第42話
夢小説設定
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いつもは閣下と来るので不思議な感覚で案の定、獲物を見つけたように将軍達は揶揄る。
「閣下に何をして飽きられたんだね、マスタング将軍」
「お忙しい閣下が君のような若造を迎えに行くのがおかしかったんだ」
「聞いているのか?
まだ体調が良くないのならば、ゆっくり休んでは如何かね」
掴まれている肩が痛みながらもロイは表情には出さない。
わざと力を込めているのが分かっているから指摘もしない。
「もう揃っているようだな。
ロイ、こっちにおいで」
「…はい」
「今日は準備があって、迎えに行けずにすまなかった」
「いえ、大丈夫です」
「来なくていいとはもう言わないのかね?」
「言ったところで貴方は諦めないでしょう?」
楽しそうに閣下は笑い、ロイが諦めたように閣下の隣に座る。
軍議では余程の事情がない限りは閣下にロイは指名されて隣に座る。
(相変わらずだな。
まぁ、間違いではないよな。
正しくもないけれど)
資料を手にこの中でロイは年齢も階級も一番下なので黙っていた。
発言したところで将軍達の反論は分かるので意見がある時は閣下に軍議後に話している。
わざと将軍に指名されて遠回しな嫌味もあるけれど。
「マスタング将軍はどう思う?」
「私ですか?」
「君のような若者の意見も必要だろうからな」
「…そうですか」
呆れたようにため息をつきそうになりながらもロイは当たり障りのない発言で回避する。
正直に答えても、どちらにしても絡まれるなら内心は隠しておく。
「軍議は終わったが。
本日付けで決まったことがある」
閣下の発言にザワつきが起き、ロイは見つめていた。
「開けなさい」
閣下から封筒を手渡されて閣下の印があって戸惑いながらも封を切る。
ロイは一瞬目を見開き、閣下を凝視する。
「これは…、どういう…ことですか」
「そのままの意味だ」
「ですが!」
「君は自分の功績は取り戻さなくても構わないと言っていたが、私はそれに納得はしておらん。
君の功績を考えれば妥当だ」
「え…?」
「大総統の権限で本日付けでロイ・マスタング准将。
2階級昇進の中将に任命する」
「「閣下!」」
「ロイ・マスタング中将を大総統府に異動。
ただし、隊は解散せずに以前と変わらずに将軍の元で動くこと」
将軍達は反対するが、もう決めたことだと閣下は動じず。
「ロイ・マスタング中将。
返事は?」
「はっ!
お受け、致します」
将軍達の痛い視線に声が震えそうになりながらロイは敬礼する。
どうやって帰って来たのかも記憶がなく、ロイは辞令の書かれた紙に現実なんだなとぼんやりと見つめる。
「マスタング将軍。
少し落ち着きましたか?」
「…中尉」
「おめでとうございます、と言うべきなんでしょうか」
「知っていたのか」
「先程、こちらの執務室に大総統の補佐官が訪ねて来て教えてくれました。
今頃は張り出されているだろうと」
ロイは将軍の執務室に閉じ籠もっていたので気づいていなかった。
真っ青な顔でフラつきながら執務室に籠もるロイに中尉でさえも声を掛けることに躊躇していた。
「…大総統から大総統府に異動を命じられた」
「えっ!?」
「俺等、どうなるんですか!」
「隊は変わらずに。
私だけ異動だ」
「本来は補佐官は大総統府ですから。
おかしくはありませんが」
「マスタング将軍を守ると閣下は決めたんでしょうね」
「そうだとしても、こんな風な昇進など…」
「昇進は昇進ですよ。
貴方は贔屓で昇進したと思っているのでしょうけれど。
いつものように利用すると意気込めばいいのです。
邪魔されないのならば、それでいいじゃないですか。
大丈夫です、貴方は1人じゃない。
私達は味方ですよ」
中尉は屈んでロイの手を握って頷いて見つめる。
「…中尉」
「マスタング将軍」
「すまない、少しだけ。
切り替える…から」
ロイに抱き締められ、仕方ないと中尉は
ポンポンと背を優しく叩いて宥めた。
「ありがとう、中尉」
「もう少しだけ休んでください。
顔色悪いですよ」
「…うん」
「少し仮眠室に行きますか?」
「すまない」
「これは仕方ないっスよ」
「予想外ですからね」
「時間になれば、起こします。
何も考えずに寝てください」
ロイは苦笑いして頷き、仮眠室のベットで上着を脱いで横になった。
「ロイ、大丈夫か?
生きてるか?」
「…頭痛い」
「ほら、頭痛薬。
精神面から来ているんだろうが」
「…ん」
ヒューズに頭痛薬と水を渡されてロイは飲む。
「おまえさん、精神面が強いのか弱いのか分からんな」
「…人並みだよ」
「まぁ、今回に関しては仕方ない。
復帰早々に大変だったな」
慰めるようにヒューズがロイの肩をポンポンと叩いて慰めた。
「あれから閣下とは?」
「…会ってない。
あのまま、仮眠室に来たから」
フラついているロイを中尉が仮眠室から医務室に移動させていた。
「もう寝ろ」
ウトウトしているロイに寝ろとヒューズは手で目を覆った。
「閣下に何をして飽きられたんだね、マスタング将軍」
「お忙しい閣下が君のような若造を迎えに行くのがおかしかったんだ」
「聞いているのか?
まだ体調が良くないのならば、ゆっくり休んでは如何かね」
掴まれている肩が痛みながらもロイは表情には出さない。
わざと力を込めているのが分かっているから指摘もしない。
「もう揃っているようだな。
ロイ、こっちにおいで」
「…はい」
「今日は準備があって、迎えに行けずにすまなかった」
「いえ、大丈夫です」
「来なくていいとはもう言わないのかね?」
「言ったところで貴方は諦めないでしょう?」
楽しそうに閣下は笑い、ロイが諦めたように閣下の隣に座る。
軍議では余程の事情がない限りは閣下にロイは指名されて隣に座る。
(相変わらずだな。
まぁ、間違いではないよな。
正しくもないけれど)
資料を手にこの中でロイは年齢も階級も一番下なので黙っていた。
発言したところで将軍達の反論は分かるので意見がある時は閣下に軍議後に話している。
わざと将軍に指名されて遠回しな嫌味もあるけれど。
「マスタング将軍はどう思う?」
「私ですか?」
「君のような若者の意見も必要だろうからな」
「…そうですか」
呆れたようにため息をつきそうになりながらもロイは当たり障りのない発言で回避する。
正直に答えても、どちらにしても絡まれるなら内心は隠しておく。
「軍議は終わったが。
本日付けで決まったことがある」
閣下の発言にザワつきが起き、ロイは見つめていた。
「開けなさい」
閣下から封筒を手渡されて閣下の印があって戸惑いながらも封を切る。
ロイは一瞬目を見開き、閣下を凝視する。
「これは…、どういう…ことですか」
「そのままの意味だ」
「ですが!」
「君は自分の功績は取り戻さなくても構わないと言っていたが、私はそれに納得はしておらん。
君の功績を考えれば妥当だ」
「え…?」
「大総統の権限で本日付けでロイ・マスタング准将。
2階級昇進の中将に任命する」
「「閣下!」」
「ロイ・マスタング中将を大総統府に異動。
ただし、隊は解散せずに以前と変わらずに将軍の元で動くこと」
将軍達は反対するが、もう決めたことだと閣下は動じず。
「ロイ・マスタング中将。
返事は?」
「はっ!
お受け、致します」
将軍達の痛い視線に声が震えそうになりながらロイは敬礼する。
どうやって帰って来たのかも記憶がなく、ロイは辞令の書かれた紙に現実なんだなとぼんやりと見つめる。
「マスタング将軍。
少し落ち着きましたか?」
「…中尉」
「おめでとうございます、と言うべきなんでしょうか」
「知っていたのか」
「先程、こちらの執務室に大総統の補佐官が訪ねて来て教えてくれました。
今頃は張り出されているだろうと」
ロイは将軍の執務室に閉じ籠もっていたので気づいていなかった。
真っ青な顔でフラつきながら執務室に籠もるロイに中尉でさえも声を掛けることに躊躇していた。
「…大総統から大総統府に異動を命じられた」
「えっ!?」
「俺等、どうなるんですか!」
「隊は変わらずに。
私だけ異動だ」
「本来は補佐官は大総統府ですから。
おかしくはありませんが」
「マスタング将軍を守ると閣下は決めたんでしょうね」
「そうだとしても、こんな風な昇進など…」
「昇進は昇進ですよ。
貴方は贔屓で昇進したと思っているのでしょうけれど。
いつものように利用すると意気込めばいいのです。
邪魔されないのならば、それでいいじゃないですか。
大丈夫です、貴方は1人じゃない。
私達は味方ですよ」
中尉は屈んでロイの手を握って頷いて見つめる。
「…中尉」
「マスタング将軍」
「すまない、少しだけ。
切り替える…から」
ロイに抱き締められ、仕方ないと中尉は
ポンポンと背を優しく叩いて宥めた。
「ありがとう、中尉」
「もう少しだけ休んでください。
顔色悪いですよ」
「…うん」
「少し仮眠室に行きますか?」
「すまない」
「これは仕方ないっスよ」
「予想外ですからね」
「時間になれば、起こします。
何も考えずに寝てください」
ロイは苦笑いして頷き、仮眠室のベットで上着を脱いで横になった。
「ロイ、大丈夫か?
生きてるか?」
「…頭痛い」
「ほら、頭痛薬。
精神面から来ているんだろうが」
「…ん」
ヒューズに頭痛薬と水を渡されてロイは飲む。
「おまえさん、精神面が強いのか弱いのか分からんな」
「…人並みだよ」
「まぁ、今回に関しては仕方ない。
復帰早々に大変だったな」
慰めるようにヒューズがロイの肩をポンポンと叩いて慰めた。
「あれから閣下とは?」
「…会ってない。
あのまま、仮眠室に来たから」
フラついているロイを中尉が仮眠室から医務室に移動させていた。
「もう寝ろ」
ウトウトしているロイに寝ろとヒューズは手で目を覆った。