第37話
夢小説設定
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外交パーティー当日。
閣下の家で正装に着替えて外交なのでヘアメイクもしてもらった。
「閣下は外交パーティー前に会談があるんですよね?」
「ロイ、呼び方」
「…失礼しました。
外交パーティーではそのようなことはないように致します」
「血の繋がりもないし、軍所属と分かれば大丈夫ですよ。
ただ主人は呼んで欲しいだけなの」
「余計なことは言わんでいい。
会談と言っても今回は濃い話はしないし、雑談みたいなものだ。
マスコミも集まってるから。
私は先に行ってる。
ロイ、妻を頼んだよ」
「承知しました」
「大丈夫だ。
何か分からなければ、妻に聞いてくれ」
「ありがとうございます」
先に閣下は護衛と会場近くのホテルで外交会談に向かう。
「気難しい方も多いですけど、コツさえ掴めば大丈夫ですよ。
ロイならすぐに出来るわ」
「ん~…ですかね」
外交パーティーなので奥様にもいつもとは違う呼び方をされてる。
「まだ時間あるし、早く着きすぎても困らせてしまうわね。
喉渇かない?
少し時間を潰しましょうか」
「はい、お付き合いしますよ」
「美味しい茶葉を頂いたの。
ロイのハーブティーも美味しいけどね」
「ありがとうございます」
温かい紅茶と雑談しながら時間になるまで過ごす。
護衛と共に会場に着いたが、敷地内に入れなくても各国のマスコミが待機していて安全の為に警備に軍人達の姿がいる。
中尉達の姿もあり、チラッとロイは見て閣下の奥様をエスコートする。
マスコミもザワつきながら撮っていて質問には答えずに護衛されて会場に入った。
(まぁ、将軍クラスでもここでは低いからな。
閣下を始め、総裁達と家族だし)
銀時計も持っているので金属探知機でロイは警報が鳴ってしまい、奥の部屋に連れて行かれた。
「…ロイ」
「心配いりません。
時間内には戻って来ますから」
心配そうな奥様に微笑んで安心させてから検査官と向かう。
(さて、どうしたものか。
室内の検査は要人達もいるせいか、軍が直接的には関わってないし。
確かに軍人では圧があるだろう。
階級も無意味だな)
同性のボディータッチで検査に加えて荷物検査まで念入りにされた。
「服も脱げと?」
「隠し持っている可能性も…」
「提出したものですべてだ。
職業的に持ち歩いているものだし、怪しいものはないはず。
疑われているのなら仕方ないか」
持ち歩いているものはすべて提供してロイはネクタイに手をする。
「脱がんでいいぞ、ロイ」
「父様…?」
「誰に命じられたか知らんが、私の息子にこれ以上は許さん。
権力を使うつもりはないし、検査官は軍とは別枠だからな。
だが、これ以上は度が過ぎている。
私の息子を侮辱するのか?」
どうやら奥様と合流して事情を聞いて駆けつけてくれたようだ。
上官も駆けつけて検査官から青ざめて謝罪をされた。
「これは装備しても?」
「構いません」
「…外交パーティーなのだが」
「だからこそ、ですよ。
狙われないとは限りません。
まぁ、使わないのならその方がいいのですが」
「処分はロイが止めるから免じてやろう。
次からは気をつけなさい」
「父様、それくらいに。
奥様が待っていますから」
「特別補佐官として来ているみたいだな」
「つい癖で」
「待たせているのは事実だし、急ごうか」
ロイは頷いて閣下の後ろをついて歩いてる。
「父様、ありがとうございました。
助かりました」
「好奇心もあったんだろうな」
「仕方ないですよ」
「ロイ!
大丈夫だった?」
「御心配お掛けしました。
大丈夫です」
「…そう。
主人は暴走しなかった?
最近は貴方のことになると必死になるから」
「お止めしました」
「ロイはストッパーの役割もあるわね」
「失礼だな。
ほら、行こうか」
雑談も周りに要人がいないから出来ることだ。
各国の護衛が待機しているが、それを除いても独特な雰囲気がある。
(案の定と言うべきか。
シャンデリアもそれ以外も豪華だ。
それが普通なのだろうな)
自分の感覚的には引いてしまう面もあるが、下に見られない為にも必要な演出なのだろう。
「父様、どちらに?」
「挨拶回りがあるのだよ」
「それは分かっていますが。
ヴァイ大統領ならあちらですよ」
「…名前を教えたか?」
「渡された外交パーティー参加者リストに」
不思議そうにロイは閣下を見つめていた。
閣下の家で正装に着替えて外交なのでヘアメイクもしてもらった。
「閣下は外交パーティー前に会談があるんですよね?」
「ロイ、呼び方」
「…失礼しました。
外交パーティーではそのようなことはないように致します」
「血の繋がりもないし、軍所属と分かれば大丈夫ですよ。
ただ主人は呼んで欲しいだけなの」
「余計なことは言わんでいい。
会談と言っても今回は濃い話はしないし、雑談みたいなものだ。
マスコミも集まってるから。
私は先に行ってる。
ロイ、妻を頼んだよ」
「承知しました」
「大丈夫だ。
何か分からなければ、妻に聞いてくれ」
「ありがとうございます」
先に閣下は護衛と会場近くのホテルで外交会談に向かう。
「気難しい方も多いですけど、コツさえ掴めば大丈夫ですよ。
ロイならすぐに出来るわ」
「ん~…ですかね」
外交パーティーなので奥様にもいつもとは違う呼び方をされてる。
「まだ時間あるし、早く着きすぎても困らせてしまうわね。
喉渇かない?
少し時間を潰しましょうか」
「はい、お付き合いしますよ」
「美味しい茶葉を頂いたの。
ロイのハーブティーも美味しいけどね」
「ありがとうございます」
温かい紅茶と雑談しながら時間になるまで過ごす。
護衛と共に会場に着いたが、敷地内に入れなくても各国のマスコミが待機していて安全の為に警備に軍人達の姿がいる。
中尉達の姿もあり、チラッとロイは見て閣下の奥様をエスコートする。
マスコミもザワつきながら撮っていて質問には答えずに護衛されて会場に入った。
(まぁ、将軍クラスでもここでは低いからな。
閣下を始め、総裁達と家族だし)
銀時計も持っているので金属探知機でロイは警報が鳴ってしまい、奥の部屋に連れて行かれた。
「…ロイ」
「心配いりません。
時間内には戻って来ますから」
心配そうな奥様に微笑んで安心させてから検査官と向かう。
(さて、どうしたものか。
室内の検査は要人達もいるせいか、軍が直接的には関わってないし。
確かに軍人では圧があるだろう。
階級も無意味だな)
同性のボディータッチで検査に加えて荷物検査まで念入りにされた。
「服も脱げと?」
「隠し持っている可能性も…」
「提出したものですべてだ。
職業的に持ち歩いているものだし、怪しいものはないはず。
疑われているのなら仕方ないか」
持ち歩いているものはすべて提供してロイはネクタイに手をする。
「脱がんでいいぞ、ロイ」
「父様…?」
「誰に命じられたか知らんが、私の息子にこれ以上は許さん。
権力を使うつもりはないし、検査官は軍とは別枠だからな。
だが、これ以上は度が過ぎている。
私の息子を侮辱するのか?」
どうやら奥様と合流して事情を聞いて駆けつけてくれたようだ。
上官も駆けつけて検査官から青ざめて謝罪をされた。
「これは装備しても?」
「構いません」
「…外交パーティーなのだが」
「だからこそ、ですよ。
狙われないとは限りません。
まぁ、使わないのならその方がいいのですが」
「処分はロイが止めるから免じてやろう。
次からは気をつけなさい」
「父様、それくらいに。
奥様が待っていますから」
「特別補佐官として来ているみたいだな」
「つい癖で」
「待たせているのは事実だし、急ごうか」
ロイは頷いて閣下の後ろをついて歩いてる。
「父様、ありがとうございました。
助かりました」
「好奇心もあったんだろうな」
「仕方ないですよ」
「ロイ!
大丈夫だった?」
「御心配お掛けしました。
大丈夫です」
「…そう。
主人は暴走しなかった?
最近は貴方のことになると必死になるから」
「お止めしました」
「ロイはストッパーの役割もあるわね」
「失礼だな。
ほら、行こうか」
雑談も周りに要人がいないから出来ることだ。
各国の護衛が待機しているが、それを除いても独特な雰囲気がある。
(案の定と言うべきか。
シャンデリアもそれ以外も豪華だ。
それが普通なのだろうな)
自分の感覚的には引いてしまう面もあるが、下に見られない為にも必要な演出なのだろう。
「父様、どちらに?」
「挨拶回りがあるのだよ」
「それは分かっていますが。
ヴァイ大統領ならあちらですよ」
「…名前を教えたか?」
「渡された外交パーティー参加者リストに」
不思議そうにロイは閣下を見つめていた。