第34話
夢小説設定
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閣下からの視線に準備する手を止めてロイは見つめる。
「どうかしましたか?」
「もう呼んでくれないのかい?
パパでも構わんよ」
「閣下、仕事中ですから。
プライベートでも呼びませんが」
「冷たいね~」
明るい口調の閣下にロイは気にせずに資料の準備をしていた。
「…父様。
きちんと確認しておいてください」
「ロイがいるから大丈夫だ。
この少人数だからな」
「過信しないでください。
少人数だからこそ、言い争うこともあります。
この人数では厳しいですね。
やはり軍に戻しても…」
「犯罪者は軍にはいらない。
君に対する安全だけではなく、これだけで済むのだと更にロイが危険に及ぶだけではないと分かるだろ?
大丈夫、危機感もあるが。
どうにかなるものだよ。
心配しなくていい」
「…はい」
「君は何も悪くない。
罪悪感など感じなくていいんだ」
閣下に頭を撫でられてロイは小さく頷いた。
「「………。」」
「書類作業はとりあえずはどうにか手が回っていますが、事件や事故が起きると難しいかと」
「期限を延長したりして書類作業は例外にしても人数は圧倒的に足りませんね」
将軍クラスだけでも10人以上が逮捕されたのだから当然だろう。
地方から中央司令部に異動も考えたのだが、地方を手薄にするべきではないとロイを始めとして反対意見が多かった。
「北方司令部と東方司令部は事件が多いです。
北方司令部は場所が場所なので分かりますが」
「東方は過激派の逮捕者も今も多いようです。
私を自ら指名して来た過激派や武装集団も多かったですから」
「君が原因ではないのか?」
「それなら東方から中央に流れるはずです。
それがないのならほかに原因があるかと。
むしろ、原因があるのでしょうか」
「どういうことだ?」
「過激派の要求は毎回ながら軍に対する不満はありましたが、どれも決定的に欠けて曖昧なものでした。
騒動になればそれでよかったのではないかと。
国民に武器は向けますが…」
「確かに過激派の事件で国民に死者は出ていないな」
「まだ決断する証拠はありませんが、御報告しておこうかと」
ロイは東方から離れた現在も時々、グラマン将軍と連絡を取ってる。
正確には軍のロイ専用の電話にグラマン将軍から掛かって来ると言った方が正しいのだが。
「北方と東方は手薄にする訳にもいかないだろう。
予算も減らしては襲撃されては…」
「あの将軍達が襲撃に負けるタイプではないかと思いますが」
「北方に至っては相手の方が命の危機感がありますよ」
個々で意見は違うので会議は長引いて決まらずに一旦、休憩を挟むことになった。
また集まるのも面倒だと会議室で昼食にする。
軍の食堂の料理よりもカフェやレストランのテイクアウトが多い。
「…ロイ。
君は野菜が多くないか?」
「そうですか?」
サラダを食べながらロイは閣下の言葉に首を傾げる。
「意識して食べてる訳ではないんだな。
そういえば、私の家でも野菜をよく食べてたか。
私もセリムも言わないと食べないから妻が喜んでたし。
ベジタリアンではないだろう?」
「違いますよ。
特別に大好きな訳ではないですし、肉や魚も食べますから。
まぁ、ほかの人に比べたら野菜を食べる回数は多いかもしれませんね」
((…それを大好きと言うのかと思うのだが))
ロイが軍人のわりに細身の理由を閣下と将軍達は理解した。
細身と言っても華奢ではなく、きちんと筋肉もあるのに着痩せして筋肉がないように見えてしまう。
「身体の為に野菜も必要だが、肉も食べなさい」
「食べますよ。
父様は肉を摂取し過ぎです」
「はっはっ!
妻には内緒だぞ」
「あまり肉ばかり食べ過ぎてはダメですからね」
「分かっておるよ。
君は小動物か?
またサラダを食べるのか」
「小動物って、何を言っているんですか。
新鮮なサラダで味も作り方も違いますし」
((…そういうことじゃないだろ))
大きなサラダではないが、2食分のサラダを食べていた。
「どうかしましたか?」
「もう呼んでくれないのかい?
パパでも構わんよ」
「閣下、仕事中ですから。
プライベートでも呼びませんが」
「冷たいね~」
明るい口調の閣下にロイは気にせずに資料の準備をしていた。
「…父様。
きちんと確認しておいてください」
「ロイがいるから大丈夫だ。
この少人数だからな」
「過信しないでください。
少人数だからこそ、言い争うこともあります。
この人数では厳しいですね。
やはり軍に戻しても…」
「犯罪者は軍にはいらない。
君に対する安全だけではなく、これだけで済むのだと更にロイが危険に及ぶだけではないと分かるだろ?
大丈夫、危機感もあるが。
どうにかなるものだよ。
心配しなくていい」
「…はい」
「君は何も悪くない。
罪悪感など感じなくていいんだ」
閣下に頭を撫でられてロイは小さく頷いた。
「「………。」」
「書類作業はとりあえずはどうにか手が回っていますが、事件や事故が起きると難しいかと」
「期限を延長したりして書類作業は例外にしても人数は圧倒的に足りませんね」
将軍クラスだけでも10人以上が逮捕されたのだから当然だろう。
地方から中央司令部に異動も考えたのだが、地方を手薄にするべきではないとロイを始めとして反対意見が多かった。
「北方司令部と東方司令部は事件が多いです。
北方司令部は場所が場所なので分かりますが」
「東方は過激派の逮捕者も今も多いようです。
私を自ら指名して来た過激派や武装集団も多かったですから」
「君が原因ではないのか?」
「それなら東方から中央に流れるはずです。
それがないのならほかに原因があるかと。
むしろ、原因があるのでしょうか」
「どういうことだ?」
「過激派の要求は毎回ながら軍に対する不満はありましたが、どれも決定的に欠けて曖昧なものでした。
騒動になればそれでよかったのではないかと。
国民に武器は向けますが…」
「確かに過激派の事件で国民に死者は出ていないな」
「まだ決断する証拠はありませんが、御報告しておこうかと」
ロイは東方から離れた現在も時々、グラマン将軍と連絡を取ってる。
正確には軍のロイ専用の電話にグラマン将軍から掛かって来ると言った方が正しいのだが。
「北方と東方は手薄にする訳にもいかないだろう。
予算も減らしては襲撃されては…」
「あの将軍達が襲撃に負けるタイプではないかと思いますが」
「北方に至っては相手の方が命の危機感がありますよ」
個々で意見は違うので会議は長引いて決まらずに一旦、休憩を挟むことになった。
また集まるのも面倒だと会議室で昼食にする。
軍の食堂の料理よりもカフェやレストランのテイクアウトが多い。
「…ロイ。
君は野菜が多くないか?」
「そうですか?」
サラダを食べながらロイは閣下の言葉に首を傾げる。
「意識して食べてる訳ではないんだな。
そういえば、私の家でも野菜をよく食べてたか。
私もセリムも言わないと食べないから妻が喜んでたし。
ベジタリアンではないだろう?」
「違いますよ。
特別に大好きな訳ではないですし、肉や魚も食べますから。
まぁ、ほかの人に比べたら野菜を食べる回数は多いかもしれませんね」
((…それを大好きと言うのかと思うのだが))
ロイが軍人のわりに細身の理由を閣下と将軍達は理解した。
細身と言っても華奢ではなく、きちんと筋肉もあるのに着痩せして筋肉がないように見えてしまう。
「身体の為に野菜も必要だが、肉も食べなさい」
「食べますよ。
父様は肉を摂取し過ぎです」
「はっはっ!
妻には内緒だぞ」
「あまり肉ばかり食べ過ぎてはダメですからね」
「分かっておるよ。
君は小動物か?
またサラダを食べるのか」
「小動物って、何を言っているんですか。
新鮮なサラダで味も作り方も違いますし」
((…そういうことじゃないだろ))
大きなサラダではないが、2食分のサラダを食べていた。