第45話
夢小説設定
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数時間前にあれ程、賑やかだったのが嘘のようだと窓からの月光を眺めて見つめていた。
(どこに身を潜めているのか。
仲間がいるのか、果たして生きているのかさえも掴めんとは。
あのような姿はこの国ではサングラスをしてようと目立つはず。
地上には出てないのか、それとも…。
あの死亡情報も遺体も結局は嘘だったからな)
スカーが行方知らずになって既に数ヶ月が経過しているが、未だに目撃情報さえもない。
夜勤のセルシアは家にロイを1人にするのは心配していたが、宥めて見送った。
(…こんな風に夜に1人で過ごすのは久々かもしれないな。
いつも誰か一緒だったし。
そうしてくれていたんだろう)
不思議な感覚だと思いながらもロイはハーブティーを飲みながらもゆっくりと過ごしていた。
『お帰り、セルシア。
春先でも夜は冷えただろう?』
「ロイさん!
ただいま。
じゃなくて、眠らなくて大丈夫なんですか?
顔色は良いですけど」
「さっきまで寝ていたよ。
お腹空いてるだろう?」
いい香りに刺激されて空腹感を感じ、セルシアはロイに唇にキスされて着替えに行く。
『…美味しそう』
「はい、どうぞ。
暑いから気をつけろよ」
『ロイさんも食べましょう』
「勿論だとも」
ふわりと微笑んで夜食には遅い時間だが、気にせずに口にする。
『…美味しい。
私ではこの味は出せないですね』
「そんなことないさ」
『ふふっ、そうですか』
こんな些細なことでも否定しないのがロイの優しさだろう。
「同じ料理でも作り方や味付けも違うのだから楽しいだろう?
家庭の味だったり、地域の味もある。
私が過去を思い出せるのか分からないけれど」
『錬金術の効果は切れているんですか?』
「それもよく分からん。
思い出そうとしても以前のように激しい頭痛は起きない。
でも、無理に思い出すのはやめた。
父と母のことを知っている人達がいることも分かったし。
年齢が上がった時に平和なら、のんびり思い出すのも悪くないさ。
その時には君が私の隣に居るんだからな」
『はい、勿論です』
伸ばされた手で頬を優しく撫でられて、その手に重ねた。
「洗い物なら私がやるのに」
『良いんですよ。
作ってもらったんだし、このくらいさせてください』
「ありがとう」
ロイに後ろから抱き締められてセルシアはクスクスと笑う。
『今日は随分と甘えたさんですね』
「甘えて良いのだろう?」
洗い物が済んで手を拭き、振り返えるとまた抱き締められた。
『んっ…は…ッ』
何度も触れるだけのキスをされ、ロイの首に抱きつく。
ロイの髪が触れ、くすぐったくて腰が引けてもガッチリと腰が掴まれて逃げれない。
『意外と寂しがり屋さんですね』
「触れるのは好きだからな」
首元に軽く吸い付かれ、ピクンと反応してしまう。
「君は首が弱いよな」
『不意打ちだっただけです』
「そういうことにしておこう。
風呂も沸いてる。
入っておいで」
『そうします』
「私はさっき入ったから」
セルシアがお風呂場に行き、ロイはハーブティーを飲みながらもソファに腰掛けていた。
夜は基本的に紅茶や珈琲ではなくてハーブティーを飲んでいる。
(事件や事故はあるけれど。
最近はわりとのんびり出来てるな。
定時に帰れることもあるし。
東方時代に比べたらそうだろうな。
ゼロではないにしても無駄な書類がなくなったから。
まぁ、閣下や補佐官に配慮されてるのは否めないが)
ソファに寄り掛かって頭を預けていると物音がして視線だけ向ける。
「何して…っ」
『ロイさんも一緒に入りましょう』
「いや、私は入ったが」
『身体の隅々まで洗ってあげます』
「んっ…そこ、やめ…ッ」
バスタオルを巻いたセルシアが出て来たことにも驚いたが、耳元で囁かれて甘噛みされる。
「うちはそこまで広くないが」
『くっついて入れば大丈夫です。
ほら、入りましょう』
「君のたまに大胆過ぎるのは何なんだよ」
『貴方の影響ですよ』
「…それは否めないが」
クスクスと笑って楽しそうなセルシアにロイは苦笑いしながらも手を引かれてゆく。
「脱がそうとするな!
自分でするから!」
『良いじゃないですか。
それとも、濃厚な夜を思い出してしまいますか?』
「あのなぁ…」
呆れながらもロイは見つめられながら脱ぎ、何のプレイなんだとため息をついた。
(…本当に隅々まで身体を洗われるとは思わなかったな。
こういう時間も大切なんだな。
気持ち良かったけれど。
辱めの方が大きかった気がするが。
スッキリしたよりも疲れたな)
太股の裏や足の裏まで触られるとは思っておらず、自身とお尻は阻止したけれど。
『疲れました?』
「…スッキリはしたけどな」
『次は髪を洗いましょうか』
「自分で洗ったんだが」
『また雑に洗ったでしょう?
頭皮の汚れまで取れませんよ』
「面倒でつい、な」
『そのまま大人しくしててください』
「ふぁ〜い」
こういう時は抵抗しても無駄だと理解している。
『目を閉じててくださいね』
「…ん」
ロイは目を閉じて、セルシアに頭を預ける。
(どこに身を潜めているのか。
仲間がいるのか、果たして生きているのかさえも掴めんとは。
あのような姿はこの国ではサングラスをしてようと目立つはず。
地上には出てないのか、それとも…。
あの死亡情報も遺体も結局は嘘だったからな)
スカーが行方知らずになって既に数ヶ月が経過しているが、未だに目撃情報さえもない。
夜勤のセルシアは家にロイを1人にするのは心配していたが、宥めて見送った。
(…こんな風に夜に1人で過ごすのは久々かもしれないな。
いつも誰か一緒だったし。
そうしてくれていたんだろう)
不思議な感覚だと思いながらもロイはハーブティーを飲みながらもゆっくりと過ごしていた。
『お帰り、セルシア。
春先でも夜は冷えただろう?』
「ロイさん!
ただいま。
じゃなくて、眠らなくて大丈夫なんですか?
顔色は良いですけど」
「さっきまで寝ていたよ。
お腹空いてるだろう?」
いい香りに刺激されて空腹感を感じ、セルシアはロイに唇にキスされて着替えに行く。
『…美味しそう』
「はい、どうぞ。
暑いから気をつけろよ」
『ロイさんも食べましょう』
「勿論だとも」
ふわりと微笑んで夜食には遅い時間だが、気にせずに口にする。
『…美味しい。
私ではこの味は出せないですね』
「そんなことないさ」
『ふふっ、そうですか』
こんな些細なことでも否定しないのがロイの優しさだろう。
「同じ料理でも作り方や味付けも違うのだから楽しいだろう?
家庭の味だったり、地域の味もある。
私が過去を思い出せるのか分からないけれど」
『錬金術の効果は切れているんですか?』
「それもよく分からん。
思い出そうとしても以前のように激しい頭痛は起きない。
でも、無理に思い出すのはやめた。
父と母のことを知っている人達がいることも分かったし。
年齢が上がった時に平和なら、のんびり思い出すのも悪くないさ。
その時には君が私の隣に居るんだからな」
『はい、勿論です』
伸ばされた手で頬を優しく撫でられて、その手に重ねた。
「洗い物なら私がやるのに」
『良いんですよ。
作ってもらったんだし、このくらいさせてください』
「ありがとう」
ロイに後ろから抱き締められてセルシアはクスクスと笑う。
『今日は随分と甘えたさんですね』
「甘えて良いのだろう?」
洗い物が済んで手を拭き、振り返えるとまた抱き締められた。
『んっ…は…ッ』
何度も触れるだけのキスをされ、ロイの首に抱きつく。
ロイの髪が触れ、くすぐったくて腰が引けてもガッチリと腰が掴まれて逃げれない。
『意外と寂しがり屋さんですね』
「触れるのは好きだからな」
首元に軽く吸い付かれ、ピクンと反応してしまう。
「君は首が弱いよな」
『不意打ちだっただけです』
「そういうことにしておこう。
風呂も沸いてる。
入っておいで」
『そうします』
「私はさっき入ったから」
セルシアがお風呂場に行き、ロイはハーブティーを飲みながらもソファに腰掛けていた。
夜は基本的に紅茶や珈琲ではなくてハーブティーを飲んでいる。
(事件や事故はあるけれど。
最近はわりとのんびり出来てるな。
定時に帰れることもあるし。
東方時代に比べたらそうだろうな。
ゼロではないにしても無駄な書類がなくなったから。
まぁ、閣下や補佐官に配慮されてるのは否めないが)
ソファに寄り掛かって頭を預けていると物音がして視線だけ向ける。
「何して…っ」
『ロイさんも一緒に入りましょう』
「いや、私は入ったが」
『身体の隅々まで洗ってあげます』
「んっ…そこ、やめ…ッ」
バスタオルを巻いたセルシアが出て来たことにも驚いたが、耳元で囁かれて甘噛みされる。
「うちはそこまで広くないが」
『くっついて入れば大丈夫です。
ほら、入りましょう』
「君のたまに大胆過ぎるのは何なんだよ」
『貴方の影響ですよ』
「…それは否めないが」
クスクスと笑って楽しそうなセルシアにロイは苦笑いしながらも手を引かれてゆく。
「脱がそうとするな!
自分でするから!」
『良いじゃないですか。
それとも、濃厚な夜を思い出してしまいますか?』
「あのなぁ…」
呆れながらもロイは見つめられながら脱ぎ、何のプレイなんだとため息をついた。
(…本当に隅々まで身体を洗われるとは思わなかったな。
こういう時間も大切なんだな。
気持ち良かったけれど。
辱めの方が大きかった気がするが。
スッキリしたよりも疲れたな)
太股の裏や足の裏まで触られるとは思っておらず、自身とお尻は阻止したけれど。
『疲れました?』
「…スッキリはしたけどな」
『次は髪を洗いましょうか』
「自分で洗ったんだが」
『また雑に洗ったでしょう?
頭皮の汚れまで取れませんよ』
「面倒でつい、な」
『そのまま大人しくしててください』
「ふぁ〜い」
こういう時は抵抗しても無駄だと理解している。
『目を閉じててくださいね』
「…ん」
ロイは目を閉じて、セルシアに頭を預ける。