第51話
夢小説設定
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苦言を言われると理解した上でロイはマダムの元に足を運ぶ。
甘やかしてくれてもこういう面ではいつだって厳しい。
だからこそ、いつだって半人前扱いなのだろう。
「…マダム。
長生きしてくれよ」
「言われなくても。
あんたより長生きしてやるさ」
「ふはっ!
それは…、とても長生きだ」
「あんたの失態を婚約者に聞かされたくなければ、長生きするんだな」
「…勘弁してくれ。
想像するな、セルシア」
『可愛さでしかない』
「何を想像したんだよ」
楽しそうなセルシアの笑顔にロイはふわりと微笑み、額にキスする。
『…額なんですか?』
「ふはっ、君も言うようになったな」
セルシアの頬に触れ、ロイは唇にキスをする。
「義母の前でキスするか?」
「今更だね」
呆れながらもマダムはため息をつきながらも叱ることはしない。
「さてと、そろそろ帰るよ。
マダム、ご馳走様。
また来るよ」
「気をつけて帰るんだよ」
「…ん」
抱擁されて額にキスされ、ロイは苦笑いする。
代金を支払ってマダムの店をあとにして軍車で送ってもらう。
「マスタング大将。
着きましたよ」
「んぅ…」
「起きてください」
「ロイ、抱えるか?」
「んん…っ」
「お姫様抱っこするぞ」
「…やめろ」
「だったら、起きろ」
「ふぁ…、お疲れさん」
「お疲れ様です」
隣で眠っているセルシアを欠伸しながらもロイはお姫様抱っこして運ぶ。
「ヒューズ中佐。
送らなくて宜しいのですか?」
「平気平気。
リザちゃんも疲れただろ?
お疲れさん」
「お疲れ様です」
中尉は敬礼して帰って行き、ロイは家に入って行く。
寝室にセルシアを寝かせて上着を脱いでネクタイを外し、キッチンに向かった。
「ヒューズ、水飲むか?」
「…悪い。
酔いが一気に回って来た」
「ほれ。
休んで行くか?」
ソファにぐったりと身を預けているヒューズに苦笑いしながらグラスを渡す。
「緩めろよ。
上着を預かるならな。
ネクタイ、取るぞ」
「さんきゅ…」
「珍しいな」
「最近はあんまり飲んでなかったからな」
「弱くなったな」
「おまえさんが強すぎるんだよ」
「…そうか」
「悪い、眠いよな。
適当に休んだら帰るからさ」
「大丈夫そうか?」
「平気平気。
寝ていいぞ」
「おやすみ。
何かあったら起こせよ」
「大丈夫だって。
おやすみ、ロイ」
意外と心配性だと苦笑いしながらヒューズはソファで寝転んでヒラヒラと手を振った。
眠っていると腰に抱きつく手に微かに笑みが浮かぶ。
『…ロイさん』
「起きたのか」
『運んでくれてありがと。
寝ちゃってた』
「疲れたんだろう」
『お風呂に入らないで寝ちゃった』
「風呂入るか?」
『ん〜…』
「眠いんだろう?」
『お風呂に入りたい。
イチャイチャもしたい』
(…睡魔じゃないのか)
ロイは甘えるようにぎゅうっと抱きつかれて苦笑いする。
「お風呂入ってイチャイチャする?」
『…する』
「その前に。
ちょっとだけ」
ロイが振り返ると唇にキスされ、素直に目を閉じる。
『んっ…は…ッ』
「可愛いよ。
舌、出して」
『んぅ…っ』
舌が絡む感覚にピクンと思わず、身体が震えてしまう。
苦手意識もあってどうしても身構えてしまう。
「大丈夫だ。
セルシア、力抜いてて」
『は…っ』
「息を止めなくて良い。
鼻で息をして。ね?」
『ロイ、さん…っ』
「今日はしないから。
キスだけだよ」
『飽きない?
私、上手くない…から』
「そそられるね。
君だからいいんだよ」
必死にしがみつく姿が愛しくて同時に意地悪したくもなる。
「お風呂入ろうか。
それとも、弄ってあげようか?」
『ばか…っ』
微かに頬を赤らめて腕を叩くセルシアにロイは微笑んで追い掛ける。
(シャワー音…?
あぁ、寝ていた。
ロイの家だったな)
まだ眠気を感じながらもシャワー音に目が覚めた。
「悪い…起こしたか?」
『ヒューズ中佐、居たんですか』
「酔いが回ってな」
「…おまえさん達。
本当に一緒に入ってんのかよ」
「毎日ではないが」
ロイがタオルで髪を拭きながら出て来て、その後ろからセルシアが現れてヒューズは呆れたように見つめる。
「そろそろ帰るわ」
「泊まって行かないのか?」
「そんな邪魔虫はしたくねぇよ」
「あのなぁ…。
気をつけて帰れよ」
「大丈夫だって。
悪かったな。
じゃあな」
「あぁ、またな」
『気をつけて』
ロイのタオルを奪い、拭きながら見送っている姿に苦笑いする。
『目が冴えちゃった』
「そうだな。
ご期待に応えようか?」
『そういう意味じゃない!』
「ふはっ!
遠慮しなくていいって」
『ちょっ…あははっ!』
布団に潜っても追い掛けられてくすぐられてしまう。
隣近所も買い取って敷地内だからこそ、朝方にもこういうおふざけが出来るのだ。
『…キスだけ』
「分かっているよ」
布団から顔を出したセルシアを確保して唇にキスする。
「ほら、頑張って」
『無理だって』
「教えただろ?」
『そう、だけど…』
ぎこちなく、舌を絡ませる不慣れな姿にロイは口元が緩む。
甘やかしてくれてもこういう面ではいつだって厳しい。
だからこそ、いつだって半人前扱いなのだろう。
「…マダム。
長生きしてくれよ」
「言われなくても。
あんたより長生きしてやるさ」
「ふはっ!
それは…、とても長生きだ」
「あんたの失態を婚約者に聞かされたくなければ、長生きするんだな」
「…勘弁してくれ。
想像するな、セルシア」
『可愛さでしかない』
「何を想像したんだよ」
楽しそうなセルシアの笑顔にロイはふわりと微笑み、額にキスする。
『…額なんですか?』
「ふはっ、君も言うようになったな」
セルシアの頬に触れ、ロイは唇にキスをする。
「義母の前でキスするか?」
「今更だね」
呆れながらもマダムはため息をつきながらも叱ることはしない。
「さてと、そろそろ帰るよ。
マダム、ご馳走様。
また来るよ」
「気をつけて帰るんだよ」
「…ん」
抱擁されて額にキスされ、ロイは苦笑いする。
代金を支払ってマダムの店をあとにして軍車で送ってもらう。
「マスタング大将。
着きましたよ」
「んぅ…」
「起きてください」
「ロイ、抱えるか?」
「んん…っ」
「お姫様抱っこするぞ」
「…やめろ」
「だったら、起きろ」
「ふぁ…、お疲れさん」
「お疲れ様です」
隣で眠っているセルシアを欠伸しながらもロイはお姫様抱っこして運ぶ。
「ヒューズ中佐。
送らなくて宜しいのですか?」
「平気平気。
リザちゃんも疲れただろ?
お疲れさん」
「お疲れ様です」
中尉は敬礼して帰って行き、ロイは家に入って行く。
寝室にセルシアを寝かせて上着を脱いでネクタイを外し、キッチンに向かった。
「ヒューズ、水飲むか?」
「…悪い。
酔いが一気に回って来た」
「ほれ。
休んで行くか?」
ソファにぐったりと身を預けているヒューズに苦笑いしながらグラスを渡す。
「緩めろよ。
上着を預かるならな。
ネクタイ、取るぞ」
「さんきゅ…」
「珍しいな」
「最近はあんまり飲んでなかったからな」
「弱くなったな」
「おまえさんが強すぎるんだよ」
「…そうか」
「悪い、眠いよな。
適当に休んだら帰るからさ」
「大丈夫そうか?」
「平気平気。
寝ていいぞ」
「おやすみ。
何かあったら起こせよ」
「大丈夫だって。
おやすみ、ロイ」
意外と心配性だと苦笑いしながらヒューズはソファで寝転んでヒラヒラと手を振った。
眠っていると腰に抱きつく手に微かに笑みが浮かぶ。
『…ロイさん』
「起きたのか」
『運んでくれてありがと。
寝ちゃってた』
「疲れたんだろう」
『お風呂に入らないで寝ちゃった』
「風呂入るか?」
『ん〜…』
「眠いんだろう?」
『お風呂に入りたい。
イチャイチャもしたい』
(…睡魔じゃないのか)
ロイは甘えるようにぎゅうっと抱きつかれて苦笑いする。
「お風呂入ってイチャイチャする?」
『…する』
「その前に。
ちょっとだけ」
ロイが振り返ると唇にキスされ、素直に目を閉じる。
『んっ…は…ッ』
「可愛いよ。
舌、出して」
『んぅ…っ』
舌が絡む感覚にピクンと思わず、身体が震えてしまう。
苦手意識もあってどうしても身構えてしまう。
「大丈夫だ。
セルシア、力抜いてて」
『は…っ』
「息を止めなくて良い。
鼻で息をして。ね?」
『ロイ、さん…っ』
「今日はしないから。
キスだけだよ」
『飽きない?
私、上手くない…から』
「そそられるね。
君だからいいんだよ」
必死にしがみつく姿が愛しくて同時に意地悪したくもなる。
「お風呂入ろうか。
それとも、弄ってあげようか?」
『ばか…っ』
微かに頬を赤らめて腕を叩くセルシアにロイは微笑んで追い掛ける。
(シャワー音…?
あぁ、寝ていた。
ロイの家だったな)
まだ眠気を感じながらもシャワー音に目が覚めた。
「悪い…起こしたか?」
『ヒューズ中佐、居たんですか』
「酔いが回ってな」
「…おまえさん達。
本当に一緒に入ってんのかよ」
「毎日ではないが」
ロイがタオルで髪を拭きながら出て来て、その後ろからセルシアが現れてヒューズは呆れたように見つめる。
「そろそろ帰るわ」
「泊まって行かないのか?」
「そんな邪魔虫はしたくねぇよ」
「あのなぁ…。
気をつけて帰れよ」
「大丈夫だって。
悪かったな。
じゃあな」
「あぁ、またな」
『気をつけて』
ロイのタオルを奪い、拭きながら見送っている姿に苦笑いする。
『目が冴えちゃった』
「そうだな。
ご期待に応えようか?」
『そういう意味じゃない!』
「ふはっ!
遠慮しなくていいって」
『ちょっ…あははっ!』
布団に潜っても追い掛けられてくすぐられてしまう。
隣近所も買い取って敷地内だからこそ、朝方にもこういうおふざけが出来るのだ。
『…キスだけ』
「分かっているよ」
布団から顔を出したセルシアを確保して唇にキスする。
「ほら、頑張って」
『無理だって』
「教えただろ?」
『そう、だけど…』
ぎこちなく、舌を絡ませる不慣れな姿にロイは口元が緩む。