第③話
夢小説設定
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その頃、東方司令部の執務室では…。
「‥‥静かだな」
「大佐がいないからな」
「口より手を動かして」
「は、はい…」
「中尉、この書類なんスけど…」
「あぁ、それなら‥‥」
真面目に仕事をこなしていた。
執務室のドアが開き、書類から顔を上げて中尉達は視線を移す。
「あら、エドワードくん、アルフォンスくん、いらっしゃい」
「…大佐は?
またさぼり?」
「大佐なら今日は休暇よ」
「…っんだよ。
それなら、あいつは?」
「あいつじゃないでしょ、兄さん。
中佐でしょ!」
「大将、中佐も休暇だぞ」
「今頃は大佐とデートしてるだろうよ」
「はぁっ!!?」
「で、デート…」
エドは驚きの声を上げた。
「何だよ~!
やっと大総統を捕まえて許可をもらったのに!!」
「ま、まぁまぁ。
休暇なら仕方ないよ。
明日また来ようよ、兄さん」
((…中佐の予想通りだな))
エドの様子に思わず苦笑いを溢す。
エドは不満そうな顔をしていた。
「そんなに戦いたかったのか?」
「あいつに文句を言わなきゃ気が済まないんだよっ!
大総統は視察で数週間帰らなくて足止めは喰らうし、少佐からは感激だとか言われて勝手に話を進められて対決することになるし!
全部あいつのせいなんだろ!?」
「あ~、それな」
「…やっぱりだったか」
「中佐曰く、時間稼ぎらしいよ」
「大佐を憧れなんて言うから変な奴とは思ってはいたけど、何なんだよっ!
大佐の悪影響か!!?
酷いにも程があるだろ!」
エドの不満が怒りとなって大爆発。
「兄さんがそれを言うの?」
「う、うるせぇ…」
「ともかく、出直して来るんだな」
「はぁ~っ…
また明日来るよ」
「じゃあ、失礼しました」
アルと共にエドが帰って行く。
待ち合わせ場所に向かう途中、セルシアは目の前に立つ青年に顔を歪める。
『…通して』
「嫌ですと言ったら?
あの人より僕の方がいいですよ。
休暇と聞いて僕も休みを貰いました」
『離してっ!!』
腕を掴まれて抵抗するが、男と女の差で敵うはずがない。
「そこで何をしている?」
『ぁ‥‥』
後ろから声がして振り返る。
チラッとセルシアを見て、鋭い眼で青年を見据える。
「その手を離せ」
「ま、マスタング大佐…」
「聞こえなかったか?
その手を離せ、ジャック・ブレン少尉。
上官に逆らう気か!!」
パッと手を離したのを確認すると、大佐はセルシアを守るようにその背に隠す。
「行け、今回は見逃してやる」
「は、はい!」
逃げるように去って行く。
『‥‥大佐』
「大丈夫か?
とりあえず、カフェに行こうか」
セルシアの肩を抱いて何事もなかったように歩き出す。
「‥‥静かだな」
「大佐がいないからな」
「口より手を動かして」
「は、はい…」
「中尉、この書類なんスけど…」
「あぁ、それなら‥‥」
真面目に仕事をこなしていた。
執務室のドアが開き、書類から顔を上げて中尉達は視線を移す。
「あら、エドワードくん、アルフォンスくん、いらっしゃい」
「…大佐は?
またさぼり?」
「大佐なら今日は休暇よ」
「…っんだよ。
それなら、あいつは?」
「あいつじゃないでしょ、兄さん。
中佐でしょ!」
「大将、中佐も休暇だぞ」
「今頃は大佐とデートしてるだろうよ」
「はぁっ!!?」
「で、デート…」
エドは驚きの声を上げた。
「何だよ~!
やっと大総統を捕まえて許可をもらったのに!!」
「ま、まぁまぁ。
休暇なら仕方ないよ。
明日また来ようよ、兄さん」
((…中佐の予想通りだな))
エドの様子に思わず苦笑いを溢す。
エドは不満そうな顔をしていた。
「そんなに戦いたかったのか?」
「あいつに文句を言わなきゃ気が済まないんだよっ!
大総統は視察で数週間帰らなくて足止めは喰らうし、少佐からは感激だとか言われて勝手に話を進められて対決することになるし!
全部あいつのせいなんだろ!?」
「あ~、それな」
「…やっぱりだったか」
「中佐曰く、時間稼ぎらしいよ」
「大佐を憧れなんて言うから変な奴とは思ってはいたけど、何なんだよっ!
大佐の悪影響か!!?
酷いにも程があるだろ!」
エドの不満が怒りとなって大爆発。
「兄さんがそれを言うの?」
「う、うるせぇ…」
「ともかく、出直して来るんだな」
「はぁ~っ…
また明日来るよ」
「じゃあ、失礼しました」
アルと共にエドが帰って行く。
待ち合わせ場所に向かう途中、セルシアは目の前に立つ青年に顔を歪める。
『…通して』
「嫌ですと言ったら?
あの人より僕の方がいいですよ。
休暇と聞いて僕も休みを貰いました」
『離してっ!!』
腕を掴まれて抵抗するが、男と女の差で敵うはずがない。
「そこで何をしている?」
『ぁ‥‥』
後ろから声がして振り返る。
チラッとセルシアを見て、鋭い眼で青年を見据える。
「その手を離せ」
「ま、マスタング大佐…」
「聞こえなかったか?
その手を離せ、ジャック・ブレン少尉。
上官に逆らう気か!!」
パッと手を離したのを確認すると、大佐はセルシアを守るようにその背に隠す。
「行け、今回は見逃してやる」
「は、はい!」
逃げるように去って行く。
『‥‥大佐』
「大丈夫か?
とりあえず、カフェに行こうか」
セルシアの肩を抱いて何事もなかったように歩き出す。