第37話
夢小説設定
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エリシアはロイにひっついて遊ぼうとおねだり。
「エリシア、ダメよ。
マスタングさんは忙しいんだから」
「構わないよ。
今日は時間あるし、休憩を貰ったからな」
「いいって!」
「すみません…」
「今日はお姉ちゃんは?」
「お姉ちゃん?
あぁ、もしかしてセルシアのことかな」
ロイは屈んでエリシアと視線を合わせて話す。
どうやらグレイシアに対する気まずさはなくなったようでヒューズは安堵する。
「うん!
今度来てアクセサリー作ってくれる約束したの」
「いつの間に…」
「ごめんな、今日は一緒じゃないんだ。
アクセサリーの材料はあるのかい?」
「うん!
買ってもらったよ!
ちょっと待っててね!」
自慢したいようでエリシアは笑顔でパタパタと走って行く。
「この喜怒哀楽の激しさはおまえにそっくりだな」
「悪かったな!」
「いや、その方が子供らしくていいさ。
無表情で言葉少ない私みたいなのは不気味なだけだ」
「…ロイ」
切なそうに笑うロイにヒューズはくしゃっと頭を撫でた。
「ロイお兄ちゃん!」
「あぁ、持って来た…
随分と多くないか?」
「でしょう?
この人ったら喜んで買いすぎだって止める間もなくて」
「いいじゃないか。
喜んでるんだから」
ヒューズの親バカっぷりにロイは苦笑い。
様々な色のビーズや小さな天然石など 種類は豊富だ。
「へぇ…色々あるんだな。
エリシアはどんなアクセサリーが欲しいんだい?」
描いていた絵を見せながら楽しそうにエリシアはロイに話す。
「マスタングさん、いいパパになりそうね」
「…そうだな」
「もう妬かないの」
「だって、可愛いエリシアが奪われているんだぞ!?
俺にも見せない笑顔で!」
「はいはい。
それは仕方ないわよ。
貴方はパパでしかないし。
マスタングさんはイケメンなんだから」
「イケメンって。
そうなんだけどよ。
でもさ、それと同時に…
ああやってロイがエリシアと話してくれて嬉しいんだ。
自然に笑えて。
アイツ、あまり表情には出ないタイプではあったけど。
壊れ掛けてたから。
功績が高いってのは心の負担もでかいってことだ」
「…想像つかないくらいにね」
ヒューズの言葉にグレイシアはロイを見て頷いた。
「でも、やっぱり、許せん!
エリシアを返せ!」
「…誰も奪ってないだろ。
これくらいならセルシアは簡単に作るんだろうな」
「そうなのか?」
「簡単なアクセサリーなら休みに作ってるし、昼休憩にも時間あるとアクセサリー作りや編み物してる。
私の錬金術のブレスレットは頑丈なのが必要だからウィンリィに作ってもらったけど、これとかはセルシアが作ってくれたアクセサリーだぞ」
「いつの間に…
ノロケかよ」
「おまえと一緒にするな。
気に入らない色だとドレスとかも錬金術で変えちゃうし」
「そんなことも出来るのかよ。
何でもありだな」
「そうでもない。
それにも対価が必要だし」
錬金術をしない人には簡単に見えるのだろう。
ヒューズの腕から逃れたエリシアはロイのアクセサリーを見つめる。
「ロイお兄ちゃんのアクセサリー、綺麗だね」
「ん…?」
「キラキラしてる!」
「それもリーゼル大佐が?」
「あぁ、宝石も使ってるから。
宝石の部分は錬金術らしいけど」
「らしいって」
「私は見てないし、聞いたんだ」
「お友達も可愛いアクセサリーしてるんだよ」
「それを見て欲しくなったみたいでな」
「よくあるパターンだな」
「ママもパパも作れないんだって」
「子供用だとバカにするもんじゃないぞ」
「つまりは作れなかったと。
それで、セルシアなのか」
「ははっ…」
さすがのヒューズも気まずそうに目を反らす。
「エリシアちゃん、少し分けてくれる?
今回だけ特別な」
「いいよ!
何をするの?」
「危ないから下がってて」
手帳に書き込んで破いて床に置いたロイに気づき、ヒューズはエリシアを抱えて少し離れた。
「すご~い!」
「再現はしてみたけど、細かいとこは微妙かな」
「エリシアの絵を見事に再現してるな。
ありがとう、ロイ」
「マスタングさん、ありがとうございます」
「たいしたことではないよ。
はい、プレゼント」
「ありがとう!」
「ついでに直したり出来るか?
いや、壊れてさ」
「私は何でも屋ではないのたが」
文句を言いながらもロイはヒューズが持って来た故障したラジオを直す。
「さすがだな!」
「こういう時だけ…」
不満を口にしながらもロイも微かに笑っていた。
2017.5.10
「エリシア、ダメよ。
マスタングさんは忙しいんだから」
「構わないよ。
今日は時間あるし、休憩を貰ったからな」
「いいって!」
「すみません…」
「今日はお姉ちゃんは?」
「お姉ちゃん?
あぁ、もしかしてセルシアのことかな」
ロイは屈んでエリシアと視線を合わせて話す。
どうやらグレイシアに対する気まずさはなくなったようでヒューズは安堵する。
「うん!
今度来てアクセサリー作ってくれる約束したの」
「いつの間に…」
「ごめんな、今日は一緒じゃないんだ。
アクセサリーの材料はあるのかい?」
「うん!
買ってもらったよ!
ちょっと待っててね!」
自慢したいようでエリシアは笑顔でパタパタと走って行く。
「この喜怒哀楽の激しさはおまえにそっくりだな」
「悪かったな!」
「いや、その方が子供らしくていいさ。
無表情で言葉少ない私みたいなのは不気味なだけだ」
「…ロイ」
切なそうに笑うロイにヒューズはくしゃっと頭を撫でた。
「ロイお兄ちゃん!」
「あぁ、持って来た…
随分と多くないか?」
「でしょう?
この人ったら喜んで買いすぎだって止める間もなくて」
「いいじゃないか。
喜んでるんだから」
ヒューズの親バカっぷりにロイは苦笑い。
様々な色のビーズや小さな天然石など 種類は豊富だ。
「へぇ…色々あるんだな。
エリシアはどんなアクセサリーが欲しいんだい?」
描いていた絵を見せながら楽しそうにエリシアはロイに話す。
「マスタングさん、いいパパになりそうね」
「…そうだな」
「もう妬かないの」
「だって、可愛いエリシアが奪われているんだぞ!?
俺にも見せない笑顔で!」
「はいはい。
それは仕方ないわよ。
貴方はパパでしかないし。
マスタングさんはイケメンなんだから」
「イケメンって。
そうなんだけどよ。
でもさ、それと同時に…
ああやってロイがエリシアと話してくれて嬉しいんだ。
自然に笑えて。
アイツ、あまり表情には出ないタイプではあったけど。
壊れ掛けてたから。
功績が高いってのは心の負担もでかいってことだ」
「…想像つかないくらいにね」
ヒューズの言葉にグレイシアはロイを見て頷いた。
「でも、やっぱり、許せん!
エリシアを返せ!」
「…誰も奪ってないだろ。
これくらいならセルシアは簡単に作るんだろうな」
「そうなのか?」
「簡単なアクセサリーなら休みに作ってるし、昼休憩にも時間あるとアクセサリー作りや編み物してる。
私の錬金術のブレスレットは頑丈なのが必要だからウィンリィに作ってもらったけど、これとかはセルシアが作ってくれたアクセサリーだぞ」
「いつの間に…
ノロケかよ」
「おまえと一緒にするな。
気に入らない色だとドレスとかも錬金術で変えちゃうし」
「そんなことも出来るのかよ。
何でもありだな」
「そうでもない。
それにも対価が必要だし」
錬金術をしない人には簡単に見えるのだろう。
ヒューズの腕から逃れたエリシアはロイのアクセサリーを見つめる。
「ロイお兄ちゃんのアクセサリー、綺麗だね」
「ん…?」
「キラキラしてる!」
「それもリーゼル大佐が?」
「あぁ、宝石も使ってるから。
宝石の部分は錬金術らしいけど」
「らしいって」
「私は見てないし、聞いたんだ」
「お友達も可愛いアクセサリーしてるんだよ」
「それを見て欲しくなったみたいでな」
「よくあるパターンだな」
「ママもパパも作れないんだって」
「子供用だとバカにするもんじゃないぞ」
「つまりは作れなかったと。
それで、セルシアなのか」
「ははっ…」
さすがのヒューズも気まずそうに目を反らす。
「エリシアちゃん、少し分けてくれる?
今回だけ特別な」
「いいよ!
何をするの?」
「危ないから下がってて」
手帳に書き込んで破いて床に置いたロイに気づき、ヒューズはエリシアを抱えて少し離れた。
「すご~い!」
「再現はしてみたけど、細かいとこは微妙かな」
「エリシアの絵を見事に再現してるな。
ありがとう、ロイ」
「マスタングさん、ありがとうございます」
「たいしたことではないよ。
はい、プレゼント」
「ありがとう!」
「ついでに直したり出来るか?
いや、壊れてさ」
「私は何でも屋ではないのたが」
文句を言いながらもロイはヒューズが持って来た故障したラジオを直す。
「さすがだな!」
「こういう時だけ…」
不満を口にしながらもロイも微かに笑っていた。
2017.5.10