第37話
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補佐官が書類を持って来てロイに手渡した。
「左官より下に任せていたが、捜査もあって人材不足で。
春になれば新人でもある程度の人数にはなるから。
人事異動も行う予定だ。
まぁ、君は異動がないから安心しなさい」
「マスタング将軍に異動されたら誰が事件現場に行くんですか」
「ロイだけに頼っている訳ではないのだが。
ロイとロイの隊の者達以外は事件解決まではいかなくてな。
君には何人か新人を任せるつもりだから」
「…承知しました」
「負担掛けてすまないな」
「育成して私達の負担が軽減するならスパルタ教育するんですけどね。
絶対にやめていくのが安易に想像がつきます」
ため息をつくロイに閣下は苦笑いを浮かべる。
「マスタング将軍、キャラが変わりすぎだ」
「気取ったとこで何も出ませんよ。
まぁ、腹黒な補佐官よりはマシかと思いますけど」
「君も腹黒だと思うが?」
「いやいや、補佐官より私は全然ですよ」
にっこりと笑いながら補佐官といつものように言い合う。
閣下も補佐官達も慣れているのか気にしない。
「それくらいにしておきなさい。
君もロイを挑発するな。
ロイも挑発にのるな」
「申し訳ありません」
「はい、以後気をつけます。
それでは失礼します」
「気をつけてな」
「はい。
失礼しました」
敬礼してロイは閣下の執務室から出て戻って行く。
心配そうなセルシアにロイは苦笑いする。
『もういらないのですか?』
「…すまない。
外交パーティーでは気を張っていたし、慣れない海外の酒を飲んだからかな」
『二日酔い?』
「気分は悪くないよ。
ちょっと胃痛するけど」
『今夜は消化にいいものにしますね』
「…うん」
甘えるようにロイがセルシアの肩に頭を預けた。
「早く春にならねぇかな」
「春に楽しみあるんですか?」
「あれを見なくても済むだろ」
「「…確かに」」
「見せつけるようにイチャつきやがって!」
「見せつけてはないと思うわよ」
「そうですか?」
「眼中にないだろうし」
「それの方が酷いですよ!」
天然ゆえに中尉は無自覚で傷つけてしまう傾向がある。
それに突っ込めるのはロイだけなので厄介なのだが。
『大丈夫ですか?』
「たいしたことないから」
『胃薬、飲みます?
飲んでくれないと心配です』
「…その言い方はずるいな。
分かった、飲むから」
苦笑いして起き上がるとセルシアに手渡された胃薬を飲む。
「リーゼル大佐もロイの扱いに慣れて来たな」
『扱いって』
「私はペットか?」
「そんで、用事って?」
「あぁ…そうだった。
これにおまえも連れて行くから」
「問答無用で連れて行くのかよ。
まぁ、いいんだけど。
今回はロイになったのか」
「アームストロング少佐では泣かせるからな。
閣下から頼まれたんだ。
子供いる奴を1人は連れて行った方がいいからな」
ヒューズに書類を見せると理解して頷いた。
ハボック達にも書類を見せて軽く説明した。
「中尉、どうした?」
「えっ?」
「気難しい顔してるぞ」
「将軍…
子供って、どう接したらいいのでしょうか?」
「私に聞くか?
聞く相手が違うと思うのだが。
エリシアやウィンリィと同じように接したらいいさ」
「それは向こうから寄って来てくれるので」
「まぁ、確かにそれはあるが。
深く考えすぎずに自然体でいいんじゃないか?」
「ロイは何気に動物や子供に好かれるよな」
『市場の子供達にも』
「いや、市場の子供達は親を見てるからだろうな」
「…顔だな。
俺と同い年なのに“お兄ちゃん”だもんな」
「悪かったな!
どうせ童顔だよ」
ヒューズの言葉にロイは不満顔で見つめる。
「俺の方がおじさん扱いされますからね」
「…俺も」
「ハボックは煙草、ブレダは太ってるからだろ」
「仰有る通りで」
「将軍くらいにとは言わないけど、ブレダ少尉は痩せた方がいいわね」
「食い過ぎ、飲み過ぎだろ。
また数値に引っ掛かって軍医に言われるぞ」
「ははっ…」
「そろそろ強制ダイエットさせられるんじゃないか?」
「それは嫌ですね」
毎年の健康診断でブレダは太りすぎだと軍医に説教されている。
「量を考えるか、運動しなさい。
俊敏に動けるのが絶対にいい訳ではないが。
マイナスイメージにはなるぞ」
「分かってますけど」
「まぁ、私は無理強いしないけど」
「そういうとこ、優しいよな」
「…面倒なだけだ」
「素直じゃねぇな」
ヒューズの言葉に微かにロイは顔を歪めて顔を背ける。
「左官より下に任せていたが、捜査もあって人材不足で。
春になれば新人でもある程度の人数にはなるから。
人事異動も行う予定だ。
まぁ、君は異動がないから安心しなさい」
「マスタング将軍に異動されたら誰が事件現場に行くんですか」
「ロイだけに頼っている訳ではないのだが。
ロイとロイの隊の者達以外は事件解決まではいかなくてな。
君には何人か新人を任せるつもりだから」
「…承知しました」
「負担掛けてすまないな」
「育成して私達の負担が軽減するならスパルタ教育するんですけどね。
絶対にやめていくのが安易に想像がつきます」
ため息をつくロイに閣下は苦笑いを浮かべる。
「マスタング将軍、キャラが変わりすぎだ」
「気取ったとこで何も出ませんよ。
まぁ、腹黒な補佐官よりはマシかと思いますけど」
「君も腹黒だと思うが?」
「いやいや、補佐官より私は全然ですよ」
にっこりと笑いながら補佐官といつものように言い合う。
閣下も補佐官達も慣れているのか気にしない。
「それくらいにしておきなさい。
君もロイを挑発するな。
ロイも挑発にのるな」
「申し訳ありません」
「はい、以後気をつけます。
それでは失礼します」
「気をつけてな」
「はい。
失礼しました」
敬礼してロイは閣下の執務室から出て戻って行く。
心配そうなセルシアにロイは苦笑いする。
『もういらないのですか?』
「…すまない。
外交パーティーでは気を張っていたし、慣れない海外の酒を飲んだからかな」
『二日酔い?』
「気分は悪くないよ。
ちょっと胃痛するけど」
『今夜は消化にいいものにしますね』
「…うん」
甘えるようにロイがセルシアの肩に頭を預けた。
「早く春にならねぇかな」
「春に楽しみあるんですか?」
「あれを見なくても済むだろ」
「「…確かに」」
「見せつけるようにイチャつきやがって!」
「見せつけてはないと思うわよ」
「そうですか?」
「眼中にないだろうし」
「それの方が酷いですよ!」
天然ゆえに中尉は無自覚で傷つけてしまう傾向がある。
それに突っ込めるのはロイだけなので厄介なのだが。
『大丈夫ですか?』
「たいしたことないから」
『胃薬、飲みます?
飲んでくれないと心配です』
「…その言い方はずるいな。
分かった、飲むから」
苦笑いして起き上がるとセルシアに手渡された胃薬を飲む。
「リーゼル大佐もロイの扱いに慣れて来たな」
『扱いって』
「私はペットか?」
「そんで、用事って?」
「あぁ…そうだった。
これにおまえも連れて行くから」
「問答無用で連れて行くのかよ。
まぁ、いいんだけど。
今回はロイになったのか」
「アームストロング少佐では泣かせるからな。
閣下から頼まれたんだ。
子供いる奴を1人は連れて行った方がいいからな」
ヒューズに書類を見せると理解して頷いた。
ハボック達にも書類を見せて軽く説明した。
「中尉、どうした?」
「えっ?」
「気難しい顔してるぞ」
「将軍…
子供って、どう接したらいいのでしょうか?」
「私に聞くか?
聞く相手が違うと思うのだが。
エリシアやウィンリィと同じように接したらいいさ」
「それは向こうから寄って来てくれるので」
「まぁ、確かにそれはあるが。
深く考えすぎずに自然体でいいんじゃないか?」
「ロイは何気に動物や子供に好かれるよな」
『市場の子供達にも』
「いや、市場の子供達は親を見てるからだろうな」
「…顔だな。
俺と同い年なのに“お兄ちゃん”だもんな」
「悪かったな!
どうせ童顔だよ」
ヒューズの言葉にロイは不満顔で見つめる。
「俺の方がおじさん扱いされますからね」
「…俺も」
「ハボックは煙草、ブレダは太ってるからだろ」
「仰有る通りで」
「将軍くらいにとは言わないけど、ブレダ少尉は痩せた方がいいわね」
「食い過ぎ、飲み過ぎだろ。
また数値に引っ掛かって軍医に言われるぞ」
「ははっ…」
「そろそろ強制ダイエットさせられるんじゃないか?」
「それは嫌ですね」
毎年の健康診断でブレダは太りすぎだと軍医に説教されている。
「量を考えるか、運動しなさい。
俊敏に動けるのが絶対にいい訳ではないが。
マイナスイメージにはなるぞ」
「分かってますけど」
「まぁ、私は無理強いしないけど」
「そういうとこ、優しいよな」
「…面倒なだけだ」
「素直じゃねぇな」
ヒューズの言葉に微かにロイは顔を歪めて顔を背ける。