第39話
夢小説設定
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嬉しそうに笑う閣下にロイは首を傾げて見つめる。
「笑わないことはないんだろうが、君は笑うと可愛いな」
「なっ!
どうせ、童顔ですよ」
「そういう意味じゃないよ。
息子を可愛いと言ってはダメか?」
「その言い方はずるいです」
「年齢差もあるから君くらいの年齢も私には子供みたいなものだし、君は特に可愛くてたまらない」
「…意味が分かりません」
「閣下、親バカ発言はそれくらいにしてください。
親バカはヒューズ中佐だけで十分ですよ。
マスタング将軍を解放して帰してください。
じゃないと副官や風の錬金術師が突撃して来ますから」
「仕方ないな。
ロイ、またおいで。
報告なくてもいいから」
「ありがとうございます」
「遊びにおいで」
「閣下…」
「報告なくても来れるのはマスタング将軍限定ですね」
補佐官にからかわれながらもフォローされて閣下の執務室から出た。
「お帰りなさい。
何かありましたか?」
「いや、閣下が帰してくれなくて」
「…またですか」
「閣下はマスタング将軍が大好きですからね」
「否定が出来ない自分がいる。
どこまで本気か分からないな」
あそこまでやられたら溺愛の過保護だろう。
「少し休んでから仕事をしてください」
「えっ?」
「書類は多くありませんし、疲れた頭でしても集中力も低下しますよ」
『休憩しましょう。
少し休むだけで変わりますから』
「ありがとう」
ロイ限定で相変わらず、尽くされていた。
そんなに顔に出ているのかとロイは苦笑いする。
『少しでいいから寝てください。
目を閉じるだけでもいいですから』
「…そんなにか?」
『精神的な疲れは錬金術にも悪影響が出ます。
慣れないことに加えて式典だったんですから。
私は建物内のパトロールだけでしたが、マスタング将軍は全体を見なくてはならなかったので。
注目もされてましたから』
膝枕をしながらロイの頭を優しく撫でている。
「羨ましいけど、今回ばかりは文句は言えないよな」
「いつも文句を言ってるのはおまえだけだが」
「文句と言うよりは嫉妬ですね」
「ははっ、確かに」
ブレダとフュリーの言葉にハボックは不満顔。
それでもロイを邪魔しないように小声で話している。
「ロイ、居るか?」
「「静かにしてください」」
「寝てるのか。
すまない、悪かった」
『今眠ったとこです。
精神的な面だと思いますが、顔色悪かったので』
「そうだな。
またあとで来るよ」
ヒューズが苦笑いして執務室から出て行こうとする。
「んぅ…、ヒューズ?」
「すまん。
起こしたか?
おまえさんは眠り浅いからな。
前よりはよくなったけど」
「んんっ…
半分寝てた感じだから」
「器用なんだか、不器用なんだか」
「何か用事か?
娘自慢ならぶっ飛ばすぞ」
「違うって」
ロイは起き上がってヒューズを少し怪しむように見つめた。
ヒューズから渡された書類にロイは首を傾げた。
「これは…?」
「将軍殿のサインが必要なんだよ」
「またか。
こういう時だけ利用するなよ」
「おっさん達に会うのはさすがの俺も嫌なんだよ」
「さすがのは意味が分からんが。
まぁ、いいか」
自分の席に戻って書類を確認して万年筆でサインする。
「ロイ、何か欲しいのないのか?」
「はぁ?」
「もうすぐ誕生日だろ」
「「えっ!?」」
「そうだったんですか!?」
「そういえば、もうすぐ誕生日でしたね」
『そうですね』
中尉とセルシア以外は知らなかったらしい。
「おまえら、直属の上官の誕生日くらい把握してろよ」
「そういう話はしてなくて」
「…別に何もいらない。
特に欲しいものもないし、祝う年齢でもないだろ」
「何を言ってんだよ。
何歳だろうと誕生日は祝うって決まってんだよ!」
「決まってるのか?」
「それは違うかと」
「いいんだよ。
爺さんになっても祝ってやるからな!」
「…それは嫌だ」
「ヒューズ中佐ならやりそうですよね」
安易にヒューズの姿が想像ついて苦笑いを浮かべた。
式典があったので定時に帰れてのんびりと過ごす。
「ん~っ!
これで呼び出しがなければ、いいんだけどな」
『そうですね。
誕生日プレゼント、欲しいのは本当にないんですか?』
「選んでくれたプレゼントがあれば十分だ」
セルシアは微笑んでロイの唇にキスをする。
「笑わないことはないんだろうが、君は笑うと可愛いな」
「なっ!
どうせ、童顔ですよ」
「そういう意味じゃないよ。
息子を可愛いと言ってはダメか?」
「その言い方はずるいです」
「年齢差もあるから君くらいの年齢も私には子供みたいなものだし、君は特に可愛くてたまらない」
「…意味が分かりません」
「閣下、親バカ発言はそれくらいにしてください。
親バカはヒューズ中佐だけで十分ですよ。
マスタング将軍を解放して帰してください。
じゃないと副官や風の錬金術師が突撃して来ますから」
「仕方ないな。
ロイ、またおいで。
報告なくてもいいから」
「ありがとうございます」
「遊びにおいで」
「閣下…」
「報告なくても来れるのはマスタング将軍限定ですね」
補佐官にからかわれながらもフォローされて閣下の執務室から出た。
「お帰りなさい。
何かありましたか?」
「いや、閣下が帰してくれなくて」
「…またですか」
「閣下はマスタング将軍が大好きですからね」
「否定が出来ない自分がいる。
どこまで本気か分からないな」
あそこまでやられたら溺愛の過保護だろう。
「少し休んでから仕事をしてください」
「えっ?」
「書類は多くありませんし、疲れた頭でしても集中力も低下しますよ」
『休憩しましょう。
少し休むだけで変わりますから』
「ありがとう」
ロイ限定で相変わらず、尽くされていた。
そんなに顔に出ているのかとロイは苦笑いする。
『少しでいいから寝てください。
目を閉じるだけでもいいですから』
「…そんなにか?」
『精神的な疲れは錬金術にも悪影響が出ます。
慣れないことに加えて式典だったんですから。
私は建物内のパトロールだけでしたが、マスタング将軍は全体を見なくてはならなかったので。
注目もされてましたから』
膝枕をしながらロイの頭を優しく撫でている。
「羨ましいけど、今回ばかりは文句は言えないよな」
「いつも文句を言ってるのはおまえだけだが」
「文句と言うよりは嫉妬ですね」
「ははっ、確かに」
ブレダとフュリーの言葉にハボックは不満顔。
それでもロイを邪魔しないように小声で話している。
「ロイ、居るか?」
「「静かにしてください」」
「寝てるのか。
すまない、悪かった」
『今眠ったとこです。
精神的な面だと思いますが、顔色悪かったので』
「そうだな。
またあとで来るよ」
ヒューズが苦笑いして執務室から出て行こうとする。
「んぅ…、ヒューズ?」
「すまん。
起こしたか?
おまえさんは眠り浅いからな。
前よりはよくなったけど」
「んんっ…
半分寝てた感じだから」
「器用なんだか、不器用なんだか」
「何か用事か?
娘自慢ならぶっ飛ばすぞ」
「違うって」
ロイは起き上がってヒューズを少し怪しむように見つめた。
ヒューズから渡された書類にロイは首を傾げた。
「これは…?」
「将軍殿のサインが必要なんだよ」
「またか。
こういう時だけ利用するなよ」
「おっさん達に会うのはさすがの俺も嫌なんだよ」
「さすがのは意味が分からんが。
まぁ、いいか」
自分の席に戻って書類を確認して万年筆でサインする。
「ロイ、何か欲しいのないのか?」
「はぁ?」
「もうすぐ誕生日だろ」
「「えっ!?」」
「そうだったんですか!?」
「そういえば、もうすぐ誕生日でしたね」
『そうですね』
中尉とセルシア以外は知らなかったらしい。
「おまえら、直属の上官の誕生日くらい把握してろよ」
「そういう話はしてなくて」
「…別に何もいらない。
特に欲しいものもないし、祝う年齢でもないだろ」
「何を言ってんだよ。
何歳だろうと誕生日は祝うって決まってんだよ!」
「決まってるのか?」
「それは違うかと」
「いいんだよ。
爺さんになっても祝ってやるからな!」
「…それは嫌だ」
「ヒューズ中佐ならやりそうですよね」
安易にヒューズの姿が想像ついて苦笑いを浮かべた。
式典があったので定時に帰れてのんびりと過ごす。
「ん~っ!
これで呼び出しがなければ、いいんだけどな」
『そうですね。
誕生日プレゼント、欲しいのは本当にないんですか?』
「選んでくれたプレゼントがあれば十分だ」
セルシアは微笑んでロイの唇にキスをする。