第46話
夢小説設定
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セルシアはオリヴィエを見つめて軍刀を見つめた。
『オリヴィエ・ミラ・アームストロング少将。
次は許しませんから』
「何の話だ」
『ロイさんの頬の傷です。
貴方が傷つけたんですよね?』
「結果的にそうなったが」
『やっと怪我が治ったと思ったのに!
ロイさんの綺麗な顔に何をしてくれてるんですか!』
「…軍人だろう」
『軍人だろうと、関係ありません。
この綺麗な顔が分かりません!?』
「いや、わからんが。
確かに私の隊の奴等よりは綺麗な顔をしていると思うが。
それが何なんだ?
マスタング中将、君の婚約者は変わっているようだな。
似た者同士とも言うか」
「これに関してはリーゼル大佐は大暴走しますからね」
「何人の上官を吹き飛ばしたか分かりませんよ」
『私はマスタング中将以外は上官とは思っていませんよ』
セルシアはロイの腕に抱きついて、にっこりと笑う。
「もういいから。
髪、かなり切られてしまったな」
『怪我はしてませんよ』
「…怪我も嫌だが。
綺麗な髪だったのに」
『短い髪の私は嫌いですか?』
「いや、どんな君も素敵だよ」
『それならいいじゃないですか。
とりあえずは整えないといけないですね』
「そうだな」
『ロイさんは謝らないでくださいね』
「だが…っ」
『これは私の力量の問題です。
ロイさんは司令官として何も間違っていません。
否定したら許しませんよ』
ロイはため息をつき、セルシアの頭を撫でた。
「君達もご苦労だった」
「いえ、貴方を守れなかった」
「予想外だったな。
勉強にはなっただろう?」
「マスタング中将。
わざと倒されたのですか?」
「さぁ、どうだろうな」
「マスタング中将!」
声を荒げる中尉にロイは楽しそうに笑っている。
「中尉。
今度は自分の身も守れよ」
「申し訳ありません」
「傷、残すなよ」
「…はい」
「よし、解散!」
「「はっ!」」
ロイに対して中尉達は敬礼し、ロイはパンッと手を叩く。
預かってもらっていた発火布などを返してもらい、身に着けた。
「ピアス着けていたか?」
「これも錬成陣なので。
禁止されてませんからね」
「中尉とお揃いか?」
「「違います!」」
オリヴィエにからかわれてロイと中尉がハモって否定し、ハボック達が苦笑いしていた。
「ローイ!
まったく、おまえさんはハラハラさせるよなぁ!」
「心配はしてなかっただろう?」
「まぁな。
ほれ、来いよ。
頬の怪我もだけどよ」
「たいしたことないが」
「放置しようとすんなって」
ヒューズに手当されているロイに安堵したのだった。
無表情で手当されているロイにヒューズは苦笑いする。
「痛いなら痛いって言えよ」
「このくらいなら問題ない。
別に慣れている」
「まったく、おまえさんは」
「何だよ」
くしゃっとヒューズに頭を撫でられてロイは顔を歪める。
「手当ては済んだか。
怪我は頬だけか?」
「ロイに至っては頬以外も微妙に腕に擦り傷もありますが」
「おわ…っ」
「たいした怪我ではありませんよ。
大総統、そっちの腕じゃないです」
「勝手に捲らないで欲しいんですが」
慣れているヒューズはため息をつきながらも借りてきた救急箱を片付ける。
「腹は怪我しておらんか?」
「ちょ…っ」
「大総統。
さすがに人前では」
「…過保護過ぎやしないか?
コイツは未成年か」
「まぁ、マスタング中将はそう見えなくもないっスよね」
「ハボック少佐!」
無言でハボックがロイに蹴られ、自業自得だと気にも止めない。
「おまえさん。
足癖、悪いよな」
「おまえとハボックが余計な一言が多いだけだ」
不満そうに睨むロイにヒューズは肩を竦めて笑った。
「腹に怪我はしてないか?」
「まだ続くんですか。
してませんよ」
「確認しましたから」
「捲ろうとしないでください。
セルシア、喜ぶなよ」
「…細い割には筋肉質だな」
「仮にも軍人に言います?
北方や弟さんと一緒にしないでくださいよ」
ロイは軍服を直すと呆れたようにため息をついた。
「シャワー、浴びるだろ。
砂だらけだろ」
「あ〜っ…そうする」
「シャワー浴びたら、もう一度消毒してやっからよ」
「大袈裟だな」
「じゃないと医務室に連れ込まれるぞ?」
ロイは軍服の上着を脱いでヒューズに投げつけた。
「ここで脱ぐなよ。
俺は補佐官じゃないぞ」
「どうせ、脱ぐんだからいいだろ。
いいから着いて来いよ」
「へいへい」
ロイの軍服の上着を持ってヒューズはアームストロングに救急箱を渡して去って行く。
「シャワー室に行くだけだろう」
「…マスタング中将ですから」
「内部の隠し撮りもあるんですよ」
「はぁ?
何の為に?」
「マスタング中将は国民に人気ですからね。
それに、新聞のネタにもなりますし」
「…それに関しては同情するな」
「基本的にヒューズ中佐がシャワー室まで同行しているんですよ。
ヒューズ中佐がいない時は俺等になりますけど」
あのオリヴィエに同情されてしまう程だった。
『オリヴィエ・ミラ・アームストロング少将。
次は許しませんから』
「何の話だ」
『ロイさんの頬の傷です。
貴方が傷つけたんですよね?』
「結果的にそうなったが」
『やっと怪我が治ったと思ったのに!
ロイさんの綺麗な顔に何をしてくれてるんですか!』
「…軍人だろう」
『軍人だろうと、関係ありません。
この綺麗な顔が分かりません!?』
「いや、わからんが。
確かに私の隊の奴等よりは綺麗な顔をしていると思うが。
それが何なんだ?
マスタング中将、君の婚約者は変わっているようだな。
似た者同士とも言うか」
「これに関してはリーゼル大佐は大暴走しますからね」
「何人の上官を吹き飛ばしたか分かりませんよ」
『私はマスタング中将以外は上官とは思っていませんよ』
セルシアはロイの腕に抱きついて、にっこりと笑う。
「もういいから。
髪、かなり切られてしまったな」
『怪我はしてませんよ』
「…怪我も嫌だが。
綺麗な髪だったのに」
『短い髪の私は嫌いですか?』
「いや、どんな君も素敵だよ」
『それならいいじゃないですか。
とりあえずは整えないといけないですね』
「そうだな」
『ロイさんは謝らないでくださいね』
「だが…っ」
『これは私の力量の問題です。
ロイさんは司令官として何も間違っていません。
否定したら許しませんよ』
ロイはため息をつき、セルシアの頭を撫でた。
「君達もご苦労だった」
「いえ、貴方を守れなかった」
「予想外だったな。
勉強にはなっただろう?」
「マスタング中将。
わざと倒されたのですか?」
「さぁ、どうだろうな」
「マスタング中将!」
声を荒げる中尉にロイは楽しそうに笑っている。
「中尉。
今度は自分の身も守れよ」
「申し訳ありません」
「傷、残すなよ」
「…はい」
「よし、解散!」
「「はっ!」」
ロイに対して中尉達は敬礼し、ロイはパンッと手を叩く。
預かってもらっていた発火布などを返してもらい、身に着けた。
「ピアス着けていたか?」
「これも錬成陣なので。
禁止されてませんからね」
「中尉とお揃いか?」
「「違います!」」
オリヴィエにからかわれてロイと中尉がハモって否定し、ハボック達が苦笑いしていた。
「ローイ!
まったく、おまえさんはハラハラさせるよなぁ!」
「心配はしてなかっただろう?」
「まぁな。
ほれ、来いよ。
頬の怪我もだけどよ」
「たいしたことないが」
「放置しようとすんなって」
ヒューズに手当されているロイに安堵したのだった。
無表情で手当されているロイにヒューズは苦笑いする。
「痛いなら痛いって言えよ」
「このくらいなら問題ない。
別に慣れている」
「まったく、おまえさんは」
「何だよ」
くしゃっとヒューズに頭を撫でられてロイは顔を歪める。
「手当ては済んだか。
怪我は頬だけか?」
「ロイに至っては頬以外も微妙に腕に擦り傷もありますが」
「おわ…っ」
「たいした怪我ではありませんよ。
大総統、そっちの腕じゃないです」
「勝手に捲らないで欲しいんですが」
慣れているヒューズはため息をつきながらも借りてきた救急箱を片付ける。
「腹は怪我しておらんか?」
「ちょ…っ」
「大総統。
さすがに人前では」
「…過保護過ぎやしないか?
コイツは未成年か」
「まぁ、マスタング中将はそう見えなくもないっスよね」
「ハボック少佐!」
無言でハボックがロイに蹴られ、自業自得だと気にも止めない。
「おまえさん。
足癖、悪いよな」
「おまえとハボックが余計な一言が多いだけだ」
不満そうに睨むロイにヒューズは肩を竦めて笑った。
「腹に怪我はしてないか?」
「まだ続くんですか。
してませんよ」
「確認しましたから」
「捲ろうとしないでください。
セルシア、喜ぶなよ」
「…細い割には筋肉質だな」
「仮にも軍人に言います?
北方や弟さんと一緒にしないでくださいよ」
ロイは軍服を直すと呆れたようにため息をついた。
「シャワー、浴びるだろ。
砂だらけだろ」
「あ〜っ…そうする」
「シャワー浴びたら、もう一度消毒してやっからよ」
「大袈裟だな」
「じゃないと医務室に連れ込まれるぞ?」
ロイは軍服の上着を脱いでヒューズに投げつけた。
「ここで脱ぐなよ。
俺は補佐官じゃないぞ」
「どうせ、脱ぐんだからいいだろ。
いいから着いて来いよ」
「へいへい」
ロイの軍服の上着を持ってヒューズはアームストロングに救急箱を渡して去って行く。
「シャワー室に行くだけだろう」
「…マスタング中将ですから」
「内部の隠し撮りもあるんですよ」
「はぁ?
何の為に?」
「マスタング中将は国民に人気ですからね。
それに、新聞のネタにもなりますし」
「…それに関しては同情するな」
「基本的にヒューズ中佐がシャワー室まで同行しているんですよ。
ヒューズ中佐がいない時は俺等になりますけど」
あのオリヴィエに同情されてしまう程だった。