第35話
夢小説設定
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中尉同様にロイも着替えたので私服になっている。
「…っくしゅ!」
「大丈夫かね?」
「大丈…、っくしゅ!」
「それは大丈夫に見えないが」
「すみません」
「おまえさん、寒いの弱いからな」
「うっさい」
避難所は真冬で床に毛布を敷いてるだけで暖炉があっても外からの冷たい風が入って来て冷える。
『ロイさん、こちらを。
もう1枚持って来てもらいました。
上着を一旦脱いで着ましょう』
「ん…ありがとう」
上半身裸になる訳ではないが、女性を
達から小さな歓声と熱い視線を感じる。
「あれは凄いな。
気にしてないマスタング将軍も」
「士官学校に入学する前からそうみたいですし、慣れてるのでは?」
「リーゼル大佐は不満そうだけどな」
気にせずに着替えてるロイの隣で不満顔のセルシアに苦笑い。
「すみません、お待たせしました」
「構わんよ」
「代わりに被害情報は報告しておきました」
「ブレダ、ありがとう。
何だ? どうかしたか?」
「中尉はどうしましょうか。
被害の市民は仮設を建てて住んでもらうことになりますが。
それも今すぐではないので短くても数日間は避難所で暮らすことに…
いくら軍人でも若い女性が男性の多い中では不便ですし。
頼れる親戚や友人もいないようですから」
「ん~…寮もすぐにははいれないだろうかな」
「今年の春に卒業して来る者達の準備もありますから」
ブレダの言葉にロイは考えるような仕草をする。
女性としても軍人の立場としても避難所に居させない方がいいだろう。
「宿も今の時期は…
それに、観光客もこの豪雨で宿泊していますから」
「大丈夫ですよ。
避難所で構いません。
ダメなら軍の仮眠室で過ごします。
軍にシャワー室もありますから」
「君は何を言ってるんだ。
ダメに決まってるだろ」
「何日間、数週間になるかもしれませんから」
「大袈裟よ」
自覚のない中尉にロイだけではなく、ブレダもハボックもため息をついてヒューズは苦笑い。
「セルシア、ちょっと。
相談があるのだが…」
『いいですよ』
「まだ何も言ってない」
『ロイさんのことは分かります。
それに、ロイさんが言わなかったら私が言ってました』
「ありがとう」
ロイに頭を撫でられてセルシアは微笑む。
「リザちゃん、俺の家に来る?」
「…ヒューズ」
「冗談だって。
俺の家では落ち着けないだろうからな」
「中尉、私の家に来なさい」
「そんな迷惑は!」
「相談して決めたから大丈夫。
決定事項だから」
「ちょっ、決定事項って」
『今日は洋服も貸してあげるから』
「シフト変更だな。
明日は休みにするから必要なものを揃えなさい。
銀行には連絡してあるし、被害に遭った市民に身分証だけで再発行してもらえるようにしてある。
明日はどちらにしても力仕事だ」
「力仕事でも出来ます!」
「泥だらけになるし」
「それくらい構いません。
女性扱いしないでください!」
「なら妹扱いか?」
「そういうことではありません!」
相変わらずだなとハボック達は苦笑いする。
自分は副官だからとロイから女性扱いも子供扱いも中尉は嫌う。
「中尉、ハヤテ号の餌は?」
「それは…」
「必要だろう?」
『ハヤテ号を玄関先に居させるなんて可哀想でしょ?
ロイさんの家に来たら温かい部屋で過ごせるわよ』
中尉はチラッと玄関先にリードで繋がれて寒そうにしてるハヤテ号を見ると寂しそうで可哀想になる。
「庭もあるし、晴れたら遊べるだろうな。
ハヤテ号が喜んでる可愛い姿が見れるぞ」
「それは見たいですけど」
「ハヤテ号の為に来たらどうだ?
ずっと居なさいとは言ってないし、住む部屋が見つかるまでなんだから」
(そこを攻められたら弱いよな)
(さすがによく分かってるな)
揺れ動いてる中尉にヒューズ達は苦笑いしてた。
「私はリーゼル大佐ほどは料理も出来ませんし」
「…家事をするつもりなのか?」
「お世話になるならするべきかと」
「手伝ってくれるのは有り難いけど、まずは日常に必要な買い物や部屋探しを重点に置きなさい。
困ってる時くらい甘えていい。
いつも助けてもらってるんだから」
「ありがとうございます」
ロイに優しく頭を撫でられて穏やかな口調と懐かしさに中尉は泣きそうになって俯いて唇を噛み締めた。
「…っくしゅ!」
「大丈夫かね?」
「大丈…、っくしゅ!」
「それは大丈夫に見えないが」
「すみません」
「おまえさん、寒いの弱いからな」
「うっさい」
避難所は真冬で床に毛布を敷いてるだけで暖炉があっても外からの冷たい風が入って来て冷える。
『ロイさん、こちらを。
もう1枚持って来てもらいました。
上着を一旦脱いで着ましょう』
「ん…ありがとう」
上半身裸になる訳ではないが、女性を
達から小さな歓声と熱い視線を感じる。
「あれは凄いな。
気にしてないマスタング将軍も」
「士官学校に入学する前からそうみたいですし、慣れてるのでは?」
「リーゼル大佐は不満そうだけどな」
気にせずに着替えてるロイの隣で不満顔のセルシアに苦笑い。
「すみません、お待たせしました」
「構わんよ」
「代わりに被害情報は報告しておきました」
「ブレダ、ありがとう。
何だ? どうかしたか?」
「中尉はどうしましょうか。
被害の市民は仮設を建てて住んでもらうことになりますが。
それも今すぐではないので短くても数日間は避難所で暮らすことに…
いくら軍人でも若い女性が男性の多い中では不便ですし。
頼れる親戚や友人もいないようですから」
「ん~…寮もすぐにははいれないだろうかな」
「今年の春に卒業して来る者達の準備もありますから」
ブレダの言葉にロイは考えるような仕草をする。
女性としても軍人の立場としても避難所に居させない方がいいだろう。
「宿も今の時期は…
それに、観光客もこの豪雨で宿泊していますから」
「大丈夫ですよ。
避難所で構いません。
ダメなら軍の仮眠室で過ごします。
軍にシャワー室もありますから」
「君は何を言ってるんだ。
ダメに決まってるだろ」
「何日間、数週間になるかもしれませんから」
「大袈裟よ」
自覚のない中尉にロイだけではなく、ブレダもハボックもため息をついてヒューズは苦笑い。
「セルシア、ちょっと。
相談があるのだが…」
『いいですよ』
「まだ何も言ってない」
『ロイさんのことは分かります。
それに、ロイさんが言わなかったら私が言ってました』
「ありがとう」
ロイに頭を撫でられてセルシアは微笑む。
「リザちゃん、俺の家に来る?」
「…ヒューズ」
「冗談だって。
俺の家では落ち着けないだろうからな」
「中尉、私の家に来なさい」
「そんな迷惑は!」
「相談して決めたから大丈夫。
決定事項だから」
「ちょっ、決定事項って」
『今日は洋服も貸してあげるから』
「シフト変更だな。
明日は休みにするから必要なものを揃えなさい。
銀行には連絡してあるし、被害に遭った市民に身分証だけで再発行してもらえるようにしてある。
明日はどちらにしても力仕事だ」
「力仕事でも出来ます!」
「泥だらけになるし」
「それくらい構いません。
女性扱いしないでください!」
「なら妹扱いか?」
「そういうことではありません!」
相変わらずだなとハボック達は苦笑いする。
自分は副官だからとロイから女性扱いも子供扱いも中尉は嫌う。
「中尉、ハヤテ号の餌は?」
「それは…」
「必要だろう?」
『ハヤテ号を玄関先に居させるなんて可哀想でしょ?
ロイさんの家に来たら温かい部屋で過ごせるわよ』
中尉はチラッと玄関先にリードで繋がれて寒そうにしてるハヤテ号を見ると寂しそうで可哀想になる。
「庭もあるし、晴れたら遊べるだろうな。
ハヤテ号が喜んでる可愛い姿が見れるぞ」
「それは見たいですけど」
「ハヤテ号の為に来たらどうだ?
ずっと居なさいとは言ってないし、住む部屋が見つかるまでなんだから」
(そこを攻められたら弱いよな)
(さすがによく分かってるな)
揺れ動いてる中尉にヒューズ達は苦笑いしてた。
「私はリーゼル大佐ほどは料理も出来ませんし」
「…家事をするつもりなのか?」
「お世話になるならするべきかと」
「手伝ってくれるのは有り難いけど、まずは日常に必要な買い物や部屋探しを重点に置きなさい。
困ってる時くらい甘えていい。
いつも助けてもらってるんだから」
「ありがとうございます」
ロイに優しく頭を撫でられて穏やかな口調と懐かしさに中尉は泣きそうになって俯いて唇を噛み締めた。