第35話
夢小説設定
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基本的に力仕事は男性下官とボランティアが行っている。
「マスタング将軍!
大変ですっ!」
「何事だ?」
「ヒュリーが倒れました!」
「やはり、限界だったか」
「今医務室に…」
「あとで行く。
ハボックとブレダは各自の仕事に」
「分かりました」
「あまり責めないでやってくださいね。
ヒュリーなりに頑張ってましたから」
「心配するな」
万年筆を置いてロイは執務室から出て行く。
(経験になると思ったが、真面目な性格を配慮するべきだったな。
少し熱があるか)
眠っているヒュリーの額に触れてロイはため息をつく。
「ここは…?」
「気がついたか?」
「僕、どうして…
マスタング将軍!?」
「おはよう、ヒュリー」
「もしかして…」
「現場で倒れてハボックとブレダが運んで来た。
会ったらお礼を言いなさい」
「申し訳ありません!
ご迷惑を!」
青ざめてヒュリーは飛び起き、深々と頭を下げる。
「…今日は帰りなさい」
「大丈夫です!」
「馬鹿者。
そんな青白い顔して熱ある奴にやらせられるか!」
「熱?」
「まだ君は労働に不向きだ。
理解していたのだが。
熱が下がったら書類の方に来てもらうから。
こちらも人手が足らないし」
「マスタング将軍…
呆れてます?」
「今更だな。
私の配慮が足らなかった。
しっかり休めよ」
「怒ってないんですか?」
「過ぎたものは仕方ない。
さっさと直して仕事で取り返せ」
「はい!」
「とりあえず、少し休んでろ」
ロイが医務室から出て行き、ヒュリー
はベットに戻る。
泥だらけになりながら叫ばずにはいられない。
「何で俺まで駆り出されるんだ!」
「ヒュリーが倒れたし。
体力はあるだろ、ヒューズ中佐」
「この野郎!」
「皆さん、休憩してください。
ご苦労様です」
『はい、どうぞ』
「「ありがとうございます!」」
ボランティア達と軍人達から差し入れに歓声が上がる。
「うっま!」
「身体が温まります」
「ロイ、おまえもやれよ」
「ヒューズ中佐、何を言ってるんですか。
将軍の階級の仕事ではありません」
「そうですよ!
もうっ、冗談が過ぎます!」
アームストロングとその部下にまでヒューズは叱られた。
「マスタング将軍にやらせてたら閣下が飛んで来ますよ」
「…禁止された」
「「はっ?」」
『マスタング将軍、捜索作業も片付け並びに解体作業も閣下から禁止されました』
「ぶはっ!
さすが溺愛じゃねぇか」
ロイは不満そうに微かに顔を歪めていた。
「マスタング将軍、公私混同の溺愛ですね。
閣下の愛人の子供ではないのは残念でしたけど。
そうそう、煙草の火傷の跡はどうなりました?」
「お下がりください!」
『マスタング将軍、車に戻りましょう』
ニヤニヤ笑いながら近づいて来る悪評の週刊誌の記者。
軍の広報や閣下が出版社に警告しても執拗にロイを追いかけ回していた。
「背中の煙草の火傷、どんな風に押さえつけられて当てられたんですか。
その時の気持ちは?」
「おいっ!」
「何で知ってる?」
「会って来たんですよ。
ペラペラ話してくれましたよ。
貴方が憎いとも。
聞きたいですか?」
「マスタング将軍!
聞かなくていいですから。
司令部に戻りましょう」
「逃げなくたっていいじゃないですか。
やはり、本当は弱いんですか?」
ふざけた口調で挑発するような記者にボランティアの国民も顔を歪めて不快感を露にする。
「そこまでだ」
「閣下!?」
「警告したはずだ。
ホークアイ中尉、リーゼル大佐。
ロイを連れて司令部に戻りなさい」
「はっ!」
『将軍、行きましょう』
戸惑いながらもロイは諭されて司令部に戻った。
「失礼する。
ロイ、大丈夫か?」
「閣下!
お帰りなさいませ」
「そうではないだろ」
「あの記者ですか。
逮捕した将軍達に話を聞いたらしいですから」
「家族に協力を得たのだろう。
あの記者は面会させないように命じたよ」
「ありがとうございます」
「気にしなくていいから。
話題性があるし、近づくのは仕方ないとしてもあそこは悪質過ぎる。
気をつけるように」
「承知しております」
中尉達も警戒していて同時に不快感もある。
「マスタング将軍!
大変ですっ!」
「何事だ?」
「ヒュリーが倒れました!」
「やはり、限界だったか」
「今医務室に…」
「あとで行く。
ハボックとブレダは各自の仕事に」
「分かりました」
「あまり責めないでやってくださいね。
ヒュリーなりに頑張ってましたから」
「心配するな」
万年筆を置いてロイは執務室から出て行く。
(経験になると思ったが、真面目な性格を配慮するべきだったな。
少し熱があるか)
眠っているヒュリーの額に触れてロイはため息をつく。
「ここは…?」
「気がついたか?」
「僕、どうして…
マスタング将軍!?」
「おはよう、ヒュリー」
「もしかして…」
「現場で倒れてハボックとブレダが運んで来た。
会ったらお礼を言いなさい」
「申し訳ありません!
ご迷惑を!」
青ざめてヒュリーは飛び起き、深々と頭を下げる。
「…今日は帰りなさい」
「大丈夫です!」
「馬鹿者。
そんな青白い顔して熱ある奴にやらせられるか!」
「熱?」
「まだ君は労働に不向きだ。
理解していたのだが。
熱が下がったら書類の方に来てもらうから。
こちらも人手が足らないし」
「マスタング将軍…
呆れてます?」
「今更だな。
私の配慮が足らなかった。
しっかり休めよ」
「怒ってないんですか?」
「過ぎたものは仕方ない。
さっさと直して仕事で取り返せ」
「はい!」
「とりあえず、少し休んでろ」
ロイが医務室から出て行き、ヒュリー
はベットに戻る。
泥だらけになりながら叫ばずにはいられない。
「何で俺まで駆り出されるんだ!」
「ヒュリーが倒れたし。
体力はあるだろ、ヒューズ中佐」
「この野郎!」
「皆さん、休憩してください。
ご苦労様です」
『はい、どうぞ』
「「ありがとうございます!」」
ボランティア達と軍人達から差し入れに歓声が上がる。
「うっま!」
「身体が温まります」
「ロイ、おまえもやれよ」
「ヒューズ中佐、何を言ってるんですか。
将軍の階級の仕事ではありません」
「そうですよ!
もうっ、冗談が過ぎます!」
アームストロングとその部下にまでヒューズは叱られた。
「マスタング将軍にやらせてたら閣下が飛んで来ますよ」
「…禁止された」
「「はっ?」」
『マスタング将軍、捜索作業も片付け並びに解体作業も閣下から禁止されました』
「ぶはっ!
さすが溺愛じゃねぇか」
ロイは不満そうに微かに顔を歪めていた。
「マスタング将軍、公私混同の溺愛ですね。
閣下の愛人の子供ではないのは残念でしたけど。
そうそう、煙草の火傷の跡はどうなりました?」
「お下がりください!」
『マスタング将軍、車に戻りましょう』
ニヤニヤ笑いながら近づいて来る悪評の週刊誌の記者。
軍の広報や閣下が出版社に警告しても執拗にロイを追いかけ回していた。
「背中の煙草の火傷、どんな風に押さえつけられて当てられたんですか。
その時の気持ちは?」
「おいっ!」
「何で知ってる?」
「会って来たんですよ。
ペラペラ話してくれましたよ。
貴方が憎いとも。
聞きたいですか?」
「マスタング将軍!
聞かなくていいですから。
司令部に戻りましょう」
「逃げなくたっていいじゃないですか。
やはり、本当は弱いんですか?」
ふざけた口調で挑発するような記者にボランティアの国民も顔を歪めて不快感を露にする。
「そこまでだ」
「閣下!?」
「警告したはずだ。
ホークアイ中尉、リーゼル大佐。
ロイを連れて司令部に戻りなさい」
「はっ!」
『将軍、行きましょう』
戸惑いながらもロイは諭されて司令部に戻った。
「失礼する。
ロイ、大丈夫か?」
「閣下!
お帰りなさいませ」
「そうではないだろ」
「あの記者ですか。
逮捕した将軍達に話を聞いたらしいですから」
「家族に協力を得たのだろう。
あの記者は面会させないように命じたよ」
「ありがとうございます」
「気にしなくていいから。
話題性があるし、近づくのは仕方ないとしてもあそこは悪質過ぎる。
気をつけるように」
「承知しております」
中尉達も警戒していて同時に不快感もある。