
この数値になるように」
「承知しました」
アームストロングはロイに敬礼し、マリア・ロスの為に手放す覚悟をする。
『あっ…は…ッ』
「続ける?
それとも、やめるかい?」
『…意地悪』
涙目で不満そうに見つめるセルシアにロイは口元が緩む。
『ん…っ』
「悪い、起こしたか?」
『…ロイさん』
「身体は大丈夫か?」
『大丈夫、です』
恥ずかしさからセルシアは枕に顔を埋めていた。
「そういうのはそそられるだけなんだが」
『ひゃあっ!』
背中にキスされ、不意打ちに悲鳴を上げてしまう。
『ロイさん!』
「ははっ、すまない」
『もう…!』
「お風呂湧いてるよ。
入っておいで」
セルシアは頷いてシーツに包まりながらお風呂に向かう。
苦笑いしながらロイが見送り、Yシャツのボタンをして黒の細身のズボンから軍服のズボンに履き替えた。
新しいシーツを敷いてベットメイキングしてロイは寝室から出る。
「…こんなもんか」
『ロイさん』
「食事にしようか。
おはよう、セルシア」
『おはようございます、ロイさん』
腰に抱きついて来たセルシアの頬にキスした。
『オムレツ…?』
「あぁ、久々に作りたくなってね。
君が好きだと言ってたから。
思い出の味とちょっと違うかもしれないが」
『美味しそう』
「さあ、食べようか」
『はぁ〜い』
出来上がった料理を皿に盛るとセルシアが運び、ロイはその間に洗い物をしながら飲み物を淹れる。
「どうぞ。
紅茶で良かったか?」
『はい。
ありがとうございます』
「食べようか」
『いただきます』
どちらか決めず、時間がある方が作ると結果的にそうなった。
身体の関係があった翌朝にはロイが自主的に作ってくれているけれど。
『美味しい。
ふわふわ!
これ、好きです』
「それは良かった」
満面の笑みのセルシアにロイはふわりと笑う。
『どうかしました?』
「いや…、美味しそうに食べてくれて嬉しいよ」
『がっつき過ぎました!?』
「違う違う。
こういう日常もいいなと」
『そうですね』
嬉しそうなロイの微笑みにセルシアは幸せな気持ちになる。
朝食後にロイは軍服の上着を着て、セルシアも準備する。
「そういえば、まだ副官が居ないと聞いたが…」
『1人で十分ですよ』
「それはそうかもしれんが。
佐官で副官が居ないのも」
『私の副官をしたい人なんて居ませんし、居たとしても邪魔されるだけ。
嫌われたものですね』
中尉の迎えに来た車に乗り込みながらロイとセルシアは話す。
出勤時間が一緒の時は乗せてもらうが、それ以外は徒歩で出勤してる。
『ヒューズ中佐もそうですよ』
「君は大佐だし、国家錬金術師だ」
『…分かってますよ。
分かっているけれど』
「隊の者達は?」
『副官が出来るような人達なら苦労しませんよ』
(私の副官もそうだったからな。
中尉が来るまでは)
気持ちは分かるが、上官として言わない訳にもいかない。
大総統や補佐官にも副官をそろそろ決めるようにとロイは苦言を言われてる。
セルシアが決めれないのならば、上官であるロイに決定権を移すとまで言われてしまった。
『私の補佐官なら悪目立ちしますし。
回避力がある者でないとストレスで倒れますよ。
上官からも部下からも陰口や嫌がらせをされると分かって引き受けませんよ』
「私の隊の者達も副官というタイプではないからな」
『…そうですね』
「大総統にも探すようにと言われてるんだよ」
『すみません』
「君だけのせいじゃない。
私の方でも探しておくよ」
苦笑いしてロイはセルシアの頭を優しく撫でた。
(あるとすれば、多少なり戦闘能力が劣っていても。
戦闘能力は鍛えれば特に問題はないだろう)
ロイも実際に中尉が居なければ、副官が難航していただろう。
実際に士官学校卒以来、何度も副官が交代している。
「おはよう」
「マスタング大将。
おはようございます」
「ハボックとブレダは二日酔いか?
だから、言っただろう」
苦笑いしたヒュリーとファルマンが頷いてロイはため息をつく。
「私は寄るとこがあるから」
「どちらに?」
「ヒューズのとこ」
「了解しました」
ロイはヒューズが所属する軍法会議所の執務室に向かう。
「失礼するよ。
ヒューズ中佐はいるか?」
「マスタング大将!
おはようございます。
こちらに…」
「あれ?
ロイ、1人か?
おまえがこっちに来るの珍しいな」
「ちょっとな。
今、大丈夫か?」
「こちらは構いませんよ」
「マリア・ロス少尉の評価を聞きたい」
「ロス少尉?」
「私の部下が何か失礼なことを?」
「アームストロング少佐の部下だったな。
何かするような部下か?」
「いえ、そんなことは」
「評価は?」
「戦闘能力はまだ鍛える部分はあるかと思いますが、正義感のある部下です。
生真面目な面もありますが。
判断能力、知性、銃の腕も悪くないかと」
「…ふむ」
アームストロング少佐からマリア・ロスの士官学校時代の資料も見せてもらった。
(優秀とまでは言えないが。
一般の軍人では良い方だろう)
大総統だけが見れる資料よりは詳しくなくてもないよりはマシだろう。
「何か調べてるのか?」
「いや、私の独断だ。
アームストロング少佐」
「はっ!」
「マリア・ロス少尉が君の部下でなくなると不便か?」
「…不便でないとは言えません。
それが彼女の為ならば。
彼女の意見を尊重してくださるならば、私は問題ありません」
「…そうか。
1ヶ月でどのくらい、君は彼女の戦闘能力を上げれる?」
「お望みの戦闘能力に仕上げます」
「体力面、銃の腕を磨け。
この数値になるように」
「承知しました」
アームストロングはロイに敬礼し、マリア・ロスの為に手放す覚悟をする。