第③話
夢小説設定
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大佐はハボックに視線を戻す。
「まぁ、一応は警告して来ましたけど。
まだあの様子だと諦めないかも」
「口説かれることは?」
『…何度か。
年下だから生意気と思われるのが多いですけど、たまにそういう人がいますね』
「ほぉ、君の魅力を分かる軍人もいるようだね。
その軍人の名前は分かるか?」
『はい、自己紹介されました。
階級は少尉だったはずです。
名前は‥‥』
考えるように黙り込んだ。
「…中佐?」
「まさか、忘れたのか?」
『‥‥ジャン?』
「それは俺の名前っスι」
『そ、そうよね。
え~と…ジョン?』
「犬の名前でありそうだな」
『なんか違う‥‥』
「記憶力のいい君が珍しいな」
『不要なものは覚えない主義なんで』
(…不要なものι)
(‥‥それはちょっと哀れね)
セルシアの言葉に少しだけ同情する。
セルシアは思い出せずにいた。
「…仕方ない。
今度、口説かれたら私に言いなさい。
何かあってからでは遅いからな」
『はい』
実際にはただの嫉妬だろうとセルシアを除く部下達は思う。
『あ、ジャック…』
「ジャック?」
『はい、あの軍人の名前です。
ジャック・ブレン。
そう名乗っていましたよ』
「あぁ‥‥」
『知っているんですか?』
「噂は聞くよ。
会ったことはないが、いい奴ではないようだ」
『私は興味ないんで大丈夫ですよ』
「…私にも?」
『大佐以外ですよ』
「そうか」
満足そうに大佐は微笑む。
「そいつに何もされてないか?」
『腕を掴まれてましたけど、ハボック少尉に助けてもらいました。
しつこかったので吹き飛ばそうかと思っていましたよ』
(…次また同じことをしたらケシ炭にしてやる)
国家錬金術師を相手に口説くとは無謀かもしれない。
定時に仕事が終わり、セルシアは席から立ち上がる。
『では、お先に失礼します』
「あ‥‥」
『どうかしましたか?』
「いや、お疲れ様」
『はい』
大佐の様子に首を傾げつつ、執務室から出た。
「明日ゆっくりしてくださいね。
大佐がいるから無理かと思いますけど…」
「何かあれば、吹き飛ばしても構いませんよ。
お気をつけて、お帰りください。
お疲れ様でした」
「お疲れ様っス」
『心配ありがとう。
お疲れ様』
セルシアは一足先に帰宅して行く。
「…っはぁ~」
「お疲れ様です、大佐」
「あぁ、お疲れ様」
「明日の休暇お楽しみください」
「ありがとう。
はあぁ~…
一緒に帰りたかったな」
「何をバカなことを…」
呆れたように中尉が大佐を見つめ、ため息をついた。
「まぁ、一応は警告して来ましたけど。
まだあの様子だと諦めないかも」
「口説かれることは?」
『…何度か。
年下だから生意気と思われるのが多いですけど、たまにそういう人がいますね』
「ほぉ、君の魅力を分かる軍人もいるようだね。
その軍人の名前は分かるか?」
『はい、自己紹介されました。
階級は少尉だったはずです。
名前は‥‥』
考えるように黙り込んだ。
「…中佐?」
「まさか、忘れたのか?」
『‥‥ジャン?』
「それは俺の名前っスι」
『そ、そうよね。
え~と…ジョン?』
「犬の名前でありそうだな」
『なんか違う‥‥』
「記憶力のいい君が珍しいな」
『不要なものは覚えない主義なんで』
(…不要なものι)
(‥‥それはちょっと哀れね)
セルシアの言葉に少しだけ同情する。
セルシアは思い出せずにいた。
「…仕方ない。
今度、口説かれたら私に言いなさい。
何かあってからでは遅いからな」
『はい』
実際にはただの嫉妬だろうとセルシアを除く部下達は思う。
『あ、ジャック…』
「ジャック?」
『はい、あの軍人の名前です。
ジャック・ブレン。
そう名乗っていましたよ』
「あぁ‥‥」
『知っているんですか?』
「噂は聞くよ。
会ったことはないが、いい奴ではないようだ」
『私は興味ないんで大丈夫ですよ』
「…私にも?」
『大佐以外ですよ』
「そうか」
満足そうに大佐は微笑む。
「そいつに何もされてないか?」
『腕を掴まれてましたけど、ハボック少尉に助けてもらいました。
しつこかったので吹き飛ばそうかと思っていましたよ』
(…次また同じことをしたらケシ炭にしてやる)
国家錬金術師を相手に口説くとは無謀かもしれない。
定時に仕事が終わり、セルシアは席から立ち上がる。
『では、お先に失礼します』
「あ‥‥」
『どうかしましたか?』
「いや、お疲れ様」
『はい』
大佐の様子に首を傾げつつ、執務室から出た。
「明日ゆっくりしてくださいね。
大佐がいるから無理かと思いますけど…」
「何かあれば、吹き飛ばしても構いませんよ。
お気をつけて、お帰りください。
お疲れ様でした」
「お疲れ様っス」
『心配ありがとう。
お疲れ様』
セルシアは一足先に帰宅して行く。
「…っはぁ~」
「お疲れ様です、大佐」
「あぁ、お疲れ様」
「明日の休暇お楽しみください」
「ありがとう。
はあぁ~…
一緒に帰りたかったな」
「何をバカなことを…」
呆れたように中尉が大佐を見つめ、ため息をついた。