第35話
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中尉達とたまに食事に行くことはあるが、同じテーブルで一緒に大勢で食べたことはないので不思議な感覚。
(ヒューズや中尉達に閣下とも食べたことはあるが。
別々でこのメンバーで一緒に食べたことはないし)
大勢で食べることはほとんどないから違和感があるのだろう。
「将軍、肉を食わないんですか?
旨いですよ!」
「食う順番がそれぞれあるんだよ。
おまえは少しは野菜を食えって」
「ブレダには言われたくない」
「悪かったな」
「静かにしなさい。
閣下、申し訳ありません」
「構わないよ。
賑やかなのは嫌いじゃない」
「ありがとうございます」
「わんっ!」
「ハヤテ号、いつの間に。
すみません」
「構わないよ。
そっか、ハヤテ号のご飯も用意していなかった。
食べれそうなものを用意してあげてくれないか?」
「承知しました。
厨房に確認して参ります」
「将軍、ありがとうございます」
「構わんよ。
いつもと違うけど、我慢するんだぞ?」
「わんっ!」
ロイに撫でられると嬉しそうに尻尾を振って吠えてハヤテ号がロイの膝によじ登る。
「ハヤテ号、いけません。
マスタング将軍は食事中だから。
本当に申し訳ありません」
「大丈…、舐めなくていいから」
「こらっ!
本当にすみません」
「いや、構わないよ」
ロイの口や頬を舐め始めたハヤテ号に中尉は慌てて抱えて離す。
メイドに渡されたタオルでロイは拭いて苦笑い。
「ハヤテ号は子犬の時から将軍に懐いてますよね」
「…そうだな。
特に何かしてる訳じゃないけど」
「鷹に懐かれましたし、動物に好かれるタイプなのでは?」
「ん~…どうなんだろうな」
「鷹はともかく、ハヤテ号に至ってはご主人様に似たんだろ」
「私…?」
「大好き!って慕ってるし」
「何を言ってるんですか!?」
「慕ってねぇの?」
「そういうことでは…」
ヒューズにからかわれて中尉は頬を赤らめる。
「ロイ様、いかがでしょうか?」
「美味しいよ。
ビーフシチューも」
「お約束していたので。
おかわりはいかがですか?」
「私は十分だ。
部下にあげてやってくれ。
普段はちゃんとした料理を食べていないからな」
「承知しました。
まだおかわりありますからね」
「やったぁ!」
「ありがとうございます!」
「中尉もハヤテ号のことは任せて座って食べなさい」
「はい、失礼します」
『これも美味しいから』
「ありがとうございます」
「デザートも用意してもらった。
チーズケーキ、好きだろう?」
「ですが…」
「今私達が行っても邪魔になるだけだ。
食料も届けてあるし、危険となれば各自で判断するだろう」
「…はい」
「チーズケーキ、食べるだろう? セルシアはチョコケーキにしといたから」
『はい!』
「閣下も補佐官も好きなデザートを選んで食べてください」
いつの間に頼んでいたのだろうかとロイを見て苦笑い。
数種類のデザートが用意され、飲み物も数種類から選べる。
「私達だけで食べてよろしいのでしょうか?」
「市民にも部屋に持って行ってもらってるよ。
厨房には料理長以外にも料理の使用人がいるから安心しなさい」
「…そうでしたか」
「チーズケーキも数種類あるし」
「これは悩みますね」
「くくっ、ご自由にどうぞ」
「ロイ様には甘さ控えめのデザートがありますから」
「ありがとう」
やっと表情が明るくなった中尉にロイは安堵する。
「失礼します。
マスタング将軍、デザートありがとうございました」
「子供達も喜んでました」
「ありがとうございます!」
「どういたしまして」
「…っくしゅ!」
「ちょっと待ってなさい。
ミルクは飲めるかな?」
「うん!」
「はい、ホットミルク。
蜂蜜入りだから。
みんなには内緒な」
「うん!
ありがとう!」
「すみません、口調が…」
「構わないさ。
溢さないようにな。
お母さんには紅茶をどうぞ」
「えっ?
あ、ありがとうございます」
「不安は分かりますが、大丈夫ですよ。
眠れる時に寝てください」
「あ…っ」
「おやすみなさい」
「はい、おやすみなさい」
マグカップに飲み物を注いでロイは渡して部屋に帰した。
ロイの穏やかな声は不思議と安心感がある。
台風が来るのではないかと思う程の豪雨と強風だ。
「これは帰れますかね?」
「う~む…酷くなる一方だな」
「閣下とマスタング将軍をこの中で帰す訳には参りません。
閣下もマスタング将軍も狙われる可能性があります。
この視界も音も遮られる可能性がある中では危険性が高すぎます」
「部屋はまだ余っています。
閣下は寝室を」
「いや、それはやめよう。
客間で構わんよ。
ここはあくまでも君の屋敷だ」
「正確には父の屋敷ですが」
「大丈夫だ、ウィルの屋敷なら警備も頑丈だろう」
「閣下がそう言っているから」
「承知しました」
「お部屋に案内致します。
着替えもゲストルームにございますので。
お風呂に入られますか?」
「ロイ、君は入るか?」
「私は先程に入ったので」
「いいではないか。
君が小さい頃には一緒に入ったし」
「ちょっ、いつの話ですか!」
楽しそうに笑う閣下にロイは腕を引っ張られて行く。
「…連れて行かれた」
「はい、行かれましたね」
「あれは一緒に風呂に入ることになるんだろうな」
「入るでしょうね」
「すみません、マスタング将軍」
『命の危機はないから』
閣下が相手では誰も助けに行けずに苦笑い。
2017.4.20
(ヒューズや中尉達に閣下とも食べたことはあるが。
別々でこのメンバーで一緒に食べたことはないし)
大勢で食べることはほとんどないから違和感があるのだろう。
「将軍、肉を食わないんですか?
旨いですよ!」
「食う順番がそれぞれあるんだよ。
おまえは少しは野菜を食えって」
「ブレダには言われたくない」
「悪かったな」
「静かにしなさい。
閣下、申し訳ありません」
「構わないよ。
賑やかなのは嫌いじゃない」
「ありがとうございます」
「わんっ!」
「ハヤテ号、いつの間に。
すみません」
「構わないよ。
そっか、ハヤテ号のご飯も用意していなかった。
食べれそうなものを用意してあげてくれないか?」
「承知しました。
厨房に確認して参ります」
「将軍、ありがとうございます」
「構わんよ。
いつもと違うけど、我慢するんだぞ?」
「わんっ!」
ロイに撫でられると嬉しそうに尻尾を振って吠えてハヤテ号がロイの膝によじ登る。
「ハヤテ号、いけません。
マスタング将軍は食事中だから。
本当に申し訳ありません」
「大丈…、舐めなくていいから」
「こらっ!
本当にすみません」
「いや、構わないよ」
ロイの口や頬を舐め始めたハヤテ号に中尉は慌てて抱えて離す。
メイドに渡されたタオルでロイは拭いて苦笑い。
「ハヤテ号は子犬の時から将軍に懐いてますよね」
「…そうだな。
特に何かしてる訳じゃないけど」
「鷹に懐かれましたし、動物に好かれるタイプなのでは?」
「ん~…どうなんだろうな」
「鷹はともかく、ハヤテ号に至ってはご主人様に似たんだろ」
「私…?」
「大好き!って慕ってるし」
「何を言ってるんですか!?」
「慕ってねぇの?」
「そういうことでは…」
ヒューズにからかわれて中尉は頬を赤らめる。
「ロイ様、いかがでしょうか?」
「美味しいよ。
ビーフシチューも」
「お約束していたので。
おかわりはいかがですか?」
「私は十分だ。
部下にあげてやってくれ。
普段はちゃんとした料理を食べていないからな」
「承知しました。
まだおかわりありますからね」
「やったぁ!」
「ありがとうございます!」
「中尉もハヤテ号のことは任せて座って食べなさい」
「はい、失礼します」
『これも美味しいから』
「ありがとうございます」
「デザートも用意してもらった。
チーズケーキ、好きだろう?」
「ですが…」
「今私達が行っても邪魔になるだけだ。
食料も届けてあるし、危険となれば各自で判断するだろう」
「…はい」
「チーズケーキ、食べるだろう? セルシアはチョコケーキにしといたから」
『はい!』
「閣下も補佐官も好きなデザートを選んで食べてください」
いつの間に頼んでいたのだろうかとロイを見て苦笑い。
数種類のデザートが用意され、飲み物も数種類から選べる。
「私達だけで食べてよろしいのでしょうか?」
「市民にも部屋に持って行ってもらってるよ。
厨房には料理長以外にも料理の使用人がいるから安心しなさい」
「…そうでしたか」
「チーズケーキも数種類あるし」
「これは悩みますね」
「くくっ、ご自由にどうぞ」
「ロイ様には甘さ控えめのデザートがありますから」
「ありがとう」
やっと表情が明るくなった中尉にロイは安堵する。
「失礼します。
マスタング将軍、デザートありがとうございました」
「子供達も喜んでました」
「ありがとうございます!」
「どういたしまして」
「…っくしゅ!」
「ちょっと待ってなさい。
ミルクは飲めるかな?」
「うん!」
「はい、ホットミルク。
蜂蜜入りだから。
みんなには内緒な」
「うん!
ありがとう!」
「すみません、口調が…」
「構わないさ。
溢さないようにな。
お母さんには紅茶をどうぞ」
「えっ?
あ、ありがとうございます」
「不安は分かりますが、大丈夫ですよ。
眠れる時に寝てください」
「あ…っ」
「おやすみなさい」
「はい、おやすみなさい」
マグカップに飲み物を注いでロイは渡して部屋に帰した。
ロイの穏やかな声は不思議と安心感がある。
台風が来るのではないかと思う程の豪雨と強風だ。
「これは帰れますかね?」
「う~む…酷くなる一方だな」
「閣下とマスタング将軍をこの中で帰す訳には参りません。
閣下もマスタング将軍も狙われる可能性があります。
この視界も音も遮られる可能性がある中では危険性が高すぎます」
「部屋はまだ余っています。
閣下は寝室を」
「いや、それはやめよう。
客間で構わんよ。
ここはあくまでも君の屋敷だ」
「正確には父の屋敷ですが」
「大丈夫だ、ウィルの屋敷なら警備も頑丈だろう」
「閣下がそう言っているから」
「承知しました」
「お部屋に案内致します。
着替えもゲストルームにございますので。
お風呂に入られますか?」
「ロイ、君は入るか?」
「私は先程に入ったので」
「いいではないか。
君が小さい頃には一緒に入ったし」
「ちょっ、いつの話ですか!」
楽しそうに笑う閣下にロイは腕を引っ張られて行く。
「…連れて行かれた」
「はい、行かれましたね」
「あれは一緒に風呂に入ることになるんだろうな」
「入るでしょうね」
「すみません、マスタング将軍」
『命の危機はないから』
閣下が相手では誰も助けに行けずに苦笑い。
2017.4.20