第39話
夢小説設定
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ロイの首に腕を回すと抱き寄せられて主導権が変わる。
『激しすぎます』
「可愛いことするから思わずね」
『ロイさんが大切だから、大好きだからお祝いしたいんですよ。
本当に嫌な訳ではないでしょ?』
「それは分かってる。
嫌ではないし、有り難いけど」
『気遣ったりしなくていいんです。
ありがとうって言ってくれたらそれで十分なんです。
喜んでもらえるようにプレゼントを探すのも楽しいんですよ。
まぁ、ヒューズ中佐はストレートに聞いてましたけど』
「…セルシア」
『私にプレゼントを贈ってくれるように、私もしてあげたいんです』
「そうか。
逆の立場を考えてなかったな」
『中尉もくれてたんでしょ?
誕生日を知ってたから』
「…うん。
理由を付けて毎年くれるし、私もプレゼントしてたよ。
高額すると困らせるからピアスとかバレットだけどな」
『それも中尉らしいですね』
クスクスと笑ってセルシアはロイの唇にキスする。
「君は煽ってるのか?」
『そんなつもりないですよ。
ただ何となく、寂しそうに見えて。
ロイさんは独りじゃないですよ。
何があっても離されてもついて行きますから』
「…セルシア」
ぎゅうっと甘えるように抱き締めて肩に顔を埋めるとセルシアは黙って頭を撫でてくれた。
少し気恥ずかしくもそれは心地よくて安堵する。
愛しくてたまらなくてただ抱き締めて眠った。
セルシアの隣だと安心して不思議と浅い眠りではなくなる。
「んぅ…?」
『おはよう、ロイさん。
よく眠れた?』
「…おはよ」
まだ寝惚け眼で昨夜のことがあるようで気恥ずかしそうに小さく笑ってロイは布団で顔を隠す。
(こういうとこは可愛い。
でも、色気がたまらなくある!
色気が溢れ出てるし)
寝起き特有の掠れた声と色気に朝から魅了されてしまう。
『ロイさん、色気ありすぎです』
「はぁ?
朝から何を言い出すんだ」
『生まれつきなんですかね。
ほら、起きてください。
閣下の特別補佐官が遅刻なんて嫌味倍増になりますよ。
中尉の説教もオマケで付きます』
「何を通信販売みたいに言ってるんだ。
それ、最悪過ぎるだろ」
『嫌ならお風呂に入って来てくださいね』
「分かったよ」
朝があまり得意ではないロイを起こして準備させる。
得意ではなくても寝坊など稀でロイはほとんど起こさなくても起きるのだが。
軍服に着替えて朝食を済ませると司令部に向かう。
『やっと外を歩けるようになりましたね。
一時期は大変でしたから』
「未だにマスコミには囲まれたりもするけどな」
『人気者のマスタング将軍ですから!』
「意味が分からんのだが…」
最近になって徒歩での通勤許可されたが、心配する中尉を説得する方が大変だった。
閣下の執務室に行くと書類を閣下が見つめていた。
事件事故がない時は出勤して挨拶に閣下の執務室に行くことからロイは始まる。
閣下が理由を付けて会いに来させているのと補佐官から仕事のやる気が変わるからとお願いされたようだ。
「失礼します。
閣下、おはようございます。
お忙しいようなので」
「おはよう。
君はもうすぐ誕生日なのか?」
「あっ、はい。
そうですが…」
「何を真剣に見てるかと思ったらマスタング将軍の情報ファイルですか」
軍人は情報ファイルに誕生日から身長体重、家族構成に血液型や士官学校の入隊日から成績と功績などが記入されて保管されている。
事情がない限りは軍人でも個人情報なので閣下以外は見れない。
「お祝いしなくてはいけないな」
「何を言ってるのですか。
お気持ちだけで。
国家のトップにして頂くことではありませんよ」
「私のプライベートの個人的に行うのは自由だと思うのだが?」
「申し訳ありませんが、お断りさせて頂きます。
それでは、失礼します」
にっこりと笑ってロイは閣下の執務室から出た。
「う~む…
やはり、断られてしまったか」
「それは当然かと」
「失礼します。
マース・ヒューズ中佐です。
上官からこちらを届けるように預かって来ました」
「ご苦労さん」
書類の入った封筒をヒューズは敬礼して閣下に手渡す。
『激しすぎます』
「可愛いことするから思わずね」
『ロイさんが大切だから、大好きだからお祝いしたいんですよ。
本当に嫌な訳ではないでしょ?』
「それは分かってる。
嫌ではないし、有り難いけど」
『気遣ったりしなくていいんです。
ありがとうって言ってくれたらそれで十分なんです。
喜んでもらえるようにプレゼントを探すのも楽しいんですよ。
まぁ、ヒューズ中佐はストレートに聞いてましたけど』
「…セルシア」
『私にプレゼントを贈ってくれるように、私もしてあげたいんです』
「そうか。
逆の立場を考えてなかったな」
『中尉もくれてたんでしょ?
誕生日を知ってたから』
「…うん。
理由を付けて毎年くれるし、私もプレゼントしてたよ。
高額すると困らせるからピアスとかバレットだけどな」
『それも中尉らしいですね』
クスクスと笑ってセルシアはロイの唇にキスする。
「君は煽ってるのか?」
『そんなつもりないですよ。
ただ何となく、寂しそうに見えて。
ロイさんは独りじゃないですよ。
何があっても離されてもついて行きますから』
「…セルシア」
ぎゅうっと甘えるように抱き締めて肩に顔を埋めるとセルシアは黙って頭を撫でてくれた。
少し気恥ずかしくもそれは心地よくて安堵する。
愛しくてたまらなくてただ抱き締めて眠った。
セルシアの隣だと安心して不思議と浅い眠りではなくなる。
「んぅ…?」
『おはよう、ロイさん。
よく眠れた?』
「…おはよ」
まだ寝惚け眼で昨夜のことがあるようで気恥ずかしそうに小さく笑ってロイは布団で顔を隠す。
(こういうとこは可愛い。
でも、色気がたまらなくある!
色気が溢れ出てるし)
寝起き特有の掠れた声と色気に朝から魅了されてしまう。
『ロイさん、色気ありすぎです』
「はぁ?
朝から何を言い出すんだ」
『生まれつきなんですかね。
ほら、起きてください。
閣下の特別補佐官が遅刻なんて嫌味倍増になりますよ。
中尉の説教もオマケで付きます』
「何を通信販売みたいに言ってるんだ。
それ、最悪過ぎるだろ」
『嫌ならお風呂に入って来てくださいね』
「分かったよ」
朝があまり得意ではないロイを起こして準備させる。
得意ではなくても寝坊など稀でロイはほとんど起こさなくても起きるのだが。
軍服に着替えて朝食を済ませると司令部に向かう。
『やっと外を歩けるようになりましたね。
一時期は大変でしたから』
「未だにマスコミには囲まれたりもするけどな」
『人気者のマスタング将軍ですから!』
「意味が分からんのだが…」
最近になって徒歩での通勤許可されたが、心配する中尉を説得する方が大変だった。
閣下の執務室に行くと書類を閣下が見つめていた。
事件事故がない時は出勤して挨拶に閣下の執務室に行くことからロイは始まる。
閣下が理由を付けて会いに来させているのと補佐官から仕事のやる気が変わるからとお願いされたようだ。
「失礼します。
閣下、おはようございます。
お忙しいようなので」
「おはよう。
君はもうすぐ誕生日なのか?」
「あっ、はい。
そうですが…」
「何を真剣に見てるかと思ったらマスタング将軍の情報ファイルですか」
軍人は情報ファイルに誕生日から身長体重、家族構成に血液型や士官学校の入隊日から成績と功績などが記入されて保管されている。
事情がない限りは軍人でも個人情報なので閣下以外は見れない。
「お祝いしなくてはいけないな」
「何を言ってるのですか。
お気持ちだけで。
国家のトップにして頂くことではありませんよ」
「私のプライベートの個人的に行うのは自由だと思うのだが?」
「申し訳ありませんが、お断りさせて頂きます。
それでは、失礼します」
にっこりと笑ってロイは閣下の執務室から出た。
「う~む…
やはり、断られてしまったか」
「それは当然かと」
「失礼します。
マース・ヒューズ中佐です。
上官からこちらを届けるように預かって来ました」
「ご苦労さん」
書類の入った封筒をヒューズは敬礼して閣下に手渡す。