第35話
夢小説設定
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ロイの視線に閣下は気づいて優しく頭を撫でる。
「どうした?」
「前髪を下ろすとそういう髪型だったんですね。
お世話になっていた時はオールバックにしていたので」
「あぁ、寝る前にしか下ろさないからな」
「新鮮です」
「君の髪はサラサラなんだな」
「あ~…はい。
よく言われます」
お風呂から出て用意されているバスタオルで拭いて着替えた。
「ロイ様、閣下もどうぞ。
お部屋の準備は整っております」
「ありがとう」
「では、休もうとするか」
「おやすみなさいませ」
「また明日」
「はい」
それぞれ用意された部屋に行き、部屋の都合で閣下と中尉以外は相部屋だった。
「マスタング将軍、部屋をありがとうございます。
おやすみなさい」
「あぁ、おやすみ。
頼まれた目覚まし時計を用意してもらったから」
「ありがとうございます。
それでは、また明日」
中尉はロイから目覚まし時計を手渡されると用意された部屋に入る。
(…子供の泣き声?
不安もあるのか、夜泣きだろうか)
時より子供の声で起こされたが、また眠りに着いた。
(何なんだ?
子供の賑やかな声に…、騒がしい声が聞こえるな)
騒がしい無数の声に起こされてロイの目覚めは最悪。
隣で眠っていたセルシアの姿はなくてロイは支度をして寝室から大広間にいる。
「朝から騒がしいですが、何事ですか?」
「ロイ様、おはようございます。
申し訳ありません。
この方々を入れてしまって」
「軍服でしたから緊急時かと」
(…おとなしく待つことは出来ないのか。
子供達を怯えさせているのではないか)
母親の足にしがみつき、半泣きの子供達と困惑している市民達。
「構わんよ。
お騒がせして申し訳ありません。
朝食は?」
「いえ、まだですが…」
「誰のせいで騒いでいると!」
「ロイ様のせいだと?
上官でもここでは貴方達は…っ」
「やめなさい。
失礼しました。
将軍達を広間に案内を」
「承知しました」
「困らせて申し訳ありません。
朝食をどうぞ」
「やれやれ、将軍達は待てないのかね」
「待てる方々ならこんな朝早くから騒がないでしょう?」
「軍に連絡したのですが」
「自分達の都合にいいように解釈したのだろうな」
苛立ちを感じながら将軍達を案内したように広間に向かう。
「ロイ様、大広間ではなくて広間でよろしかったのですか?」
「…客人ではないからな。
将軍達の顔を覚えておきなさい。
次は入れなくて構わん」
「よろしいのですか?」
「客人ではない。
待機してもらえばいいから」
「承知しました」
ロイの言葉に同行している執事は苦笑いする。
ロイを制して閣下は前に出て将軍達に説明すると司令部に戻した。
「閣下…」
「口先だけは達者だな。
私達も食事して司令部に行こう。
いや、ロイは現場に行って確認して報告を頼む。
必要なら防壁を」
「承知しました」
「…マスタング将軍」
「中尉は必要なものを買って来なさい」
『私が一緒に居るから』
「ありがとうございます」
朝食を済ませて閣下と補佐官は司令部に行き、ロイ達は現場に向かう。
ヒューズとハボック達は被害の住宅に行く。
「ふむ…悪くはないが」
『防壁ではないですね』
「暗闇の中だったし。
防壁は作り替えが必要か」
川の近辺で片付けに参加していたアームストロングを呼び、破壊してもらった。
川の防壁は広いのでロイとセルシアが2人で作り替える。
『どうかしました?』
「捜索と片付けに駆り出されているから誰も居ないんだったな。
豪雨の川の被害報告と対策の書類作成しなくては」
『報告書があるのでまとめてください。
中尉が用意してくれてました』
「ははっ、さすがだ」
『私は通常の書類作業を進めておきます』
「ありがとう」
紙の捲る音と万年筆の書く音が執務室に広がっていた。
“豪雨で川の工事中の防壁が破られ、川近辺の数世帯に被害!”
“マンションも崩壊し、被害の世帯は避難所に”
“衣服と食料だけではなくて屋敷を避難所としてマスタング将軍から提供された”
“市民達の生活費は閣下がポケットマネーで提供”
翌日の新聞に被害情報と共にロイの記事が載っていた。
「どうした?」
「前髪を下ろすとそういう髪型だったんですね。
お世話になっていた時はオールバックにしていたので」
「あぁ、寝る前にしか下ろさないからな」
「新鮮です」
「君の髪はサラサラなんだな」
「あ~…はい。
よく言われます」
お風呂から出て用意されているバスタオルで拭いて着替えた。
「ロイ様、閣下もどうぞ。
お部屋の準備は整っております」
「ありがとう」
「では、休もうとするか」
「おやすみなさいませ」
「また明日」
「はい」
それぞれ用意された部屋に行き、部屋の都合で閣下と中尉以外は相部屋だった。
「マスタング将軍、部屋をありがとうございます。
おやすみなさい」
「あぁ、おやすみ。
頼まれた目覚まし時計を用意してもらったから」
「ありがとうございます。
それでは、また明日」
中尉はロイから目覚まし時計を手渡されると用意された部屋に入る。
(…子供の泣き声?
不安もあるのか、夜泣きだろうか)
時より子供の声で起こされたが、また眠りに着いた。
(何なんだ?
子供の賑やかな声に…、騒がしい声が聞こえるな)
騒がしい無数の声に起こされてロイの目覚めは最悪。
隣で眠っていたセルシアの姿はなくてロイは支度をして寝室から大広間にいる。
「朝から騒がしいですが、何事ですか?」
「ロイ様、おはようございます。
申し訳ありません。
この方々を入れてしまって」
「軍服でしたから緊急時かと」
(…おとなしく待つことは出来ないのか。
子供達を怯えさせているのではないか)
母親の足にしがみつき、半泣きの子供達と困惑している市民達。
「構わんよ。
お騒がせして申し訳ありません。
朝食は?」
「いえ、まだですが…」
「誰のせいで騒いでいると!」
「ロイ様のせいだと?
上官でもここでは貴方達は…っ」
「やめなさい。
失礼しました。
将軍達を広間に案内を」
「承知しました」
「困らせて申し訳ありません。
朝食をどうぞ」
「やれやれ、将軍達は待てないのかね」
「待てる方々ならこんな朝早くから騒がないでしょう?」
「軍に連絡したのですが」
「自分達の都合にいいように解釈したのだろうな」
苛立ちを感じながら将軍達を案内したように広間に向かう。
「ロイ様、大広間ではなくて広間でよろしかったのですか?」
「…客人ではないからな。
将軍達の顔を覚えておきなさい。
次は入れなくて構わん」
「よろしいのですか?」
「客人ではない。
待機してもらえばいいから」
「承知しました」
ロイの言葉に同行している執事は苦笑いする。
ロイを制して閣下は前に出て将軍達に説明すると司令部に戻した。
「閣下…」
「口先だけは達者だな。
私達も食事して司令部に行こう。
いや、ロイは現場に行って確認して報告を頼む。
必要なら防壁を」
「承知しました」
「…マスタング将軍」
「中尉は必要なものを買って来なさい」
『私が一緒に居るから』
「ありがとうございます」
朝食を済ませて閣下と補佐官は司令部に行き、ロイ達は現場に向かう。
ヒューズとハボック達は被害の住宅に行く。
「ふむ…悪くはないが」
『防壁ではないですね』
「暗闇の中だったし。
防壁は作り替えが必要か」
川の近辺で片付けに参加していたアームストロングを呼び、破壊してもらった。
川の防壁は広いのでロイとセルシアが2人で作り替える。
『どうかしました?』
「捜索と片付けに駆り出されているから誰も居ないんだったな。
豪雨の川の被害報告と対策の書類作成しなくては」
『報告書があるのでまとめてください。
中尉が用意してくれてました』
「ははっ、さすがだ」
『私は通常の書類作業を進めておきます』
「ありがとう」
紙の捲る音と万年筆の書く音が執務室に広がっていた。
“豪雨で川の工事中の防壁が破られ、川近辺の数世帯に被害!”
“マンションも崩壊し、被害の世帯は避難所に”
“衣服と食料だけではなくて屋敷を避難所としてマスタング将軍から提供された”
“市民達の生活費は閣下がポケットマネーで提供”
翌日の新聞に被害情報と共にロイの記事が載っていた。