第35話
夢小説設定
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ロイはラフな格好で軍服とは異なる魅力でお風呂上がりの色気もある。
「…何でしょうか?」
「いや、顔色よくなったな」
「顔色?」
「ロイは色白だからな。
寒かったりすると顔色悪くなる。
まぁ、親しくないと分からない程度だな。
おまえは隠すのがうまいから。
体調悪いのも中尉かセルシア、俺にしか気づかれないだろ」
「…閣下にはバレて連れ去られた」
「人を誘拐みたいに」
「閣下、連れ帰っては似たようなものですよ」
「はっはっ!」
((…閣下は何をしてるんだ))
市民は苦笑いしながらも閣下ならありえそうで納得する。
「会議途中でしたが、どうなったのですか?」
「延長にしたよ。
悪化する危機感もあったからな」
「とは言っても…」
「閣下、マスタング将軍。
市民がいる前ですから」
「そうだな。
今はやめようか」
「承知しました。
このあとは司令部に?」
「そうしたいのだが…」
「今外に出るのは危険かと」
『うぅ…、雷は嫌です』
ロイは自分の腕にしがみついて半泣きのセルシアに苦笑い。
豪雨に加えて強風と雷も酷くなっている。
「ほかの軍人は現場や報告書を任せて正解でしたね」
「ロイ、お腹空かないか?」
「お腹空いたんですね。
昼食の途中でしたから」
「お昼休憩だったし」
「市民の皆さんを部屋に案内を」
「承知しました」
「マスタング将軍、ありがとうございます!」
「ありがとうございます。
本当に助かりました」
「気にしなくていい。
ゆっくり過ごしてください」
ロイにお礼を伝えて使用人達について行く。
台風のような状態で外に出たら危険だろう。
「勤務時間ですが、仕事は出来ませんし。
準備してもらえるかな」
「そう言われるかと思って料理長が作っていましたよ」
「ロイ様!
挨拶が遅れまして。
御無事で何よりです」
「心配かけてすまなかったな」
「いいえ。
新鮮な野菜もありますし、サラダは何がいいですか?
生野菜と温野菜」
「温野菜」
「承知しました。
皆さんの分もありますよ」
「ありがとう」
ロイは微かに嬉しそうに笑い、それなのに自覚がない野菜好き。
「あれで何で自覚ないんだ?
まぁ、別に構わないんですが」
「そこも可愛いんだよ。
分からんかね?」
「…親友を可愛いって言ってたら俺は可笑しい危ない奴ですよ」
「確かに。
そんなことを言ってたら危険人物ですね」
閣下とヒューズと補佐官は小声で雑談する。
「俺達も食っていいんですか?
上官と同じテーブルに?」
「私はそういう差別はするつもりはない」
「どっかの誰かさん達はするんだろうけどな。
ロイが珍しいんだよ」
「差別したとこで何も変わらん。
何かあった時に助けてくれるのは媚ってた上官ではなくて部下達だと分かってないんだろうな。
それで優しくする訳じゃないけど」
「ああいう上官だと何かあっても助けないでしょうね。
俺達はマスタング将軍の部下で幸せです!」
「本当にそうですね~!」
「…分かりやすく媚びるな。
何が食いたい?」
「「肉っ!」」
「伝えて来てくれ」
「承知しました」
ハボックとブレダの言葉に苦笑いしながらロイはメイドに伝えてもらう。
大きな雷が響く度にセルシアはロイにしがみついている腕に更に抱きつく。
『ひゃあっ!』
「…大丈夫だから耳元で叫ばないでくれ」
『無理です!
雷ですよ!?』
「いや、雷だが」
「司令部にいた時は平気そうだったのに」
『それはロイさんに報告しないといけないと』
「ほかの将軍達も居たが?」
『あの人達に解決が出来ると?
絶対に無理です。
解決なんて出来てましたか?
小さな事件さえも解決が出来ない人がこういう時の対策なんて出来るはずないです。
ロイさんと同等なんて思っていることも不愉快です!』
「…君の上官なんだが」
『だから?
私はロイさんに忠誠は誓いましたが、才能の欠片もない人達に忠誠を誓った覚えはありませんよ。
ロイさんになら命を賭けれますが、そんな人達の為には使いません。
むしろ、危なくなったら逃げるかもしれませんね』
ロイは気まずそうに目を反らして中尉も頭を抱える。
いつものことなのでハボック達は苦笑い。
「補佐官、リーゼル大佐にその発言はやめた方が身の為ですよ。
前の上官も原因ですけど」
「もう分かりやすく、ロイが一番ですからね」
『私は国家錬金術師になる前に言いましたよ。
スカウトされた時に“才能ない上官には従いません”って。
前の上官は当然ながら全然才能はありませんでしたし。
仕事にならなかったので私がしていましたが、従ってはいません』
そこまでハッキリ言われるともう黙るしかない。
「…何でしょうか?」
「いや、顔色よくなったな」
「顔色?」
「ロイは色白だからな。
寒かったりすると顔色悪くなる。
まぁ、親しくないと分からない程度だな。
おまえは隠すのがうまいから。
体調悪いのも中尉かセルシア、俺にしか気づかれないだろ」
「…閣下にはバレて連れ去られた」
「人を誘拐みたいに」
「閣下、連れ帰っては似たようなものですよ」
「はっはっ!」
((…閣下は何をしてるんだ))
市民は苦笑いしながらも閣下ならありえそうで納得する。
「会議途中でしたが、どうなったのですか?」
「延長にしたよ。
悪化する危機感もあったからな」
「とは言っても…」
「閣下、マスタング将軍。
市民がいる前ですから」
「そうだな。
今はやめようか」
「承知しました。
このあとは司令部に?」
「そうしたいのだが…」
「今外に出るのは危険かと」
『うぅ…、雷は嫌です』
ロイは自分の腕にしがみついて半泣きのセルシアに苦笑い。
豪雨に加えて強風と雷も酷くなっている。
「ほかの軍人は現場や報告書を任せて正解でしたね」
「ロイ、お腹空かないか?」
「お腹空いたんですね。
昼食の途中でしたから」
「お昼休憩だったし」
「市民の皆さんを部屋に案内を」
「承知しました」
「マスタング将軍、ありがとうございます!」
「ありがとうございます。
本当に助かりました」
「気にしなくていい。
ゆっくり過ごしてください」
ロイにお礼を伝えて使用人達について行く。
台風のような状態で外に出たら危険だろう。
「勤務時間ですが、仕事は出来ませんし。
準備してもらえるかな」
「そう言われるかと思って料理長が作っていましたよ」
「ロイ様!
挨拶が遅れまして。
御無事で何よりです」
「心配かけてすまなかったな」
「いいえ。
新鮮な野菜もありますし、サラダは何がいいですか?
生野菜と温野菜」
「温野菜」
「承知しました。
皆さんの分もありますよ」
「ありがとう」
ロイは微かに嬉しそうに笑い、それなのに自覚がない野菜好き。
「あれで何で自覚ないんだ?
まぁ、別に構わないんですが」
「そこも可愛いんだよ。
分からんかね?」
「…親友を可愛いって言ってたら俺は可笑しい危ない奴ですよ」
「確かに。
そんなことを言ってたら危険人物ですね」
閣下とヒューズと補佐官は小声で雑談する。
「俺達も食っていいんですか?
上官と同じテーブルに?」
「私はそういう差別はするつもりはない」
「どっかの誰かさん達はするんだろうけどな。
ロイが珍しいんだよ」
「差別したとこで何も変わらん。
何かあった時に助けてくれるのは媚ってた上官ではなくて部下達だと分かってないんだろうな。
それで優しくする訳じゃないけど」
「ああいう上官だと何かあっても助けないでしょうね。
俺達はマスタング将軍の部下で幸せです!」
「本当にそうですね~!」
「…分かりやすく媚びるな。
何が食いたい?」
「「肉っ!」」
「伝えて来てくれ」
「承知しました」
ハボックとブレダの言葉に苦笑いしながらロイはメイドに伝えてもらう。
大きな雷が響く度にセルシアはロイにしがみついている腕に更に抱きつく。
『ひゃあっ!』
「…大丈夫だから耳元で叫ばないでくれ」
『無理です!
雷ですよ!?』
「いや、雷だが」
「司令部にいた時は平気そうだったのに」
『それはロイさんに報告しないといけないと』
「ほかの将軍達も居たが?」
『あの人達に解決が出来ると?
絶対に無理です。
解決なんて出来てましたか?
小さな事件さえも解決が出来ない人がこういう時の対策なんて出来るはずないです。
ロイさんと同等なんて思っていることも不愉快です!』
「…君の上官なんだが」
『だから?
私はロイさんに忠誠は誓いましたが、才能の欠片もない人達に忠誠を誓った覚えはありませんよ。
ロイさんになら命を賭けれますが、そんな人達の為には使いません。
むしろ、危なくなったら逃げるかもしれませんね』
ロイは気まずそうに目を反らして中尉も頭を抱える。
いつものことなのでハボック達は苦笑い。
「補佐官、リーゼル大佐にその発言はやめた方が身の為ですよ。
前の上官も原因ですけど」
「もう分かりやすく、ロイが一番ですからね」
『私は国家錬金術師になる前に言いましたよ。
スカウトされた時に“才能ない上官には従いません”って。
前の上官は当然ながら全然才能はありませんでしたし。
仕事にならなかったので私がしていましたが、従ってはいません』
そこまでハッキリ言われるともう黙るしかない。