第35話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
将軍達が事件の解決が出来ないのは事実なので補佐官は否定が出来ず、するつもりもない。
「閣下、このままでいいのでしょうか?」
「何がだね?」
「失礼ながら将軍達ですよ」
「君に負担は掛かるな」
「それは今更なので構いませんし、口先だけなのも。
手が出る将軍もいますが。
事件解決が出来ないなんて部下の不信感もですし、私も遠出の視察もありますから事件解決が出来ないのは。
私が居ない時はセルシアも居ますが、階級が下で言うことを聞くとは思いません。
女性を下に見ている傾向もありますから」
「かと言って事件現場に行かせても変わらんからな」
閣下の悩みの種でもあってため息をついた。
「視界が狭いんですよ。
将軍達を見ていると事件解決の基礎がないです。
多分、それを学ばなくてもいい環境だったのでしょう」
「上官に好かれていたとか?」
「あとは言葉巧みに部下に解決させて自分の利益にしたのでしょうね」
「対策は必要だな」
「東方に異動させるか?」
「グラマン将軍の元でちゃんと働くつもりならありでしょうけど」
「気に入った部下でないと世話を焼きませんよ。
将軍のことを気に入っていても事件は放り投げてましたし」
「…確かに。
でも、自分の利益にはしていなかったな。
私の言葉で解決したものさえも私の名前で報告書を提出してくれてた。
確認されて気づいたのだが」
出世に興味ないというよりは過去の出来事で呆れて気力が湧かないのかもしれない。
グラマン将軍は放任ではあったが、いざというときにロイを上官から守ってくれていた。
「振り回されましたし、よく分からない人でした。
今もよく分かりません。
でも、グラマン将軍には私は感謝もしてます。
中央にいるべき人材です。
本人は巻き込まれたくないと逃げるでしょうね」
「…そうなのだろうな。
しばらくしたら連れ戻してみるか。
彼の代わりになる東方の司令官を探さないとな」
「アームストロング少佐はどうでしょうか。
確かに戦争時に軍法違反はしましたが、そうしなければ優しい彼は潰されたのでしょう。
チャンスを与える時期が来たのではないですか?
戦闘能力も事件解決の能力も高いと思いますが…」
「アームストロング少佐か」
「周りの冷ややかな視線にも負けないのですから芯は強いはずです。
優しすぎるので1人ではなく、サポート役を置けばうまくいくはずです。
東方の市民とも話していて好評でしたから」
「うむ、落ち着いたら少し話してみるか」
「…はい。
出過ぎた真似を申し訳ありません」
「構わんよ。
君の意見は参考になる」
「ありがとうございます」
戦争のことがあるから昇進がないと本人も周りも理解している。
それでも辞めなかったのは強さで辞めさせられなかったのも貴族の家柄ゆえなのだろう。
閣下の視線に気づいてロイは思わず、見つめる。
「怒ってる訳じゃない。
やはり、君が適任になるだろう。
有能の将軍は異動させられているのもあるが」
「話が見えないのですが…」
「将軍の仕事が回っていない。
中心になる人物がいなくなったから尚更だ」
「そうですね」
「これは頼みではなく、命じる。
ロイ・マスタング将軍に」
「…何でしょうか?」
「将軍達を異動させるから一時的なものだが、君が中心で動かしなさい」
「将軍達は私の言うことを聞かないと思います」
「そうしたら私の名を出しなさい。
かなりきつくなると思うが、しばらく頼む」
「承知しました。
どちらにしても対策を考えなくてはなりませんからね」
「少人数でも動かせるように無駄な書類を廃止しなくては。
書類作業が嫌いだから廃止する訳ではないぞ。
無駄に確認する書類が多すぎる。
必要のない書類が手間になって効率が悪くなっているからな」
「そういうことにしておきます」
書類作業が嫌いというのも理由にありそうだが。
「ロイ様、お食事を持って来ましたが…」
「もう少しあとにしますか?」
「これで話は終わりだ。
食事中に極力、仕事の話はしないようにしてるから」
「承知しました。
話は終わったから大丈夫だ」
ロイの次に閣下、セルシアの前に料理を置いて階級をきちんと理解している。
「閣下、このままでいいのでしょうか?」
「何がだね?」
「失礼ながら将軍達ですよ」
「君に負担は掛かるな」
「それは今更なので構いませんし、口先だけなのも。
手が出る将軍もいますが。
事件解決が出来ないなんて部下の不信感もですし、私も遠出の視察もありますから事件解決が出来ないのは。
私が居ない時はセルシアも居ますが、階級が下で言うことを聞くとは思いません。
女性を下に見ている傾向もありますから」
「かと言って事件現場に行かせても変わらんからな」
閣下の悩みの種でもあってため息をついた。
「視界が狭いんですよ。
将軍達を見ていると事件解決の基礎がないです。
多分、それを学ばなくてもいい環境だったのでしょう」
「上官に好かれていたとか?」
「あとは言葉巧みに部下に解決させて自分の利益にしたのでしょうね」
「対策は必要だな」
「東方に異動させるか?」
「グラマン将軍の元でちゃんと働くつもりならありでしょうけど」
「気に入った部下でないと世話を焼きませんよ。
将軍のことを気に入っていても事件は放り投げてましたし」
「…確かに。
でも、自分の利益にはしていなかったな。
私の言葉で解決したものさえも私の名前で報告書を提出してくれてた。
確認されて気づいたのだが」
出世に興味ないというよりは過去の出来事で呆れて気力が湧かないのかもしれない。
グラマン将軍は放任ではあったが、いざというときにロイを上官から守ってくれていた。
「振り回されましたし、よく分からない人でした。
今もよく分かりません。
でも、グラマン将軍には私は感謝もしてます。
中央にいるべき人材です。
本人は巻き込まれたくないと逃げるでしょうね」
「…そうなのだろうな。
しばらくしたら連れ戻してみるか。
彼の代わりになる東方の司令官を探さないとな」
「アームストロング少佐はどうでしょうか。
確かに戦争時に軍法違反はしましたが、そうしなければ優しい彼は潰されたのでしょう。
チャンスを与える時期が来たのではないですか?
戦闘能力も事件解決の能力も高いと思いますが…」
「アームストロング少佐か」
「周りの冷ややかな視線にも負けないのですから芯は強いはずです。
優しすぎるので1人ではなく、サポート役を置けばうまくいくはずです。
東方の市民とも話していて好評でしたから」
「うむ、落ち着いたら少し話してみるか」
「…はい。
出過ぎた真似を申し訳ありません」
「構わんよ。
君の意見は参考になる」
「ありがとうございます」
戦争のことがあるから昇進がないと本人も周りも理解している。
それでも辞めなかったのは強さで辞めさせられなかったのも貴族の家柄ゆえなのだろう。
閣下の視線に気づいてロイは思わず、見つめる。
「怒ってる訳じゃない。
やはり、君が適任になるだろう。
有能の将軍は異動させられているのもあるが」
「話が見えないのですが…」
「将軍の仕事が回っていない。
中心になる人物がいなくなったから尚更だ」
「そうですね」
「これは頼みではなく、命じる。
ロイ・マスタング将軍に」
「…何でしょうか?」
「将軍達を異動させるから一時的なものだが、君が中心で動かしなさい」
「将軍達は私の言うことを聞かないと思います」
「そうしたら私の名を出しなさい。
かなりきつくなると思うが、しばらく頼む」
「承知しました。
どちらにしても対策を考えなくてはなりませんからね」
「少人数でも動かせるように無駄な書類を廃止しなくては。
書類作業が嫌いだから廃止する訳ではないぞ。
無駄に確認する書類が多すぎる。
必要のない書類が手間になって効率が悪くなっているからな」
「そういうことにしておきます」
書類作業が嫌いというのも理由にありそうだが。
「ロイ様、お食事を持って来ましたが…」
「もう少しあとにしますか?」
「これで話は終わりだ。
食事中に極力、仕事の話はしないようにしてるから」
「承知しました。
話は終わったから大丈夫だ」
ロイの次に閣下、セルシアの前に料理を置いて階級をきちんと理解している。