第48話
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一緒に向き合って食事することも、隣同士で抱き合って眠ることが何よりも幸せだと思える。
お互いにいるのが当たり前で日常になっていた。
「…セルシア。
君は結婚願望があるか?」
『私はロイさんと居られたら。
ロイさんは結婚するのが不安なんですか?』
「不安、ではないけど」
『婚約すると結婚に結び付けられますけど。
私はいつだって良いですよ。
大総統になったロイさんにプロポーズされるのも完全に平和になってから、引退した後の年老いた何気ない日でも』
「年老いたって。
そこまで待たす程、不甲斐ないか?」
『ふふっ…仮のお話ですよ。
年老いても待てるし、それまで傍に居ますから』
ロイは微かに笑ってセルシアの肩に顔を埋めた。
「私も幸せになってもいいんだと言われるけれど。
結婚になると…」
『一歩踏み出せるまで。
ずっと待っています。
貴方を急かしている訳じゃなく、みんはがロイさんに幸せになって欲しいんですよ』
「…うん」
優しく頭を撫でられてロイは目を閉じていた。
『今はそれでいいんです。
一歩ずつ、共に歩きましょう。
貴方が辛い時も悲しい時、嬉しい時も幸せな時。
いつだって私は傍に居たいから』
「ありがとう。
ずっと傍に居てくれ」
これがプロポーズのような言葉だとマイペースな2人は気づかない。
ヒューズやハボックが居れば、即座に指摘されたのだろうけれど。
2人にはそれが気づかない方が今はいいのかもしれない。
「セルシア…?」
隣から聞こえる寝息に微笑んでロイは布団を掛け直し、抱き締めた。
「マスタング大将。
おはようございます。
起きてますか?」
「あぁ、起きているよ。
悪い…包帯を巻き直していて」
「直しましょうか?」
「すまん、助かる。
入ってくれ」
「失礼します」
朝に迎えに来てくれた中尉に包帯を巻き直してもらい、軍服を着る。
「傷の直りが良くないですね」
「あぁ、傷自体は深くないが。
錬金術で塞いだからな。
それが不味かったな」
「…笑顔で言わないでください」
「ははっ、すまないね」
クスクスと笑うロイに呆れたように中尉
はため息をつく。
「おはようございます。
お休みをありがとうございます」
「ロイ、おはよう。
もう少し休んでいたらどうだ?」
「…大丈夫です。
これ以上、休んでいたら書類が倒れ込みそうですから」
「事件や事故も重なったからな。
私は専門外だから手を出すなと言われてしまって」
「錬金術が関わっているなら、専門は私でしょうね」
セルシアは勿論ながら数が多いのでアームストロング少佐にも手伝ってもらって片付けたのだった。
「お疲れ様でした」
「中尉…、東方司令部を思い出した。
昼休憩も返上になったぞ」
「少し休んでください」
「言われなくてもそうする」
ぐったりとしているロイと黙り込んで背に身を預けているセルシア。
「…化け物か」
『体力は化け物ですよ』
平然としているアームストロング少佐に顔を引きつらせた。
-END-
2024.1.24
お互いにいるのが当たり前で日常になっていた。
「…セルシア。
君は結婚願望があるか?」
『私はロイさんと居られたら。
ロイさんは結婚するのが不安なんですか?』
「不安、ではないけど」
『婚約すると結婚に結び付けられますけど。
私はいつだって良いですよ。
大総統になったロイさんにプロポーズされるのも完全に平和になってから、引退した後の年老いた何気ない日でも』
「年老いたって。
そこまで待たす程、不甲斐ないか?」
『ふふっ…仮のお話ですよ。
年老いても待てるし、それまで傍に居ますから』
ロイは微かに笑ってセルシアの肩に顔を埋めた。
「私も幸せになってもいいんだと言われるけれど。
結婚になると…」
『一歩踏み出せるまで。
ずっと待っています。
貴方を急かしている訳じゃなく、みんはがロイさんに幸せになって欲しいんですよ』
「…うん」
優しく頭を撫でられてロイは目を閉じていた。
『今はそれでいいんです。
一歩ずつ、共に歩きましょう。
貴方が辛い時も悲しい時、嬉しい時も幸せな時。
いつだって私は傍に居たいから』
「ありがとう。
ずっと傍に居てくれ」
これがプロポーズのような言葉だとマイペースな2人は気づかない。
ヒューズやハボックが居れば、即座に指摘されたのだろうけれど。
2人にはそれが気づかない方が今はいいのかもしれない。
「セルシア…?」
隣から聞こえる寝息に微笑んでロイは布団を掛け直し、抱き締めた。
「マスタング大将。
おはようございます。
起きてますか?」
「あぁ、起きているよ。
悪い…包帯を巻き直していて」
「直しましょうか?」
「すまん、助かる。
入ってくれ」
「失礼します」
朝に迎えに来てくれた中尉に包帯を巻き直してもらい、軍服を着る。
「傷の直りが良くないですね」
「あぁ、傷自体は深くないが。
錬金術で塞いだからな。
それが不味かったな」
「…笑顔で言わないでください」
「ははっ、すまないね」
クスクスと笑うロイに呆れたように中尉
はため息をつく。
「おはようございます。
お休みをありがとうございます」
「ロイ、おはよう。
もう少し休んでいたらどうだ?」
「…大丈夫です。
これ以上、休んでいたら書類が倒れ込みそうですから」
「事件や事故も重なったからな。
私は専門外だから手を出すなと言われてしまって」
「錬金術が関わっているなら、専門は私でしょうね」
セルシアは勿論ながら数が多いのでアームストロング少佐にも手伝ってもらって片付けたのだった。
「お疲れ様でした」
「中尉…、東方司令部を思い出した。
昼休憩も返上になったぞ」
「少し休んでください」
「言われなくてもそうする」
ぐったりとしているロイと黙り込んで背に身を預けているセルシア。
「…化け物か」
『体力は化け物ですよ』
平然としているアームストロング少佐に顔を引きつらせた。
-END-
2024.1.24