第37話
夢小説設定
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検査官は軍とは異なる部署で軍とは関わりがないので怪しく思っても軍人が口出しが出来ない。
(国家錬金術師で大佐の地位があるセルシアが口出しが出来ないのだから中尉では無理だろうな。
さてと、何をする気なんだか)
外していた発火布を装着してロイは歩き出す。
ロイが居れば、軍とは無関係でも“閣下の補佐官”として口出しすることは可能だが、意見を聞くのか微妙なとこだろう。
「ロイ、外に出ていたのか?」
「ははっ…バレました?」
「何があった?」
ロイの発火布を見て微かに閣下の口調が変わる。
「不審者が侵入したと報告が。
手引きされていた可能も」
「なに?」
「検査官の誰かと繋がっている可能性もあります。
あくまでも可能性の段階ですが」
「そうか」
「実力は承知しておりますが、手出しは無用です。
閣下としての立場がございます」
「…君1人で大丈夫かね?」
「どうにかして見せますよ。
騒動になるのでそちらを手助けしてくださると助かります」
「分かった。
気をつけてなさい。
ロイ、怪我するなよ?」
微かにロイは口元だけ笑みを浮かべて小さく頷いた。
「おとなしくしろ!」
「護衛の奴等も動くなよ。
死にたくなければ…っ」
銃音が響いて、侵入して来た男達の1人の持つ銃が床に落ちる。
ロイが銃を向けていて驚いて一瞬動きが止まった隙に他の男達の銃も同様に撃ち落とす。
「貴様!
こっちには人質が!」
「人質にさせたつもりはないが?
私も人質になったつもりはない」
「ふざけやがって!」
「1人で正義感気取りか!
こっちは複数で武器は銃だけじゃねぇんだよ!」
(…やはりな)
投げつけられたクナイを避けながら男達を確認。
「この人数で敵うと思ってんのかよ!」
「さあ、どうだろうな」
挑発しながらもロイは閣下に目で合図して男達と距離を保たせる。
「ブラットレイ閣下。
息子さんは…」
「大丈夫ですよ。
怪我しなければいいのですが。
護衛達も動かないように。
ロイの邪魔はするな」
「ですが!」
「言っておくが、君達が束になってもロイには敵わん。
実力の差があるのだよ。
普段、ロイと共にしてないのならチームワークが出来ずに崩れてしまう。
余計なことはするな」
小声で話ながらもロイの邪魔にならないように配慮を忘れない。
男達はロイに集中していて閣下達の動きに気づいておらず、それもロイの作戦なのだろう。
「なに移動してるんだ!」
「いつの間に!」
「貴様は囮なのか!?」
「囮になったつもりはないが。
近づくことは許さん」
床に氷の錬成陣が浮かんで氷の柱が複数現れて簡単には近づけない。
「くっそ!」
「逃がすと思うか?
誰に手引きされたんだ」
「言う訳ないだろ」
「それは期待してないさ」
攻撃を避けながらロイは足蹴りで倒して銃をもう一丁取り出して左右から狙って来る男達を撃つ。
ロイの錬金術の炎の攻撃で窓ガラスが割れる。
「どこを狙ってるんだ」
「これでいいんだよ。
さすがにこの人数は辛いからな」
数分後に複数の足音が響いてロイは微かに口元を緩める。
ロイが合図すると中尉を始め、男達に銃で攻撃。
「お怪我は?」
「いや、大丈夫だ。
よく気づいてくれた」
「貴方からの合図を気づかない訳ありません」
「検査官と言い合って殴ってしまったんですけど」
「中尉も退きなさい!って銃で脅してましたよ」
「それは…」
「くくっ、それはこちらでどうにかするさ。
こいつらを頼む」
「手引きしていた検査官も捕らえております」
「よくやった。
上出来だ」
「あとはお任せを」
ロイに敬礼し、閣下と奥様にも敬礼すると中尉達は男達に手錠を掛けて連れて行く。
氷の柱をロイが炎で溶かして閣下と奥様以外は驚きと戸惑いがある。
「お怪我した者は?」
「それは心配ない」
「驚かせてしまって申し訳ありませ
ん」
ロイは銃を装着して戻すと軍の身分証を提示する。
「ロイ・マスタング。
焔の錬金術師、氷の錬金術師。
中央司令部勤務。
少将!?」
「大総統付き特別補佐官!?」
驚きの声が上がってロイは思わず、苦笑いしてしまう。
(国家錬金術師で大佐の地位があるセルシアが口出しが出来ないのだから中尉では無理だろうな。
さてと、何をする気なんだか)
外していた発火布を装着してロイは歩き出す。
ロイが居れば、軍とは無関係でも“閣下の補佐官”として口出しすることは可能だが、意見を聞くのか微妙なとこだろう。
「ロイ、外に出ていたのか?」
「ははっ…バレました?」
「何があった?」
ロイの発火布を見て微かに閣下の口調が変わる。
「不審者が侵入したと報告が。
手引きされていた可能も」
「なに?」
「検査官の誰かと繋がっている可能性もあります。
あくまでも可能性の段階ですが」
「そうか」
「実力は承知しておりますが、手出しは無用です。
閣下としての立場がございます」
「…君1人で大丈夫かね?」
「どうにかして見せますよ。
騒動になるのでそちらを手助けしてくださると助かります」
「分かった。
気をつけてなさい。
ロイ、怪我するなよ?」
微かにロイは口元だけ笑みを浮かべて小さく頷いた。
「おとなしくしろ!」
「護衛の奴等も動くなよ。
死にたくなければ…っ」
銃音が響いて、侵入して来た男達の1人の持つ銃が床に落ちる。
ロイが銃を向けていて驚いて一瞬動きが止まった隙に他の男達の銃も同様に撃ち落とす。
「貴様!
こっちには人質が!」
「人質にさせたつもりはないが?
私も人質になったつもりはない」
「ふざけやがって!」
「1人で正義感気取りか!
こっちは複数で武器は銃だけじゃねぇんだよ!」
(…やはりな)
投げつけられたクナイを避けながら男達を確認。
「この人数で敵うと思ってんのかよ!」
「さあ、どうだろうな」
挑発しながらもロイは閣下に目で合図して男達と距離を保たせる。
「ブラットレイ閣下。
息子さんは…」
「大丈夫ですよ。
怪我しなければいいのですが。
護衛達も動かないように。
ロイの邪魔はするな」
「ですが!」
「言っておくが、君達が束になってもロイには敵わん。
実力の差があるのだよ。
普段、ロイと共にしてないのならチームワークが出来ずに崩れてしまう。
余計なことはするな」
小声で話ながらもロイの邪魔にならないように配慮を忘れない。
男達はロイに集中していて閣下達の動きに気づいておらず、それもロイの作戦なのだろう。
「なに移動してるんだ!」
「いつの間に!」
「貴様は囮なのか!?」
「囮になったつもりはないが。
近づくことは許さん」
床に氷の錬成陣が浮かんで氷の柱が複数現れて簡単には近づけない。
「くっそ!」
「逃がすと思うか?
誰に手引きされたんだ」
「言う訳ないだろ」
「それは期待してないさ」
攻撃を避けながらロイは足蹴りで倒して銃をもう一丁取り出して左右から狙って来る男達を撃つ。
ロイの錬金術の炎の攻撃で窓ガラスが割れる。
「どこを狙ってるんだ」
「これでいいんだよ。
さすがにこの人数は辛いからな」
数分後に複数の足音が響いてロイは微かに口元を緩める。
ロイが合図すると中尉を始め、男達に銃で攻撃。
「お怪我は?」
「いや、大丈夫だ。
よく気づいてくれた」
「貴方からの合図を気づかない訳ありません」
「検査官と言い合って殴ってしまったんですけど」
「中尉も退きなさい!って銃で脅してましたよ」
「それは…」
「くくっ、それはこちらでどうにかするさ。
こいつらを頼む」
「手引きしていた検査官も捕らえております」
「よくやった。
上出来だ」
「あとはお任せを」
ロイに敬礼し、閣下と奥様にも敬礼すると中尉達は男達に手錠を掛けて連れて行く。
氷の柱をロイが炎で溶かして閣下と奥様以外は驚きと戸惑いがある。
「お怪我した者は?」
「それは心配ない」
「驚かせてしまって申し訳ありませ
ん」
ロイは銃を装着して戻すと軍の身分証を提示する。
「ロイ・マスタング。
焔の錬金術師、氷の錬金術師。
中央司令部勤務。
少将!?」
「大総統付き特別補佐官!?」
驚きの声が上がってロイは思わず、苦笑いしてしまう。