第35話
夢小説設定
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補佐官は小さく笑い、閣下は首を傾げた。
「どうした?」
「いえ、さすがだなと。
ほかの者なら躊躇するとこを招き入れたりして。
決断も速くて。
国民の人気も納得です。
閣下は危機感はないのですか?」
「生まれ持ったカリスマ性だろう。
私とロイでは違うからな。
危機感よりも嬉しいから」
「父親ですか」
「そうかもしれんな」
「…溺愛し過ぎです」
「はっはっ!」
「反対されませんかね?」
「使用人達も私と同じだから」
「尽くされまくってるみたいだとヒューズ中佐が言ってましたね」
ヒューズの交流の広さには驚くが、これに関してはロイがキッカケだ。
「閣下、失礼します。
私共はロイ様には尽くします。
必要最低限で構いませんね?」
「確認したいと…」
「もちろん構いません。
受け入れてもらえますか?」
「ロイ様の頼み事を私共が断る選択はありません。
使用人達にも話しますのでしばらくお待ちください」
「お願いします」
「すまないな」
「ロイ様が謝る必要はないです。
貴方の為なら私共は動くのです」
ロイに対する忠誠心は本物のようで尽くしているのは本当だなと補佐官は実感する。
「皆さん、ご迷惑をお掛けして申し訳ありません。
今後について話させて頂きます。
国から被害を受けた世帯に見舞金を支払います。
家具なども必要最低限の補償も致します。
片付けに必要なものも負担します。
身分証の再発行も無償で行い、身分証で銀行で鍵などを再発行が出来るようにしました」
「ずっとここで生活しないとならないのですか?
子供がいるんです!」
「いつまでここにいないといけないのですか!」
「落ち着いてください」
市民は不満を閣下に訴えて補佐官が宥める。
生活が変わってしまうのだから市民も必死なのは当然だ。
「料理と衣服同様にマスタング将軍から提供がありました。
マスタング将軍の屋敷に一時的に住ませてもらえることになりました」
「「えっ!?」」
「ただし、使用人達は最低限のことしかしません。
それが屋敷で生活している使用人達からの条件です。
ここにいる使用人達はあくまでもマスタング将軍の使用人ですから。
移動しますから準備してください」
市民から歓声と戸惑いの声も聞こえるが、閣下は聞き流す。
軍車で屋敷に行き、執事長が指示を出して大きな門を開ける。
「「ロイ様、お帰りなさいませ」」
「…ただいま」
「お風呂の準備もしております」
「いや、まだ勤務中だから」
「大丈夫だから入って来なさい」
「さっきから震えてるだろ。
おまえさん、このままだと風邪引くぞ」
「ですが…」
「いいから入って来い。
リザちゃんも入らしてもらえ」
「一緒なんですか!?」
「そんな訳あるか!
案内してやってくれ。
中尉も1人でいいから」
「分かりました」
奥の大浴場に向かい、ロイは何度目なのかクシャミしてた。
「とりあえず、大広間に移動して説明させて頂きます。
ロイ様の部屋や寝室、書庫など立ち入り禁止の場所もありますから。
鍵を掛けてるので入れませんけど」
ロイに話す優しい口調と変わっているが、それは当然だろう。
大広間の扉が開き、一斉に振り向いた。
「すまん、話し中か?」
「構いません。
ロイ様、髪が濡れてます」
「向こうの浴室にドライヤーがないみたいで中尉に貸した。
どこにある?」
「そうでした。
今出しますから」
「ロイ様、何か飲みます?」
「お腹空いてませんか?」
嬉しそうに使用人達がロイに駆け寄って行く姿に苦笑い。
「今はいいよ」
「…そうですか」
「何か御用があれば仰有ってくださいね」
((どんだけマスタング将軍の世話をしたいんだ?))
「ロイ様、ドライヤーをどうぞ。
乾かしますから」
「自分でやるから」
「それは残念です。
使い方は…」
「分かるから」
呆れながらロイはドライヤーを持って去る。
「マスタング将軍、ありがとうございました」
「温まったか?
軍服に着替えたのか」
「はい、乾かして頂いたので」
「私もそうしてもらえばよかったかな」
「将軍は私服でいいのでは?
女性達も喜んでますし」
「あのなぁ~」
中尉の言葉にロイは苦笑いして一緒に大広間に戻る。
「ロイ様、副官の方も何か飲みますか?」
「中尉は何がいい?」
「水でいいです」
「じゃあ、私もそれで」
「承知しました」
空いてる席に座って会話には混ざらずに水を飲む。
『ロイさん、露出し過ぎです。
見られてるじゃないですか!』
「…別に見られても」
『ダメです!』
セルシアに外していたボタンをされてロイは苦笑い。
「どうした?」
「いえ、さすがだなと。
ほかの者なら躊躇するとこを招き入れたりして。
決断も速くて。
国民の人気も納得です。
閣下は危機感はないのですか?」
「生まれ持ったカリスマ性だろう。
私とロイでは違うからな。
危機感よりも嬉しいから」
「父親ですか」
「そうかもしれんな」
「…溺愛し過ぎです」
「はっはっ!」
「反対されませんかね?」
「使用人達も私と同じだから」
「尽くされまくってるみたいだとヒューズ中佐が言ってましたね」
ヒューズの交流の広さには驚くが、これに関してはロイがキッカケだ。
「閣下、失礼します。
私共はロイ様には尽くします。
必要最低限で構いませんね?」
「確認したいと…」
「もちろん構いません。
受け入れてもらえますか?」
「ロイ様の頼み事を私共が断る選択はありません。
使用人達にも話しますのでしばらくお待ちください」
「お願いします」
「すまないな」
「ロイ様が謝る必要はないです。
貴方の為なら私共は動くのです」
ロイに対する忠誠心は本物のようで尽くしているのは本当だなと補佐官は実感する。
「皆さん、ご迷惑をお掛けして申し訳ありません。
今後について話させて頂きます。
国から被害を受けた世帯に見舞金を支払います。
家具なども必要最低限の補償も致します。
片付けに必要なものも負担します。
身分証の再発行も無償で行い、身分証で銀行で鍵などを再発行が出来るようにしました」
「ずっとここで生活しないとならないのですか?
子供がいるんです!」
「いつまでここにいないといけないのですか!」
「落ち着いてください」
市民は不満を閣下に訴えて補佐官が宥める。
生活が変わってしまうのだから市民も必死なのは当然だ。
「料理と衣服同様にマスタング将軍から提供がありました。
マスタング将軍の屋敷に一時的に住ませてもらえることになりました」
「「えっ!?」」
「ただし、使用人達は最低限のことしかしません。
それが屋敷で生活している使用人達からの条件です。
ここにいる使用人達はあくまでもマスタング将軍の使用人ですから。
移動しますから準備してください」
市民から歓声と戸惑いの声も聞こえるが、閣下は聞き流す。
軍車で屋敷に行き、執事長が指示を出して大きな門を開ける。
「「ロイ様、お帰りなさいませ」」
「…ただいま」
「お風呂の準備もしております」
「いや、まだ勤務中だから」
「大丈夫だから入って来なさい」
「さっきから震えてるだろ。
おまえさん、このままだと風邪引くぞ」
「ですが…」
「いいから入って来い。
リザちゃんも入らしてもらえ」
「一緒なんですか!?」
「そんな訳あるか!
案内してやってくれ。
中尉も1人でいいから」
「分かりました」
奥の大浴場に向かい、ロイは何度目なのかクシャミしてた。
「とりあえず、大広間に移動して説明させて頂きます。
ロイ様の部屋や寝室、書庫など立ち入り禁止の場所もありますから。
鍵を掛けてるので入れませんけど」
ロイに話す優しい口調と変わっているが、それは当然だろう。
大広間の扉が開き、一斉に振り向いた。
「すまん、話し中か?」
「構いません。
ロイ様、髪が濡れてます」
「向こうの浴室にドライヤーがないみたいで中尉に貸した。
どこにある?」
「そうでした。
今出しますから」
「ロイ様、何か飲みます?」
「お腹空いてませんか?」
嬉しそうに使用人達がロイに駆け寄って行く姿に苦笑い。
「今はいいよ」
「…そうですか」
「何か御用があれば仰有ってくださいね」
((どんだけマスタング将軍の世話をしたいんだ?))
「ロイ様、ドライヤーをどうぞ。
乾かしますから」
「自分でやるから」
「それは残念です。
使い方は…」
「分かるから」
呆れながらロイはドライヤーを持って去る。
「マスタング将軍、ありがとうございました」
「温まったか?
軍服に着替えたのか」
「はい、乾かして頂いたので」
「私もそうしてもらえばよかったかな」
「将軍は私服でいいのでは?
女性達も喜んでますし」
「あのなぁ~」
中尉の言葉にロイは苦笑いして一緒に大広間に戻る。
「ロイ様、副官の方も何か飲みますか?」
「中尉は何がいい?」
「水でいいです」
「じゃあ、私もそれで」
「承知しました」
空いてる席に座って会話には混ざらずに水を飲む。
『ロイさん、露出し過ぎです。
見られてるじゃないですか!』
「…別に見られても」
『ダメです!』
セルシアに外していたボタンをされてロイは苦笑い。