第37話
夢小説設定
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あまり夜更かしをすると仕事に支障が出て中尉に叱られるので寝る支度をする。
「それにしても、あれは何だったんだろうな。
家で仕事の話はしたくないが」
『あのお店ですか。
怪しさは抜群なんですけどね』
「さすがに証拠がないのでは手出しは出来んからな」
『ですね。
何もしてないのに表向きの調査は難しいですから』
並んで歯磨きしながら喋っていてお互いによく伝わるなとヒューズには苦笑いされた。
「しばらくは様子を見るしかないんだろうな」
『それが今はいいかと』
「…だろうな」
ロイに水を注いだコップを渡して当たり前のように受け取り、洗ってコップを置くとタオルを渡される。
当たり前になるくらい日常的なことになっていた。
それはセルシアには自然なことでやっている感はない。
『ていっ!』
「おぅわ!?」
ロイは体当たりでベットに倒れ込んで驚く。
『ごめんなさい、勢い過ぎた。
考え過ぎはよくないですよ』
「ベットなかったら危ないぞ。
まったく、君には驚かされるよ」
『きゃっ!』
笑いながらロイに抱き締められて毛布に包まれた。
「くくっ、驚かせた罰だ」
『ごめんなさ~い』
「これで許す」
『ふふっ…おやすみなさい』
「あぁ、おやすみ」
交互にキスしてベットに入り、ロイに抱き締められると安堵する。
スカーが行方不明でも人材不足でロイが外出しない訳にはいかない。
「落ち着いてください」
「あんたは若くして将軍になったエリートだから俺達の気持ちは分からないだろうよ!
貴族様なんだろ!」
「ぐっ…」
「マスタング将軍!」
「大丈夫だ」
「そのくらいにしてくれないか。
私の息子を離してくれ」
「息子だと?」
「父様…っ」
田舎から来た職人達の1人に胸ぐらを掴まれたが、閣下に止められて突き飛ばされる。
「…っと。
大丈夫か?」
「すみません。
ゴホッ…ゴホッ…」
閣下に抱き支えられて咳き込むロイの背中をさすった。
「閣下の息子ではないだろ」
「息子みたいなものだ。
ロイが何かした訳ではないのだろう?」
「すまない、八つ当たりだ。
マスタング将軍にも悪いことをしてしまって」
「止めれなかった」
「離せよ!」
「いいから来なさい!」
「…鉱山業界も大変だと私もロイも理解している。
今対策を試行錯誤しているが、当事者でないので分からないことを多い。
教えてくれないか?
私もロイも忙しい身だから代理人にはなるが…」
閣下の言葉に戸惑いながらも職人達は頷いて去って行く。
「マスタング将軍!
すみませんでした。
中尉みたいに守れなくて。
お怪我は?」
「大丈夫だ。
閣下、ありがとうございました」
「もう呼び方が戻ってしまうのかい?」
「…父様」
満足そうに笑う閣下にロイは苦笑いしていた。
(司令部に帰りたくない。
絶対に中尉に叱られる!)
ハボックは司令部に帰る足が重くなっている。
ついでだとロイはヒューズ宅に寄って届け物。
「主人がご迷惑を。
いつもすみません」
「構わないよ。
視察のついでだから」
「ロイお兄ちゃん!」
「やあ、エリシア。
久しぶりだな。
また背が伸びたかな」
「うん!」
「すみません…」
ヒューズの忘れ物を届けてグレイシアと挨拶を交わしていると家からエリシアが飛び出して来て抱きつく。
「やあ、ヒューズ。
邪魔してるぞ」
「…人が留守の時に何をしているんだ」
「失礼だな」
「貴方が酔っ払って忘れたものを届けてくれたのよ。
迷惑掛けたお詫びに私がアップルパイが焼けたとこだし、ご馳走していたの。
エリシアも離れなかったし」
ロイの膝に乗ってアップルパイを食べてるエリシアにヒューズは脱力。
文句を言いながらもお礼は伝え、ヒューズは着替えて同じくアップルパイを食べる。
「おまえ、何だかんだ言いながら世話好きだよな」
「…おまえには言われたくない」
「ぶはっ!
俺のはお節介だからな」
「自覚はあったのか」
「おまえは俺には当たりが強いな」
「甘えろと言ったのはどこの誰なんだ」
「それ、甘えなのかよ。
別に構わんけど。
グレイシア、この果物は?」
「マスタングさんがくれたのよ」
「わざわざすまんな」
「構わんさ。
市場で買うと多めにくれるし」
「おまえさんは好かれてっからな」
好かれるのも時に大変なことが多いと苦笑い。
「それにしても、あれは何だったんだろうな。
家で仕事の話はしたくないが」
『あのお店ですか。
怪しさは抜群なんですけどね』
「さすがに証拠がないのでは手出しは出来んからな」
『ですね。
何もしてないのに表向きの調査は難しいですから』
並んで歯磨きしながら喋っていてお互いによく伝わるなとヒューズには苦笑いされた。
「しばらくは様子を見るしかないんだろうな」
『それが今はいいかと』
「…だろうな」
ロイに水を注いだコップを渡して当たり前のように受け取り、洗ってコップを置くとタオルを渡される。
当たり前になるくらい日常的なことになっていた。
それはセルシアには自然なことでやっている感はない。
『ていっ!』
「おぅわ!?」
ロイは体当たりでベットに倒れ込んで驚く。
『ごめんなさい、勢い過ぎた。
考え過ぎはよくないですよ』
「ベットなかったら危ないぞ。
まったく、君には驚かされるよ」
『きゃっ!』
笑いながらロイに抱き締められて毛布に包まれた。
「くくっ、驚かせた罰だ」
『ごめんなさ~い』
「これで許す」
『ふふっ…おやすみなさい』
「あぁ、おやすみ」
交互にキスしてベットに入り、ロイに抱き締められると安堵する。
スカーが行方不明でも人材不足でロイが外出しない訳にはいかない。
「落ち着いてください」
「あんたは若くして将軍になったエリートだから俺達の気持ちは分からないだろうよ!
貴族様なんだろ!」
「ぐっ…」
「マスタング将軍!」
「大丈夫だ」
「そのくらいにしてくれないか。
私の息子を離してくれ」
「息子だと?」
「父様…っ」
田舎から来た職人達の1人に胸ぐらを掴まれたが、閣下に止められて突き飛ばされる。
「…っと。
大丈夫か?」
「すみません。
ゴホッ…ゴホッ…」
閣下に抱き支えられて咳き込むロイの背中をさすった。
「閣下の息子ではないだろ」
「息子みたいなものだ。
ロイが何かした訳ではないのだろう?」
「すまない、八つ当たりだ。
マスタング将軍にも悪いことをしてしまって」
「止めれなかった」
「離せよ!」
「いいから来なさい!」
「…鉱山業界も大変だと私もロイも理解している。
今対策を試行錯誤しているが、当事者でないので分からないことを多い。
教えてくれないか?
私もロイも忙しい身だから代理人にはなるが…」
閣下の言葉に戸惑いながらも職人達は頷いて去って行く。
「マスタング将軍!
すみませんでした。
中尉みたいに守れなくて。
お怪我は?」
「大丈夫だ。
閣下、ありがとうございました」
「もう呼び方が戻ってしまうのかい?」
「…父様」
満足そうに笑う閣下にロイは苦笑いしていた。
(司令部に帰りたくない。
絶対に中尉に叱られる!)
ハボックは司令部に帰る足が重くなっている。
ついでだとロイはヒューズ宅に寄って届け物。
「主人がご迷惑を。
いつもすみません」
「構わないよ。
視察のついでだから」
「ロイお兄ちゃん!」
「やあ、エリシア。
久しぶりだな。
また背が伸びたかな」
「うん!」
「すみません…」
ヒューズの忘れ物を届けてグレイシアと挨拶を交わしていると家からエリシアが飛び出して来て抱きつく。
「やあ、ヒューズ。
邪魔してるぞ」
「…人が留守の時に何をしているんだ」
「失礼だな」
「貴方が酔っ払って忘れたものを届けてくれたのよ。
迷惑掛けたお詫びに私がアップルパイが焼けたとこだし、ご馳走していたの。
エリシアも離れなかったし」
ロイの膝に乗ってアップルパイを食べてるエリシアにヒューズは脱力。
文句を言いながらもお礼は伝え、ヒューズは着替えて同じくアップルパイを食べる。
「おまえ、何だかんだ言いながら世話好きだよな」
「…おまえには言われたくない」
「ぶはっ!
俺のはお節介だからな」
「自覚はあったのか」
「おまえは俺には当たりが強いな」
「甘えろと言ったのはどこの誰なんだ」
「それ、甘えなのかよ。
別に構わんけど。
グレイシア、この果物は?」
「マスタングさんがくれたのよ」
「わざわざすまんな」
「構わんさ。
市場で買うと多めにくれるし」
「おまえさんは好かれてっからな」
好かれるのも時に大変なことが多いと苦笑い。