第39話
夢小説設定
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閣下夫人が銃で撃たれたが、同時に飛び出して来たロイが身体を張って庇った。
「ぐっ、は…!」
「マスタング将軍!」
『ロイさんっ!』
駆け寄りたい気持ちを抑え、中尉は犯人を確保してセルシアはロイを庇いながら閣下夫人を保護。
床に倒れているロイに悲鳴が上がり、騒然となる。
「マスタング将軍っ!」
「夫人、お怪我は?」
「ありません!
早く医者を!」
「私は大丈夫、です。
夫人を安全な場所に!」
「マスタング将軍!」
閣下夫人が駆けつけて来た警護隊に連れて行かれた。
『ロイさん!』
「マスタング将軍!」
「ロイっ!」
「過激派が侵入!」
『…ロイさんに。
ふざけるんじゃないわよ!
ヒューズ中在、ロイさんを頼みます』
「分かった」
「すぐに片付けます」
「私もやるぞ」
「「閣下!?」」
キレたセルシアと中尉、閣下も混ざって侵入して来た過激派を瞬時に圧勝。
「ロイ!
聞こえるか!?」
「…大丈夫だ」
「意識はハッキリしてるな。
くっそ、救護班はまだ来ないのかよ!」
ヒューズはロイの軍服を脱がせて応急処置をしようとして気づく。
「大丈夫だと言っただろ?」
「ははっ、強運だ。
だからと言って怪我してない訳ではない。
起き上がるなよ」
「…分かってる」
セルシアがプレゼントしてくれたペンダントに銃弾が埋まっていた。
救護班によってロイは軍の病院に搬送された。
「ロイ!」
「マスタング将軍!
怪我は!?」
「閣下! 夫人まで」
「起き上がらないで。
私のせいでごめんなさい」
「夫人のせいではありません。
申し訳ありません。
侵入させたのは私のミスです。
警備が甘かった」
「それは聞いた。
人材不足ではあったが、それは否定が出来ない」
「…はい」
「そんな!」
「だが、君は私の妻を身体を張って守ってくれた。
氷の柵で自分を守るのではなくて国民を守ってくれた。
式典の警護の経験は少ないし、被害は君と若い軍人の軽傷だ」
「…閣下」
「ロイの怪我は大丈夫なのか?」
「銃弾はネックレスに埋まっていたので。
検査もしましたが、軽傷です」
担当医の報告に安堵して閣下夫人はロイの手を握った。
「夫人?」
「ありがとう。
たとえ、仕事でも私を守ってくれたのには変わらないわ。
無事でよかった」
「夫人…」
「私が無傷なのはマスタング将軍のお陰よ」
「ここからは閣下ではない。
まったく、心配かけて。
妻を守ってくれてありがとう」
「…父様」
閣下に抱き締められてロイは肩の力が抜ける。
「式典は中止になった」
「…はい。
あの、私は」
「任せるから」
「えっ?」
「次は無事に終わらせよう。
分かったな?
君を信じてるから」
「閣下…」
「将軍達の嫌味など気にするな。
守ったのだから失敗ではない。
君を信じて数万人の国民の命を預けるんだ」
「ありがとうございます!」
ロイは立ち上がって閣下に敬礼して引き締める。
将軍達からの嫌味も閣下に苦言もしていたが、式典の警護担当の司令官はロイに任された。
“閣下夫人をマスタング将軍は身体を身体を張って守った!”
“狙われた閣下夫人は無傷!
銃弾はネックレスに埋まり、愛の結晶!”
ネックレスがセルシアからのプレゼントだと知られていて、閣下夫人を守ったと盛り上がっていた。
写真付で新聞に載っていてそれも将軍達には面白くない。
(さてと、嫌味など気にしている場合ではないな。
人手不足ではあるが、安全面に問題はなかったはずだ。
配置も変えてもらったのに。
侵入経路を見ると防げたはずだ。
いや、このチームは若者だけに組ませていた。
過激派の侵入した扉担当も。
なるほど、これは私の確認ミスだ。
経験豊富な軍人と組ませよう。
扉の担当も若者と経験者のペアに変えるべきだな)
ひとつずつ確認してチームの変更とペアの変更も決めて早急に組み直す。
「マスタング将軍、確認は済みましたか?」
「あぁ、問題ない。
この変更を伝えてくれ」
「承知しました」
「私は閣下に報告に行くから」
「分かりました。
大丈夫ですか?」
「あぁ、問題ないよ。
怪我も軽傷だから」
「軽傷でも怪我には変わりません。
痛むようなら言ってください」
「ありがとう」
司令部に戻ってロイは閣下の執務室に向かう。
「ぐっ、は…!」
「マスタング将軍!」
『ロイさんっ!』
駆け寄りたい気持ちを抑え、中尉は犯人を確保してセルシアはロイを庇いながら閣下夫人を保護。
床に倒れているロイに悲鳴が上がり、騒然となる。
「マスタング将軍っ!」
「夫人、お怪我は?」
「ありません!
早く医者を!」
「私は大丈夫、です。
夫人を安全な場所に!」
「マスタング将軍!」
閣下夫人が駆けつけて来た警護隊に連れて行かれた。
『ロイさん!』
「マスタング将軍!」
「ロイっ!」
「過激派が侵入!」
『…ロイさんに。
ふざけるんじゃないわよ!
ヒューズ中在、ロイさんを頼みます』
「分かった」
「すぐに片付けます」
「私もやるぞ」
「「閣下!?」」
キレたセルシアと中尉、閣下も混ざって侵入して来た過激派を瞬時に圧勝。
「ロイ!
聞こえるか!?」
「…大丈夫だ」
「意識はハッキリしてるな。
くっそ、救護班はまだ来ないのかよ!」
ヒューズはロイの軍服を脱がせて応急処置をしようとして気づく。
「大丈夫だと言っただろ?」
「ははっ、強運だ。
だからと言って怪我してない訳ではない。
起き上がるなよ」
「…分かってる」
セルシアがプレゼントしてくれたペンダントに銃弾が埋まっていた。
救護班によってロイは軍の病院に搬送された。
「ロイ!」
「マスタング将軍!
怪我は!?」
「閣下! 夫人まで」
「起き上がらないで。
私のせいでごめんなさい」
「夫人のせいではありません。
申し訳ありません。
侵入させたのは私のミスです。
警備が甘かった」
「それは聞いた。
人材不足ではあったが、それは否定が出来ない」
「…はい」
「そんな!」
「だが、君は私の妻を身体を張って守ってくれた。
氷の柵で自分を守るのではなくて国民を守ってくれた。
式典の警護の経験は少ないし、被害は君と若い軍人の軽傷だ」
「…閣下」
「ロイの怪我は大丈夫なのか?」
「銃弾はネックレスに埋まっていたので。
検査もしましたが、軽傷です」
担当医の報告に安堵して閣下夫人はロイの手を握った。
「夫人?」
「ありがとう。
たとえ、仕事でも私を守ってくれたのには変わらないわ。
無事でよかった」
「夫人…」
「私が無傷なのはマスタング将軍のお陰よ」
「ここからは閣下ではない。
まったく、心配かけて。
妻を守ってくれてありがとう」
「…父様」
閣下に抱き締められてロイは肩の力が抜ける。
「式典は中止になった」
「…はい。
あの、私は」
「任せるから」
「えっ?」
「次は無事に終わらせよう。
分かったな?
君を信じてるから」
「閣下…」
「将軍達の嫌味など気にするな。
守ったのだから失敗ではない。
君を信じて数万人の国民の命を預けるんだ」
「ありがとうございます!」
ロイは立ち上がって閣下に敬礼して引き締める。
将軍達からの嫌味も閣下に苦言もしていたが、式典の警護担当の司令官はロイに任された。
“閣下夫人をマスタング将軍は身体を身体を張って守った!”
“狙われた閣下夫人は無傷!
銃弾はネックレスに埋まり、愛の結晶!”
ネックレスがセルシアからのプレゼントだと知られていて、閣下夫人を守ったと盛り上がっていた。
写真付で新聞に載っていてそれも将軍達には面白くない。
(さてと、嫌味など気にしている場合ではないな。
人手不足ではあるが、安全面に問題はなかったはずだ。
配置も変えてもらったのに。
侵入経路を見ると防げたはずだ。
いや、このチームは若者だけに組ませていた。
過激派の侵入した扉担当も。
なるほど、これは私の確認ミスだ。
経験豊富な軍人と組ませよう。
扉の担当も若者と経験者のペアに変えるべきだな)
ひとつずつ確認してチームの変更とペアの変更も決めて早急に組み直す。
「マスタング将軍、確認は済みましたか?」
「あぁ、問題ない。
この変更を伝えてくれ」
「承知しました」
「私は閣下に報告に行くから」
「分かりました。
大丈夫ですか?」
「あぁ、問題ないよ。
怪我も軽傷だから」
「軽傷でも怪我には変わりません。
痛むようなら言ってください」
「ありがとう」
司令部に戻ってロイは閣下の執務室に向かう。