第42話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ロイの手を握ってセルシアは微笑んで見つめた。
『私はロイさんが居れば、どこだって楽しくて嬉しいんですよ。
オシャレなレストランや演劇も良いですが、当たり前の日常をのんびり過ごしたくて。
こういうことが出来なくなってしまったらダメですよ。
たまには歩みを止めて、青空でも星空でも見てください。
そうじゃないと、身体も心も壊れてしまうから』
「…そうだな」
必要以上に話さなくても贅沢をしなくても心地よく過ごせていた。
『朝から出掛けて、日中にふかふかのお日様を浴びた布団でお昼寝なんて贅沢でしょう?』
「ふはっ!
こういう贅沢なら悪くないな」
ロイの隣に寝転び、腕枕されて抱き締められた。
「たまには…、いいな」
『ロイさん?』
力が抜けていて顔を覗くと穏やかな顔でロイは眠っていた。
『おやすみなさい、ロイさん』
頬にキスして優しく髪に触れて楽しそうに見つめていた。
「ん…っ」
ふと目が覚めると外は暗くなっていてロイは飛び起きた。
『起きました?
夕食はビーフシチューですよ』
「…すまない」
『疲れが取れました?
ぐっすり眠れたようでよかったです』
「セルシア…」
『お部屋デートしましょう?』
首に抱きつかれて唇にキスされるとロイは苦笑いする。
「適わないな。
君も疲れていたんじゃないか?」
『私も寝ましたから。
疲れよりもロイさんに喜んで欲しいですから』
「ありがとう。
美味しそうだな」
『新鮮な野菜も頂いて、ロイさんの好きなサラダも作りましたよ』
お肉や野菜がゴロゴロ入っているビーフシチューで赤ワイン煮込みにするのがロイのお気に入りだった。
マダムの得意料理で小さな頃から特別な日に食べさせてくれていた。
「うまい」
『よかったです。
おかわりもありますからね』
「…ん」
もう言わずともセルシアはロイの好みも分かっている。
食後には焼いていたチーズケーキを用意し、ロイが紅茶を淹れる。
(こんな風に気が緩み、のんびりと湯に浸かったのは何年ぶりだろうか)
休みの日でも仕事のことを考えない日はなかった。
眠りが浅く、不眠症までいかずとも誰かの隣で暗くなるまで熟睡することなんて今までなかった。
軍医からは“不眠症予備軍”であの戦争からそうなったのはロイだけではない。
(それが中尉でもヒューズでも変わりなかったのにな)
見かねて何度か強制的に中尉やヒューズに飲み薬で寝かされていたくらいだ。
オシャレなデートも素敵だが、多忙の中で出来なかった当たり前の日常が楽しかったりもする。
出来ない理由にはロイの知名度も理由のひとつでデート中も離れた場所で護衛をされていた。
『ロイさん、上がりました?』
「…ん」
『はい、飲み物をどうぞ』
「ありがとう」
タオルを奪われ、髪を乾かされてロイは苦笑いする。
『ロイさんは羨ましいくらいに綺麗な髪ですよね』
(…そう言うのは君と閣下くらいだ。
同じだと言うと拗ねるから言わないけれど)
『太陽の光や月光に照らされると美しいんですよ』
「黒髪が好きなのか?」
『ロイさんの髪が好きなんです。
これから何年もして、白髪になって。
ロイさんがおじいちゃんになっても同じことを言うと思います』
「剥げたら?」
『髪に隠れていた見えなかった頭皮がよく見えますね。
それはそれで楽しみです』
「ぶはっ!」
予想外の回答にロイは吹き出し、声を上げて笑う。
「くくっ、頭皮って。
君の為にいつまでも若く、頑張らないとな」
『ロイさんはいつだって若くて素敵ですよ』
「ふふっ、ありがとう」
童顔でよかったなと少しだけ感謝したのだった。
「今日は楽しかった?」
『充実してましたし、とても楽しかったです。
ロイさんは?』
「楽しかったよ。
当たり前の日常がこんなにも嬉しくも楽しいとは思わなかった。
また新たな君の姿を見れた」
『それは私もです。
やっぱり、私はロイさんに喜んでもらえるのが一番嬉しくて幸せです』
ロイに唇にキスされ、セルシアは首に抱きついて目を閉じる。
『んっ…ふぁ…ッ』
「唇、開いて?」
『や…っ、ぁ…』
「まだ濃厚なキスは苦手?
腰、引けてるよ。
あんな悪戯もするくせに。
君は本当に不思議だ」
『ロイさんとのキスは、ただでさえもトロトロになっちゃうのに。
こんな舌を入れられて翻弄されたらダメになっちゃいます』
「トロトロって。
キス、気持ちいい?」
『…はい』
「それならもっとしてもいいな。
もっと乱れたらいいさ」
『ま…って』
「こっちもトロトロだな。
気持ち良かったんだ?」
下着の中に侵入し、わざと見せられて恥ずかしくてセルシアは真っ赤になっていく。
「もっと気持ち良くしてやるよ」
『ふ…っ、ぅ…ッ』
ピクピクと反応する姿にロイは微かに笑みが浮かぶ。
『んは…っ』
「まだバテるには早いぞ」
『ま、って』
こういう時は待ってくれず、嫌がってないと分かっているのだろう。
『私はロイさんが居れば、どこだって楽しくて嬉しいんですよ。
オシャレなレストランや演劇も良いですが、当たり前の日常をのんびり過ごしたくて。
こういうことが出来なくなってしまったらダメですよ。
たまには歩みを止めて、青空でも星空でも見てください。
そうじゃないと、身体も心も壊れてしまうから』
「…そうだな」
必要以上に話さなくても贅沢をしなくても心地よく過ごせていた。
『朝から出掛けて、日中にふかふかのお日様を浴びた布団でお昼寝なんて贅沢でしょう?』
「ふはっ!
こういう贅沢なら悪くないな」
ロイの隣に寝転び、腕枕されて抱き締められた。
「たまには…、いいな」
『ロイさん?』
力が抜けていて顔を覗くと穏やかな顔でロイは眠っていた。
『おやすみなさい、ロイさん』
頬にキスして優しく髪に触れて楽しそうに見つめていた。
「ん…っ」
ふと目が覚めると外は暗くなっていてロイは飛び起きた。
『起きました?
夕食はビーフシチューですよ』
「…すまない」
『疲れが取れました?
ぐっすり眠れたようでよかったです』
「セルシア…」
『お部屋デートしましょう?』
首に抱きつかれて唇にキスされるとロイは苦笑いする。
「適わないな。
君も疲れていたんじゃないか?」
『私も寝ましたから。
疲れよりもロイさんに喜んで欲しいですから』
「ありがとう。
美味しそうだな」
『新鮮な野菜も頂いて、ロイさんの好きなサラダも作りましたよ』
お肉や野菜がゴロゴロ入っているビーフシチューで赤ワイン煮込みにするのがロイのお気に入りだった。
マダムの得意料理で小さな頃から特別な日に食べさせてくれていた。
「うまい」
『よかったです。
おかわりもありますからね』
「…ん」
もう言わずともセルシアはロイの好みも分かっている。
食後には焼いていたチーズケーキを用意し、ロイが紅茶を淹れる。
(こんな風に気が緩み、のんびりと湯に浸かったのは何年ぶりだろうか)
休みの日でも仕事のことを考えない日はなかった。
眠りが浅く、不眠症までいかずとも誰かの隣で暗くなるまで熟睡することなんて今までなかった。
軍医からは“不眠症予備軍”であの戦争からそうなったのはロイだけではない。
(それが中尉でもヒューズでも変わりなかったのにな)
見かねて何度か強制的に中尉やヒューズに飲み薬で寝かされていたくらいだ。
オシャレなデートも素敵だが、多忙の中で出来なかった当たり前の日常が楽しかったりもする。
出来ない理由にはロイの知名度も理由のひとつでデート中も離れた場所で護衛をされていた。
『ロイさん、上がりました?』
「…ん」
『はい、飲み物をどうぞ』
「ありがとう」
タオルを奪われ、髪を乾かされてロイは苦笑いする。
『ロイさんは羨ましいくらいに綺麗な髪ですよね』
(…そう言うのは君と閣下くらいだ。
同じだと言うと拗ねるから言わないけれど)
『太陽の光や月光に照らされると美しいんですよ』
「黒髪が好きなのか?」
『ロイさんの髪が好きなんです。
これから何年もして、白髪になって。
ロイさんがおじいちゃんになっても同じことを言うと思います』
「剥げたら?」
『髪に隠れていた見えなかった頭皮がよく見えますね。
それはそれで楽しみです』
「ぶはっ!」
予想外の回答にロイは吹き出し、声を上げて笑う。
「くくっ、頭皮って。
君の為にいつまでも若く、頑張らないとな」
『ロイさんはいつだって若くて素敵ですよ』
「ふふっ、ありがとう」
童顔でよかったなと少しだけ感謝したのだった。
「今日は楽しかった?」
『充実してましたし、とても楽しかったです。
ロイさんは?』
「楽しかったよ。
当たり前の日常がこんなにも嬉しくも楽しいとは思わなかった。
また新たな君の姿を見れた」
『それは私もです。
やっぱり、私はロイさんに喜んでもらえるのが一番嬉しくて幸せです』
ロイに唇にキスされ、セルシアは首に抱きついて目を閉じる。
『んっ…ふぁ…ッ』
「唇、開いて?」
『や…っ、ぁ…』
「まだ濃厚なキスは苦手?
腰、引けてるよ。
あんな悪戯もするくせに。
君は本当に不思議だ」
『ロイさんとのキスは、ただでさえもトロトロになっちゃうのに。
こんな舌を入れられて翻弄されたらダメになっちゃいます』
「トロトロって。
キス、気持ちいい?」
『…はい』
「それならもっとしてもいいな。
もっと乱れたらいいさ」
『ま…って』
「こっちもトロトロだな。
気持ち良かったんだ?」
下着の中に侵入し、わざと見せられて恥ずかしくてセルシアは真っ赤になっていく。
「もっと気持ち良くしてやるよ」
『ふ…っ、ぅ…ッ』
ピクピクと反応する姿にロイは微かに笑みが浮かぶ。
『んは…っ』
「まだバテるには早いぞ」
『ま、って』
こういう時は待ってくれず、嫌がってないと分かっているのだろう。